聖林館

その後、イタリアで1年間食べ歩き、誰にもピッツァの作り方を教わらないまま、味だけを自分の舌に覚えこませて1995年4月に帰国し、まだ当時珍しかった薪釜で焼く本格ナポリピッツァの“SAVOY”を中目黒にオープン。

以来、気候も素材も全く違う日本で、インスピレーションを刺激されたナポリピッツァの味を作る為に日夜試行錯誤し続け、13年が過ぎた。

目黒区中目黒 目黒駅周辺の名店散策:聖林館

「“SAVOY”をご支援してくださっていた方々には大変申し訳なかったのですが、“SAVOY”での十数年は修行をしていたようなものだったかもしれません」と柿沼氏。最近になってやっと納得できる味を作れるようになったとして、「聖林館」で再スタートをきったというわけだ。

“鉄の城”を連想させる建物も、「名前も器も、“SAVOY”とは全く違うものでやりたかったから」と、金属造形作家の倉田光吾郎氏に依頼した。この人も、某人気アニメに登場するロボットを、実際の1/1スケールで再現したという奇人だ。

目黒区中目黒 目黒駅周辺の名店散策:聖林館

さて、聖林館で出されるピッツァは、モッツァレッラチーズとトマトの絶妙なバランスがクセになる「マルゲリータ」と、そのマルゲリータの元祖と言われナポリの船乗りがよく食べていたというトマトベースのシンプルなピッツァ「マリナーラ」のみ。これは“SAVOY”の頃と変わらない。

このシンプルなごまかしのきかないピッツァで勝負する理由は、「具で食べるのではなく生地の美味しさを味わって欲しい」というオーナーの願いからだ。

チーズ好きの私は、今回「マルゲリータ」のランチセットを注文した。

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