三鷹市の閑静な住宅街に佇む「鷹南学園三鷹市立東台小学校」は、1973(昭和48)年に開校した地域に愛される伝統校。今回は、小・中一貫教育が特徴の同校ならではの取り組みや、街の魅力について山下裕司校長先生にお話を伺った。

山下裕司校長先生

古き良きを継承した最先端の設備を備える学校

――学校の沿革と概要を教えてください。

「鷹南学園三鷹市立東台小学校」は、1973(昭和48)年に三鷹市で14校目の小学校として開校しました。児童数は、484名で全18学級です。開校当時ではまだ珍しかった全教室南向きの間取りや、教室の間口が広く廊下の幅も広い造り、三鷹市初の全窓アルミサッシ、ガス暖房完備の校舎が特徴です。

鷹南学園 三鷹市立東台小学校

現在の校舎は、2011(平成23)年に立て直しが完了し、教室は広いオープンスペースを持つガラス張りのドアで仕切られた明るく開放的な造りに改装。植物栽培や観察スポットにも活用される教室の南側のウッドデッキや広々とした図書館、ランチルームなど最先端の施設を完備しました。開校当時からある校庭芝生や屋上緑化の天然芝、楠のシンボルツリーも継承し、美しい校舎へと生まれ変わりました。

屋上には緑が豊富

学園全体で子どもたちを育む教育体制

――「鷹南学園」の特色や教育活動について教えてください。

本校と「中原小学校」、「第五中学校」からなる「鷹南学園」は、今年で開園10周年になります。教育目標は「先人の築いた歴史に思いをはせて地域に根ざし、夢と希望をもち、ともに学び、未来を切り拓き、国際社会を担う主体的で創造力あふれる児童・生徒をそだてる」。今年は開園から10年の良き伝統を継承し、これからの10年に向けて発展し続ける思いを込めて、「いきいき笑顔と 素敵な仲間 大きな明日へ 鷹南」をスローガンとして掲げました。2019(令和元)年6月には、学園の歴史とこれからをみんなで考える取り組みとして、開園記念集会で子どもたちから学園のマスコットキャラクターを募集し、秋には総選挙を行う予定です。
「鷹南学園」の取り組みは大きく分けて2つあります。1つは主体的・対話的で深い学びを実現させる小・中一貫した授業改善です。小・中一貫カリキュラムを作成・実践して子どもたちの粘り強さを伸ばします。算数では、習熟度別少人数授業を取り入れ、教員も改めて中学校で数学の基礎を研修。さらに、中学校の数学の教員が6年生を中心に指導するなど、小・中相互乗り入れ授業を行なっています。高学年では理科と社会、総合と家庭科、体育と社会など1人の担任が担当教科を持つ教科担任制を採用し、確かな学力を育む環境も整備しています。

今回取材にご協力頂いた、山下裕司校長先生

2つ目の取り組みは、自尊感情を高めるための小・中一貫生活指導。“みだしなみ”、“掃除”、“挨拶”、“時間を守る”、“言葉遣い”の頭文字から「みそあじ言(げん)」をキーワードとした生活指導を行なっています。その他、地域の方が校門の前に立って一緒に挨拶をする「学園あいさつ運動」、長野県川上村で行われる6年生の「合同自然教室」、年3回行われる「児童会生徒会交流」、6年生が中学校の授業を体験できる「中学校プレ講座」や部活動体験、小学2年生と中学1年生、3年生と中学2年生、4年生と中学3年生が交流する「きょうだい学園交流」など学園全体で交流を行い、生活指導を充実させています。

児童が主体的に学ぶことができる環境づくりを

――「東台小学校」ならではの教育の特色や取り組みについて教えてください。

子どもたちにとって「主体的に深く考え、判断する力、かかわりをもって行動できる力」の育成が重要と考えます。その具体的な取り組みの1つが、各教科で身に付けた力を特別活動で活かす「特別活動に特化したカリキュラム・マネジメント」です。
委員会活動やクラブ、学級会活動は教科とは別物と捉えがちですが、それでは汎用性のある力は身につきません。知識や技能を重視するのではなく、子どもたちが試行錯誤して自ら学ぶというプロセスが大事。現在、本校では、算数を通して「学びの本質を育む授業の創造」をテーマに校内研究に取り組んでいます。これにより主体的・対話的で深い学びを日常化する授業改善を目指しています。始業前の30分間には「東台タイム」を設けて、子どもたちが主体的に取り組める時間に活用。読書活動をベースに、学級の課題や取り組みを重視した学級文化を創造する時間となっています。

教室の様子

2つ目の取り組みは、体力向上全体計画です。6年間毎年「めあて」を持って運動習慣や生活習慣を改善し、確実に体力を向上できる精度の高い体力調査を行なっています。また、具体的な単元計画に基づく「体育学習化」をねらいとした実技研修による体育授業の改善、運動、食事、睡眠において家庭と連携した改善、子どもたちが主体的にできる体育的活動を充実させる計画で、この4つを柱に子どもたちの体力向上を目指しています。本校では今年から「知・徳・体バランスよく向上させる3年間コミットメント計画」を実施。「継往開来」を核に学校改革を積極的に行なっていきたいと思います。

授業と連動した学校行事が盛りだくさん。地域との交流も積極的に。

広々とした校庭。芝生の緑も気持ちいい

――学校行事がとても盛んに行われていますね。

中でも「東台まつり」が人気ですね。「東台まつり」は前述の「特別活動に特化したカリキュラム・マネジメント」を具現化した活動の1つで、文化祭のような行事です。3年生以上が教室に店を出して低学年の子を迎えたり、店の当番を決めて交代で接客して楽しんでいます。子どもたちの自主性や想像力を育むことができる行事で、みんな楽しそうにしていますので、今後も続けていきたいと思います。その他にも「運動会」や「学芸会」、「音楽会」、「展覧会」など年間を通して多くの行事があり、いずれも普段の授業と連動した内容の特別活動になっています。 「東台まつり」や「学芸会」、「音楽会」には「東台保育園」の園児たちも参加しています。近隣の幼稚園・保育園とは行事への参加や年3回の情報交換を行うなど、幼保小連携も積極的に行われています。また、青少隊主催の「夏休みこども大会」や「伝承遊びの会」、青少隊とPTA、交通隊の3者で行われる「すいとんの会」、交通隊主催の「交通安全教室」、「自転車教室」、「空き缶拾い」、金管バンドによる「鷹南コンサート」、「サマーキャンプ」、「くすのキッズまつり」など学校行事は年間を通して盛りだくさん。地域との交流も積極的に行われています。

緑溢れる住環境は子育て世代にもおすすめ。

――最後に、仙川エリアの魅力を教えてください!

仙川エリアは都心に近い環境にありながら、閑静でとても落ち着いた街。緑が多く、風薫る自然を身近に感じることができるのが魅力です。近隣には「新川あおやぎ公園」や子どもたちに人気の「中仙川児童公園(アスレ公園)」など遊び場も充実。本校でも土曜日の午前中に児童と保護者を対象に図書館を開放。平日の放課後には「東台くすのきっず」による校庭開放も行っていますので、子どもたちの安心安全な遊び場、居場所もしっかりと確保されています。子育て世代にもおすすめの街です。

落ち着いた住環境が広がり、ファミリーが多く住むまち

鷹南学園 三鷹市立東台小学校
山下裕司校長先生

所在地:東京都三鷹市中原2-17-37
電話番号:0422-47-7457
URL:http://www.mitaka-schools.jp/higashidai-es/index.html
※この情報は2019(令和元)年8月時点のものです。