BEER WARS TOKYO (ビアウォーズトウキョウ)

馬喰町、馬喰横山、東日本橋、小伝馬町。4つの駅からいずれも徒歩5分以内という立地にありながら、周囲はオフィスが入った雑居ビルや問屋など、いかにも日本橋らしいビジネスタウンが広がっている「日本橋大伝馬町」。その一角に2015(平成27)年、アメリカンクラフトビールを出すビアバルが誕生し、話題を集めている。

店があるのは、碁盤の目状に広がった町並みのど真ん中。駅からの距離は近いが目印が無いので、初めての訪問であれば地図を見ながらでないと辿りつけない。だが、そんな立地にあるからこそ、“本当に行きたい人”が集まる。それでも繁盛しているのは“本当に美味しい店”だからに他ならない。

BEER WARS TOKYOの看板
BEER WARS TOKYOの看板

オフィス街の一角に佇む店
オフィス街の一角に佇む店

店のオーナーは元々、まったく畑違いの職場、福祉関係で作業療法士の仕事をしていたという人物。その仕事の中で感じていたことが、「車椅子の人が、楽しく、美味しく過ごせる店は本当に数少ない」ということだった。およそ10年間福祉の仕事に取り組み、「そろそろ独立して何かを始めようかな」と思った時に、まずよぎったのはその思いだったという。

料理長 尾崎さん
料理長 尾崎さん

BEER WARS TOKYO (ビアウォーズトウキョウ)
BEER WARS TOKYO (ビアウォーズトウキョウ)

オーナーはその後3年ほど料理や経営の勉強に励む中で、アメリカンクラフトビールの虜となった。「これを使って、車椅子の人にも優しい店を作ろう」と開いたのがこの店だ。「“優しい”造りにはなっているけれど、100%車椅子の人のための店ではないんです。だから入り口には段差を少し残していますし。50%の優しさを入れた、“共存”がテーマの店です」と話すオーナー。実際に車椅子のお客さんは少ないそうだが、来ても不自由なく過ごせる広い通路、車椅子対応のトイレなど、他の個人経営ビアバーではなかなか見られない設備が整っているのは、大きな魅力の一つだ。

車椅子の方でも利用しやすいトイレ
車椅子の方でも利用しやすいトイレ

店の造りは「共存」がテーマ
店の造りは「共存」がテーマ

一番の目玉である「アメリカンクラフトビール」は、日本の「地ビール」のようなもの。7種類を揃えているが固定の銘柄は無く、樽が終わるごとに違う銘柄を入れているという。いつ訪れても新しい味に出会えるというのは、この店ならではの楽しみだ。国産のビールも2種類あるので、安定した味を求めるのであればこちらを選んでもいい。アメリカのクラフトビールは、日本のそれと比べても個性が強い傾向があるので、色々な味との出会いが楽しめそうだ。

アメリカンクラフトビールは樽毎に違う銘柄に変わる
アメリカンクラフトビールは樽毎に違う銘柄に変わる

アメリカのクラフトビールは個性が強いという
アメリカのクラフトビールは個性が強いという

ディナータイムの料理は、基本的にクラフトビールに合わせて取り揃えており、「香り」を強く意識しているものが多いという。中でも一番人気は「やきとん」。埼玉県発のB級グルメで、最近は都内でも提供する店は増えているが、この店のものは辛味噌ではなく、塩で食べるスタイル。スモークがかけられているものを炭火で焼くので香りが際立ち、ビールとのマッチングは絶妙だ。朝締めの上州豚を使っているという、こだわりの一品である。

このほかにも、「香り」をコンセプトにした一品料理にはユニークなものが多く、同じ上州豚を使った肉料理の数々、スモークドエッグを使ったポテトサラダ、パクチーサラダ、焼きレタスのシーザーサラダなど、オリジナリティが高いメニューが揃う。中でも珍しいのは、つけ麺用の麺に定評がある近くの製麺所「浅草開化楼」の麺を使ったオリジナルパスタ。コシの強い太麺にラム肉のボロネーゼソースをあしらったもので、こちらも「一度食べたらクセになる味わい」と評判が高い。

一番人気のやきとん
一番人気のやきとん

ユニークなオリジナルパスタ
ユニークなオリジナルパスタ

一方で、ランチタイムもなかなか見どころが多い。メニューは「炭焼きビーフステーキプレート」「スモークローストポーク」のワンプレートメニューに加え、日替わりメニューという、わずか3品のみの構成。いずれも税込みで1,000円以下というのが嬉しい。特にビーフステーキは150グラム以上はあろうかという、厚切りの赤身肉を使用。炭火で焼いてくれるので、ステーキというよりは焼肉のようなジューシーな仕上がりになる。味は言わずもがな、美味である。

1000円以下で味わえるランチのワンプレート
1000円以下で味わえるランチのワンプレート

昼は主に付近で働く人が来店し、夜はこの界隈の住民の割合が増える、という傾向があるようだが、クラフトビールがワンジョッキ1,000円以下で楽しめるという店は都心では稀少。神田辺りからちょっと歩いてみても、訪れる価値のある店と言える。もちろん、車椅子のビール好きが知り合いがいるという人は、タクシーを使ってでも行ってみてほしい。きっと素晴らしいビールと料理、そして「おもてなし」を楽しめるはずだ。

店長 堀木さん(左)と料理長 尾崎さん(右)
店長 堀木さん(左)と料理長 尾崎さん(右)

こだわりのビールと料理
こだわりのビールと料理

BEER WARS TOKYO (ビアウォーズトウキョウ)
所在地:東京都中央区日本橋大伝馬町12-17 
電話番号:03-6661-7319
営業時間:17:00~23:30、土曜日、祝日は13:00~22:30
定休日:日曜日
https://www.facebook.com/Beerwarstokyo-1..



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