Govinda’s
これぞインド料理、というメニューを存分に楽しめる名店を探しているなら、ぜひこのお店に足を運んでみてほしい。
「Govinda’s」である。東京都営地下鉄新宿線「船堀」駅から歩いて3分ほど、駅前ロケーションにあるお店だが、その建物はお店の倍以上の大きさを誇り、そこにはヒンドゥー教の神様が祀られた施設も併設されている。
店主のマヌ氏を筆頭に、敬虔(けいけん)な信徒と思しきインド人スタッフでお店が切り盛りされている。ヒンドゥー教のお祭りの日には、多くの信徒が集まって、いつも以上に大いににぎわうのだそうだ。
ヒンドゥー教は、菜食主義が原則となっている。それゆえ、同店で提供されるメニューには肉が一切使われていない。ナンには一般的に卵が使われるが、それも未使用という。さらには、ニンニクや玉ねぎも使っていないというから、その徹底ぶりは相当なものである。
その結果、同店のメニューは健康食であり、さらにアレルギーのある人にも安心なものとなっている。女性客が多いというのも、なるほど、とうなずける。
“健康食”というと、「薄味」といったイメージもあるのだが、同店のメニューを一口食してみれば、それが単なる先入観に過ぎない、ということを思い知らされるだろう。
同店では北インド料理と南インド料理の両方を提供してくれるのだが、一般にインド料理として認識されている北インド料理のランチメニューをまずはいただいた。「ゴビンダーズ・スペシャルランチ」である。