桜なべ みの家

桜なべ みの家

「きょうはもう初めっからそのつもりだった。さくら鍋と馬刺で一杯…。もう言うことはない。とにかく、黄昏を待てばよい…。」――下町作家・滝田ゆうの『下駄の向くまま―新東京百景―』にも登場する、馬肉料理の老舗「桜なべ みの家」。明治30(1987)年創業の同店は、当時、隅田川や小名木川の運河で働く人たちのスタミナ食として振る舞われたのがはじまりだという。

桜なべ みの家

昭和29(1954)年に建て替えられた風流な木造建築は、修繕を繰り返し、いまも往時の面影を伝えている。下足番に履物を預け、縄のれんをくぐった先は、素足が気持ちよい籐敷きの座敷になっている。長い座敷は、見知らぬ人とも隣同士になる「入れ込み式」で、気取らぬ風情が昔ながらの親しみを感じさせる。

桜なべ みの家 本店

メニューは、昼夜とも同じで、桜なべ(赤身)が一人前1,800円で頂ける。ほかにロースやヒレ肉などの部位を指定できる上肉は一人前2,000円となっている。食べ方は、基本、すき焼きと同じ割下。鍋に火が入ったら、脂を2切れのせ、肉の上にのせられた味噌をほぐしながら、肉をなじませていく。続いてネギや白滝、お麩のザクを隙間に入れていく。肉はさっと色が変わったぐらいが食べ頃だ。

決してもたれることのないあっさりとした馬肉は、「毎日食べても飽きることのない日常的なスタミナ食だ」と5代目店主はいう。夏の精力食として、うなぎやどじょうとはひと味違った伝統の味をぜひ一度味わってみてはいかがだろう。

桜なべ みの家
所在地:東京都江東区森下2-19-9 
電話番号:03-3631-8298
営業時間:平日/12:00~14:00、16:00~21:30(L.O.)、
日曜日・祝日/12:00~21:00(L.O.)
定休日:木曜日
※5~10月は第3水曜日も定休
http://www.e-minoya.jp/



PAGE
TOP