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タケハーナ

タケハーナ

淡島通りからほんの少しだけ入った一角にある、知る人ぞ知る地元密着型のレストラン「タケハーナ」。その扉には「東京料理」と銘打たれており、どんな物が出されるのかと入店前からすでに胸が高鳴ってしまうことだろう。

「タケハーナ」がこの地にオープンしたのは1993年。女性店主の竹花いち子店主が持ち前の豊かな創作意欲をフル稼働させ、思いのままに組み合わせてきた数知れない食材の中から、「これぞ」と思える一品を集めて作ったキッチンだ。

タケハーナ

竹花氏の料理は、既存のどのジャンルにも当てはまらない。欧風料理や和食はもちろん、いわゆる「創作料理」でもない。敢えて近いものを挙げれば、「家庭料理」だろうか。残った食材をどう組み合わせれば美味しくなるか、という課題に知恵を絞ったことのある人も多いだろうが、竹花氏の場合は、その発想をさらに豊かな選択肢の中から、じっくりと時間をかけて試作を積み、プロとして完成の域まで高めたものだ。だからこそ、誰にも思いつかないアイディアにあふれていながら、どこか「家でも作れそう」という親近感にあふれている。

例えば店一番の人気を問えば、「さばみりん干しのサラダ」という答えが返ってきた。一体どんなものかと想像力を馳せても、まったく想像が出来ない。実は、竹花店主の前職は売れっ子のコピーライター。誰にも真似されず、インパクトがあり、効果がある。名コピーを数多く世の中に発信していた経験が、今もなお、料理の数々にも生かされているのである。

タケハーナ

現在では飲食店主としての経験のほうが長くなってしまったが、あっけらかんとしたフレンドリーなキャラクター、歯に衣着せぬ軽妙なトーク、人なつっこい笑顔など、竹花氏の人柄を慕ってリピートする常連客は多い。基本的には単品でオーダーするタイプの店なので、「いつも同じものばかり注文するお客さんが多いですよ、よく飽きないよねーって思いますけど」と竹花氏は笑って語る。裏を返せば、何度食べても飽きない料理ということでもある。もちろん、お客さんが飽きないようにと、毎週10種類ほどの週替わりメニューも用意しており、おまかせで出してもらえば、思いもよらぬ一皿に出会えるだろう。プリフィックスされたコースメニューというものは無いので、その日・その時の気分に応じて、自由にオーダー出来るのがいいところだ。

タケハーナ

店内に入ると、最初に目に入るのが大きな半円のカウンター席。広い厨房に向かっており、スタッフとのトークも弾みそうだ。独りでもペアでも、ファミリーでも、分け隔てなく楽しませてくれそうなカウンター席だ。天井のデザインなどは、どことなく南国リゾートを感じさせる雰囲気があり、肩の力を抜いて食事を楽しめる。

タケハーナ

奥には小さいながらも、2卓ばかりの個室がある。特に予約が必須というわけではないので、訪れた時に空いていれば誰でも使える。テーブルを合わせて10人程度までの会食もできるので、じっくりと話したい向きにはこちらがお薦めだ。

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