城北中央公園のほど近くにある「蒙古タンメン中本」は、ラーメンファンの間では知らない人は無いほどの有名店。新宿、池袋、渋谷、目黒など都心部に幾つかの支店を構え、そちらも連日行列が絶えない店となっているが、原点となっているのがこの上板橋本店だ。
「蒙古」というのはモンゴルのこと。モンゴル=寒い=辛いというイメージから、初代が辛いラーメンにこの名を冠したのだという。辛さと旨さが入り交じった魔性の味「からうま」が店のキャッチコピーとなっている通り、肉や骨から滲み出した厚みのあるコクと、野菜をじっくり煮込むことで生まれた甘さに、唐辛子ベースの辛味が加わり渾然一体となって「からうまさ」を醸し出す。まさに「やみつきの一杯」が味わえる個性派ラーメン店だ。
現在、都内の支店も含め、すべての店の味の管理から経営までを統括するのは社長の白根誠氏。実直でありながら茶目っ気のある人柄に魅了され、多くのラーメン職人の卵がここ中本で研鑽に励んでいる。味はもちろんのことだが、白根氏の人柄と熱意があってこそ、中本はここまで有名な店になったと言って良いだろう。いずれは全国に支店を増やし、さらなる飛躍を目指しているという。「からうまで全国制覇」という壮大な夢の起点となっているのがこの店だ。
実は中本の味を決めたのは白根氏ではなく、上板橋駅前に食堂「中国料理中本」を構えていた中本正氏にある。中本氏が作るラーメンに惚れ込んだ白根氏は、20年間にもわたり店に通いつめていたという。ところがある日、突然の閉店の知らせ。白根氏は唯一無二のこの味を残すべく、自ら中本氏に弟子入りをして教えを乞い、「蒙古タンメン中本」を創業した。





