京王線の高尾山口駅からケーブルカー乗り場方面へ向かう途中、ケーブルカー乗り場前の広場に味わい深い大きな建物が目に入る。屋根には樹齢150年という柿の木。こちらが蕎麦処・高尾でも名店の誉れ高い「高尾山 高橋家」だ。
この柿の木は店内から屋根をつらぬき空に向かってそびえ立つ。この店をずっと支えてきたシンボル的存在だ。
のれんをくぐり、店内に入るとほのかに香ばしい香りが漂う。そばの香りだ。こちらのそばは国産の信州そば粉を6割、とろろと上質粉で練り打ったもの。手をかけ手をかけ、丁寧に作られている。
窓の外には高尾山散策を楽しむ人たちの姿が見え、静かな店内は穏やかで落ち着いておいしいそばをいただける空間だ。
この日いただいたのは、そば本来の味がいただけるという「せいろ」(650円)。
そば茶がなんとも香ばしくあたたかい。山の麓は少し冷え込むので心も体もホッとする。そうして高尾の空気を楽しんでいると「せいろ」が運ばれてきた。平たいざるに上品に盛られたそば、竹の器に入った薬味。





