茶廊 椿

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幡ヶ谷駅より徒歩3分、西原商店街にある「茶廊 椿」は、建物の至るところに巡らされている古材が印象的な、アンティークな香りのする甘味処。近隣に住む人たちをはじめ、この周辺で働く人たちを穏やかに引きつける、アットホームな“くつろぎ処”だ。

店内は、テーブル席が2つにカウンターと、どちらかというとこぢんまりとしている。それがとても広がりのある空間に思えるのは、古木が梁として渡されている高い天井のせいかもしれない。ふと耳を澄ますと柱時計の時を刻む音が聞こえてきて、にぎやかな商店街に面しているとは思えない異空間になっている。

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もともとこのスペースは、オーナーご姉妹の実家であるテーラー(紳士服オーダー)の受付兼作業場だったのだそうだ。その作業場を建物の奥へ移すことになり、改装したことが茶廊 椿の出発点になった。テーラーを継いでいるお兄さまの趣味で古木をめぐらせた内装にしたこと、お兄さまの友人の陶芸家が作った器が家にかなりそろっており、これを活用するため、飲食店を開くことに決定。店名は器がすべて椿のモチーフになっていることによるものだ。この器がなかったら、そして店舗を改装しなかったら、茶廊 椿は誕生しなかったといえる。

それまでオーナー姉妹は飲食業に携わった経験がないそうで、店のオープンが決まってから喫茶の専門学校へ通うなどしてあわただしく準備。満を持して平成14年10月に開店、現在に至る。

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一般の飲食店とはかなり異なるきっかけでスタートした茶廊 椿だが、メニューは実に本格的。しかも細部に至るまでこだわりや気配りが息づいており、10年近く前までは飲食店のプロでなかったことが信じられないようなクオリティーの高さにうならされる。

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