ステラ

40-01inage_pasta.jpg
40-01inage_pasta.jpg

メーン(セコンド・ピアット)は「鴨のコンフィ」。低温の油でゆっくり火を入れた鴨のモモ肉を、赤ワインと肉汁を合わせたものでじっくり煮含めた、手間ひまかかった逸品だ。ホロホロと骨離れのよい肉。

ソースは赤ワインのコクにタマネギの甘みが合わさり、たまらない味つけだ。付け合わせのマッシュルームとサニーレタスのサラダはあっさりしていて、コンフィと好対照。

40-01inage_confi.jpg
40-01inage_confi.jpg

ここを出てから用事がなければ、赤ワインのグラスでも注文するのに。なんせ、ランチタイムのグラスワインは、赤・白それぞれ1杯300円。「都内とは物価が違いますから」とオーナーシェフは謙遜するが、明らかにこれは安い。安すぎる。

だいたいステラでは、ランチタイムでなくともワインが安い。シェフが慣れ親しんでいるピエモンテ州のワインでは、「イタリアの赤ワインの王様」なる異名を取る「バローロ」がよく知られているが、ステラではこのバローロが6,000円。パルバレスコでも5,000円なのだ。

「これより値の張るワインも揃えてはいますが、おいしく楽しんでいただければうれしいので、味のわりには廉価なチリワインなどもおすすめしています」と、オーナーシェフ。いつかはバローロも試してみたいが、いまは背伸びできるレベルではない身には、懐具合に見合ったラベルを店側から提案してもらえると、とてもホッとできるものだ。

ラストを飾るのは、デザートとドリンク。デザートは4種が盛り合わせになっている。

左の白いものは、バニラのジェラート。所持するアイスクリームメーカーで作った自家製だ。手前はスフレタイプのチーズケーキ。その奥にはプリン。リキュールの香りがして、甘さ控えめ。カラメルのほろ苦さもいい。

右の逆円錐の形は、ミニクレープ。「このあたりは落花生が有名なので、千葉らしいデザートを作ってみました」と、中には濃厚なピーナツのクリームが入っている。

40-01inage_dolce.jpg
40-01inage_dolce.jpg

「飾りのホイップクリームの上に飾ってあるもの、わかります?」と、オーナーシェフは緑の葉っぱを指す。なんと、これはステビアなのだそうだ。

ステビアといえば、よく飲料などに使われている甘味料の原料。これも、やはり自家栽培ものだ。将来、このステビアが何かのメニューになって登場したりするのだろうか。

40-01inage_stevia.jpg
40-01inage_stevia.jpg

ドリンクのコーヒーは、無農薬栽培のものを使っているのだとか。味わい深く、それでいて後味の切れがとても良い。

あと、カップにも目を引かれた。現地のレストランだと、料理はシンプルな皿で出てきて、コーヒーはいきなり遊び心のあるもので出てくることがあったりする。行儀は悪いが糸底のところを見てみると、イタリアでは有名な、普段づかいのメーカーのロゴがあった。

ステラでは、椅子などだけでなく、こうしたちょっとしたところにも“イタリア”が息づいている。

40-01inage_caffe.jpg
40-01inage_caffe.jpg

パスタを注文するときにおすすめのものを聞いたら、オーナーシェフは「特にスペシャリテを決めてはいないんです」。「よい店はお客さまにより作られていく」の信念のもと、客側の好みを最大限に尊重するステラの姿勢が伺える。

また「ハンディーキャップをお持ちの方や、その付き添いの方にも楽しんでいただける店になっていきたいです」とも言う。四街道近辺には難病を抱える人や目の見えない人が治療を受ける病院があるそうで、「そうした方々にもおいしいものを気兼ねなく楽しんでいただきたいと思っています」と、これまでの明るい口調の中、少し改まった顔つきになった。

ステラに漂うやさしい雰囲気は、このオーナーシェフの思いにあるのかもしれない。入り口にかかるプレートには、店名の下に「97・99・01・06」の数字が入っている。これは、オーナーシェフの人生の節目(結婚・子女の誕生・独立開店)の年を表す数字なのだそうだ。

「家族経営を大切にしたい」というオーナーシェフの言葉が、「お客さまを大切にしたい」という店のあり方に重なるステラ。安心できる食材の使用と、アイデアを生かした料理、そして居心地のよい店内を持つこのレストランは、これからどんどん四街道でファンを集める名店となっていくことだろう。

40-01inage_plate.jpg
40-01inage_plate.jpg

メニュー例:
Aランチ…1,050円
Bランチ…1,250円
ランチコース…2,600円

ステラ
所在地:千葉県四街道市四街道1-5-7 
電話番号:043-421-3001
営業時間:11:30~15:00(L.O.14:00)、17:30~22:30(L.O.21:30 )
定休日:月曜・第3日曜

http://r.gnavi.co.jp/b084700/

1 2 3


PAGE
TOP