三鷹駅南口を降りて正面中央通りをまっすぐ進み、左手に丸正が見えてきたら反対側の路地を1本入る。すると、すぐ正面にみえてくるのが、風情のある外観のきびやだ。こじんまりとした表構えだが、個人店らしい風合いでその造りからも入る前から期待感を抱かせてくれる。
店内は、まるで日本の昔の納屋のようなイメージで、照明は、シンプルなハロゲンライトとほんの少しの障子窓からこぼれてくるほのかな光だけだ。モノトーンな色合いの蕎麦を堪能するのにマッチした自然な灯りといえる。
ただ、平日の昼間や土日ともなると人気店だけに、客の切れ目がないほど入れ替わり立ち代り客が入ってくる。それでも淡々と蕎麦と向き合う時間が流れていおり、店主こだわりの手打ち蕎麦を、ほのかな灯りのなかで頂くひと時は日本人でよかったと思わせてくれる。
きびやのベースとなるもりそばは、国産の複数の蕎麦粉をブレンドさせたものだ。今はまだ弟子にも任せず、店主一人でその日に使う蕎麦を朝、晩打っているというこだわりようだ。夏の時期、人気のメニューは、辛味大根などの薬味をたっぷり使ったおろし蕎麦(下写真、800円)だ。かなり辛味の効いた大根おろしは、刺激的ですらあるが、最後に蕎麦湯でだしを飲み干すとほのかなねぎの風味と相まって何とも上品な和風だしの風味が楽しめる。
そして、1年を通して人気があるのが、つけそば(900円)だ。つけそばは、豚ばら肉と水菜の入った熱い汁に冷たいそばを絡めていただく。パンチのある豚バラ肉が特に若い男性には人気だ。他に温かいそばは、かけそば(650円)、玉子とじ(750円)、山かけそば(1,000円)、天ぷらそば(1,350円)などがある。ご飯物では、そばの実とろろ飯が名物(小400円、並550円、他に白飯が小150円、並200円がある)。
一品料理は、焼き空豆(450円)、わさび醤油漬け(350円)、アスパラと帆立貝のぬた(800円)、など。また、夜だけのメニューに玉子焼き(600円)、そばガキ(800円)などがある。人気メニューは、穴子煮こごり(600円)と、パリッ、サクッの食感が楽しめる上品な味わいのれんこん海老進上揚げ(写真、600円)だ。
土日は、予約で昼間から宴会をしているグループもいるが、夜の営業は短いため、昼間でも夜と同じメニューを楽しむ人も多い。ご主人のおめがねにかなった日本酒も常時、用意されている。ほとんどが吟醸の冷酒だが、全国から選び抜かれた8種はすっきりとした中にもフルーティーな味わいのものばかりだ。蕎麦や日本食との相性は抜群だ。生ビールはこだわりのエビスで、小が400円。中が500円だ。店内は、6人掛けのテーブル席から、4人掛け、2人掛け、他に特徴のあるカウンター席が5席だ。
灯りを落とした店内ほの暗くは、一人で訪れても周囲を気にすることもなく、気軽にいただける。親しい友人を誘っていってみるのもよし、一人でぶらりと食べにいってみるのもよし。ヘルシーな日本食・蕎麦を心地よく頂くなら一度、きびやを訪れてみては。
蕎麦 きびや
所在地:東京都三鷹市下連雀4-16-48
電話番号:0422-42-3520
営業時間:月~金11:00~16:00、土日祝11:00~16:00、17:00~20:00
定休日:水曜日





