天外天 本店

北・山の手エリアで最も名の知れた中華料理店というと、すぐ思い出されるのが「天外天」だろう。総料理長は、日本に四川料理を紹介した第一人者、故・陳建民の愛弟子。25歳で名店「赤坂四川飯店」の料理長となり、30歳でこの天外天をオープンしたという辣腕の持ち主だ。

メディアでもよく紹介されている有名店だけに、さすがにその名はで違う地に住んでいたときからも知っていた。だが、地元・千駄木在住の友人に「あそこは本当においしい」と以前に力説されてから、メディアとは関係なしに気になる店となっていた。
四川料理の店が出す麻婆豆腐はどんなおいしさなのだろう。手作りの豆板醤がその秘密だと言うが。そして、おこげ料理。おこげ自体がほかの店とはかなり違うと聞くが、どんな特徴があるのだろう。
――と、長年このように想像していたが、ある日ついに「考えるくらいなら、行けばいい!」と奮起。東京メトロ千駄木駅から徒歩1分もかからない至近距離にある人気店に向かう。

天外天

実際に訪ねてみると、外から見た天外天は親しみやすい店だ。建物は赤と黒のモダンな感じ。気軽に入りやすい雰囲気のためか、店内は営業時間に入って間もないのに、1階はすでに満員状態だ。

そして、さすが有名店、接客態度が洗練されている。スタッフの案内はもちろん、席に着くと「熱いお茶になさいますか? 冷たいお茶になさいますか?」と聞いてくれるところも嬉しい。小さな部分を丁寧にする部分で、店のホスピタリティーのようなものがわかってくるものだ。

メニューを渡されるが、注文する料理はすでに決まっている。そう、「天外天特製おこげ料理」と「四川麻婆豆腐」、そして「柔らかアンニントウフ」。初心者まるだしのオーダーだが、やはりどうしても食べておきたい。たぶんこのような客が多いのだろう、スタッフも“意を得たり”というふうで、スマートに厨房へ引き返していく。

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