東久留米駅の南口商店街、ガラス越しにピザ生地をこね、石窯で焼き上げる様子が見えるピッツェリアが「MIU(ミュウ)」だ。注文が入るたびに珍しい石窯でのピザ作りが見られるとあって、通りがかる人も思わず立ち止まって見入ってしまう。


ここでピザを焼いている人が、この店の店主である小野寺氏シェフだ。もともとピザを食べ歩くことが大好きだったという小野寺氏は、イタリアンとは無縁の仕事をしていたが、ピザ職人を目指して一念発起。1年間のピザ留学のため、南イタリア・サレルノにあるトラットリアの門を叩いた。ピザ作りに没頭する日々と、有名レストランやピッツェリアを食べ歩く休日。1年間は毎日のようにピザと向き合い、技術と同時にピザ作りの心を学んで帰国。この東久留米に初めての店を持った。

ミュウの看板メニューはなんと言っても各種のピザ。その生地作りに注ぐ労力は半端ではなく、イタリア産の小麦で練り上げた生地を常温で6時間発酵させ、その後さらに冷蔵庫で24時間以上も寝かす。十分に熟成された生地を丹念に転がし、延ばし、成型していく様子は、さながらピザに命を吹き込んでいるように見える。






