Daphne(ダフニ)

Daphne(ダフニ)
Daphne(ダフニ)

田町駅から芝公園方面に向かう途中、商店と住宅が入り混じる場所にある小さなカフェ「ダフニ」。店頭には一応「カフェ」とは書かれているのだが、傍目には、とても喫茶店のたたずまいには見えない質素な店構えだ。

Daphne(ダフニ)
Daphne(ダフニ)

この店の扉をくぐると、笑顔で迎えてくれるのは女性店主の櫻井さん。笑顔が美しい、素敵なご婦人だ。その笑顔の脇には透明なガラス瓶に詰められた、黒光りする豆がズラリと並ぶ。反対側には、本格的な焙煎機がある。店の面積の4分の1くらいは焙煎スペースであるという、本格志向の焙煎ショップだ。

初めて入った人であれば、その朗らかな笑顔と店の造りのギャップに「感じのいい売り子さんだなあ・・・」と感心するだろう。しかし、実はその櫻井さんこそが、この店の焙煎職人であり、この道数十年の大ベテランである。

Daphne(ダフニ)
Daphne(ダフニ)

櫻井氏がコーヒー焙煎の道に入ったのはもう30年以上も前のこと。喫茶店のウエイトレスとして働くうちに焙煎にも興味をもち、当時有名だった焙煎家のもとで焙煎の基本から、コーヒーに向き合う心構えなども学んだ。「コーヒーは自分と向き合う、いわば哲学のようなもの。根気と辛抱強さ、尽きない向上心が無ければ本物のコーヒーは焼けない」というのが基本姿勢だ。

Daphne(ダフニ)
Daphne(ダフニ)

焙煎する機械は、焙煎を始めたころに買ったレトロなロースター。今のように町中至るところに「豆屋さん」がある時代ではなく、当時、女性がひとりでこの機械を買うには、相当の度胸が必要だったことだろう。この温和な人柄からは、ちょっと想像できない。

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