奥州堂

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自家製造で和菓子を作り続けてきた、伝統の店「奥州堂」。板橋区の北端である坂下3丁目、国道17号線ぞいに店を構えている。季節にあわせた朝生菓子はもちろん、赤飯・誕生餅、さらには進物用の焼き菓子やカステラまで、幅広く取り揃えているのが自慢だ。

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豊富な商品のなかでいちばんのウリは、「板橋お伝え最中(もなか)」である。もなかは言わずと知れた和菓子の主力品だが、「お伝え最中」とは?

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店主はこう語る。
「すっかり豊かになった日本ですが、昔ながらの『ふるさとの心』も忘れずにいたいものです。あるとき、板橋にある他の和菓子屋さんたちと話し合いました。『ふるさとの心を伝えるお菓子を作りたい』という話になり、板橋に残る昔話を題材に、お菓子をつくれないか―――そういう結論になったのです。この土地の昔話には、板橋ならではのふるさとの心がこもっています。『お伝え最中』は、板橋の粋、板橋の心をお伝えするためのもなかなんです」。

物語を題材にしたモナカとは、具体的にどんなものだろう?例えば「お伝え最中」の中には、かわいらしいお地蔵さんのモナカがある。これは「代かき地蔵」という、板橋の昔話を題材としている。

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それはこんな話だ。
「ある村では、皆が一斉に田植えをすることになっていた。ところがあるお百姓さんは仕事が間に合わず、代かき(苗を植える準備)は半分も終わっていない。お百姓さんは途方にくれた。ところが次の朝である。お百姓さんが田んぼに出てみると、なんとすべての田んぼで代かきが終わっていた。見ると、田んぼから泥の足あとが、丘の上の小さなお堂まで続いている。お百姓さんはお堂の扉を開けてみた。すると―――お地蔵さんは腰の辺りまで泥だらけだった。困ったお百姓さんに代わり、お地蔵さんは夜通し汗を流してくれたのだった」。

何とも素朴で、心あたたまる話しではないだろうか。

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「板橋お伝え最中」にはこの話や、「枯れ葉の小判」「溜池の龍神様」など、あわせて5つの昔話を題材にしたもなかが入っている。板橋のあたたかい心のもなか。お土産にもきっと喜ばれるのは間違いない。

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奥州堂
所在地:東京都板橋区坂下3-34-23 
電話番号:03-3966-0301
http://ousyu-do.itabashi-life.com/

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