銀座あさみ

銀座あさみ
銀座あさみ

銀座8丁目の昭和通り南側、蓬莱橋交差点近くにある「銀座あさみ」は、四季折々の食材を使った丁寧な仕事で、極上の和食を提供してくれる小料理店。下町に生まれ育ち、10代の頃から和食の道を一筋に歩んできたベテラン板前・浅見健二氏が腕を振るう、カウンターとテーブルひとつ、小上がりひとつの小さな店である。

あさみ 外観
あさみ 外観

店があるのは交通量の多い交差点から、一歩入った裏通り側。付近には企業のビルが多く、観光客の姿は少ない場所であるが、老舗の割烹や料亭が散在するなど、花街の風情もほのかに残っている。

銀座あさみ
銀座あさみ

「あさみ」のランチタイムは、名物の「鯛茶漬け」を目当てに、12時前から多くのお客さんでにぎわう。確かに、夜の平均客単価が1万5千円から2万円ほどの店なので、ランチの「1,600円の鯛茶漬け」には際立った割安感があり、サラリーマンの“ご褒美ランチ”には最適だ。

銀座あさみ
銀座あさみ

しかし浅見氏が敢えてお薦めしてくれたのは、四季折々に姿を変える、ランチの「縁高弁当 」。前日までに予約が必要となるが、2段に設えた漆塗りのお重に、上の段にはお造り、下の段には御飯や煮物、焼き物など一式が収められており、見た目からして美しい。

あさみ 料理
あさみ 料理

もちろん食べてもその味は一流品だ。弁当に向けて冷めても美味しく頂けるよう、味付けや調理法に工夫が凝らされており、ひとつひとつの味が移るようなことも無く、丁寧に取られたダシの味わいや、素材が持つ繊細な甘さ、香りまで、存分に堪能できる。会席料理をひとつの重に集めたような、逸品弁当である。

あさみ お弁当
あさみ お弁当

この中にはだし巻き卵やじゃこ御飯など、定番のものも含まれるが、炊合せの野菜やお造りの魚など、多くは旬の食材を用いているので、内容は日々変わる。この日の魚はお造りがヒラメ、焼き物がサワラ。どちらも丁寧に下処理されており、浅見氏の目利きと技の確かさを感じさせるものだった。なお、弁当は持ち帰りや配達も可能なので、ホームパーティーなどにも使いやすそうだ。

銀座あさみ
銀座あさみ

驚くべきは、こうした珠玉の弁当が、予約を入れておくという条件はあるものの、行けば瞬時に提供されるという点だ。「昼は皆さん忙しいから、10分も待たせたら帰ってしまう人もいる。提供時間は短いに越したことはありませんから」と語る浅見氏。敢えて弁当にしたのは、お客様の時間を少しでも大切にしたい、という気持ちの表れである。

あさみ 個室
あさみ 個室

昼はビジネスマンでにぎわう「あさみ」だが、夜になると一変し、しっとりとした空気に包まれる。特に人気があるのは、テーブル席と小上がりの2つの個室。企業の接待で使われることが多いそうで、装飾を配したシンプルで上質な雰囲気は確かに、銀座の夜によく似合っている。

銀座あさみ 店頭
銀座あさみ 店頭

銀座と言えば中心地の高級店が余りにも有名だが、少し外れたあたりにも、「あさみ」のような上質で銀座らしい店は点在している。こうした店を探して訪ね歩くのも、尽きることの無い、銀座ならではの楽しみのひとつである。

銀座あさみ
所在地:東京都中央区銀座8-16-6  ときわぎ館1F
電話番号:03-5565-1606
営業時間:11:30~15:00(L.O.14:30)、17:00~23:00(L.O.21:30)
定休日:日曜日、祝日
http://ginza-asami.co.jp/



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