吉野湯

昭和27年に開業した吉野湯。銭湯の多い小岩界隈の中でも黒瓦の堂々とした建物と、昔ながらの風情に、人気が高い。15時のオープンにあわせて、地元の老若男女が次々とやってくる。浴室に入ると、紫色の「ラベンダーの湯」と、茶色の「生薬の湯」があった。高麗人参、当帰、ウイキョウなど、10数種の生薬が配合された漢方薬湯が「生薬の湯」。かなり熱めで、思わず「ギャッ」と声をあげてしまったがじっくりつかると、かなりじわじわと温まってくる。

「初めてきたのかい」
「熱かったら、遠慮しないで水を入れていいんだよ」
「こっちのぬるいほうで、温まってから入れば大丈夫だよ」

と、見ず知らずの私に次々に声をかけてくれる。下町のぬくもり、居心地のよさを感じた。広々とした脱衣所には、湯あがりに冷たいジュースを飲みながら世間話を楽しむおばあさんたちの姿があった。着替えを終えて、帰ろうとする私に気づいて「またいらっしゃいねー」と声をかけてくれる。ありきたりの表現かもしれないが、心も体も温まるとはまさにこのこと。古きよき、昔ながらの銭湯の姿を今も色濃く残しているのだ。ちなみに65歳以上の江戸川区民は「健康長寿入浴証」を提示すると入浴料金430円のところ210円で利用できる。家に風呂がある人でも、たまにはじっくり手足を伸ばして命の洗濯をしてみてはどうだろう。

吉野湯
所在地:東京都江戸川区西小岩3-36-20 
電話番号:03-3657-3644
営業時間:15:00~24:00
定休日: 土曜休み
入湯料: 大人430円 中人(小学生)180円 小人80円



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