cafe うさぎや

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3月初旬のとある1日。「Cafe うさぎや」の庭は、春の気配を見せ始めていた。ところどころ、確実に草木が芽吹き始めている。桜の花が満開になる頃には、きっと色とりどりの花と緑が、店外を埋め尽くすのだろう……と想像しながら、評判の「ランチコース」を待つことにした。

「花が好きで、いろいろ植えていたら、いつの間にか庭一杯になってしまって(笑)。そのうちバスから見た方が、わざわざ途中下車して寄ってくださるようになって……。これが開店のきっかけなんですよ」と店主の神尾貴子さんは微笑む。

お店を開く以前から、四季折々の花を育てることに加えて、古今東西のアンティーク収集、料理など、多彩な趣味を嗜んでいたという神尾さんは、クラフト粘土ではプロとしての肩書きも持つ。店内に飾られた置物やシャンデリアなどのインテリア、調度品の中には、ご自身の作品も少なくない。

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またテーブルや食器類も、姿かたちに芯の通ったものが誂えられている。お冷の器は紅色の江戸切子。ちょっとしたところにまでおもてなしの心が感じられ、この店には、「庭の花々を眺めながら、素敵な器でお茶を飲んだり、デザートを楽しんでいただけたら」という、オープン当初からの思いが隅々にまで行き届いている。

この日の「ランチコース」1、200円は「和食」。火・金曜は洋食、水・木・土曜は和食で、コーヒーとプチデザート付き。メニューは毎日変わり、定番ものにひと手間加えた独自の手作り料理が、花のあるテーブルにずらりと並ぶ。

和食の献立は「副菜2品」「主菜1品」「味噌汁」「ご飯」「香の物」が、洋食メニューは「スープ」「サラダ」「メイン料理」「ライス」が基本。器と料理の色とバランスも絶妙で、まずは目で食事を楽しませてくれる。

今回の料理で驚かされたのが、自家製ドレッシングで、従来の調理法とは全く違った味わいになっていた「切干のサラダ風」。料理名を聞くまでは、まさか切干だとは思わなかった。

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「こんな食べ方があったなんて……とお客様にも言われます。作り方が知りたいという方もいらっしゃるので、レシピをお伝えしているんですよ」

どの料理も、素材の味を生かしながら、神尾さんならではのアイディアが随所に感じられるものばかり。食事が終わりかけた頃、厨房からコーヒーの香りが漂ってきた。

食後のコーヒー「カルモシモサカ(ブレンド)」(単品だと525円)は、グランドメニューと同じもの。一杯ずつドリップで丁寧に淹れて提供される。ブラジル産の自然完熟豆を使ったコーヒーは、どっしりとした味わいながら、飲み口はすっきりとしており、和食にも洋食にも、またデザートとも相性がいい。

「お出しするお料理はもちろん、全てにおいて本物志向を心がけているんです。だからランチのコーヒーは別物、テーブルを造花で飾るというような妥協は一切しません。お客様にはこだわりの空間を楽しんでいただきたいので、贋物は扱いたくないんです」

ランチのみならず、手作りの「シフォンケーキ」525円(「ケーキセット(コーヒーまたは紅茶付き)」840円あり)もティータイムの人気メニュー。季節の食材を巧みに取り入れた予約制のディナーは1、575円からで、「懐石コース」2,625円~、「洋食コース」2,625円~は、味もボリュームも満足のいくもの。パーティーや誕生日会にもおすすめだ。 またクリスマスなどのイベントには特別メニューが用意され、あらゆる音楽ジャンルの「ライブ(食事付き3,500円)」も開催されている(要予約)。

花を愛でるもよし、器やインテリアを楽しむのもよし、食事やデザートを堪能するもよし……訪れる人がそれぞれ、とっておきの時間を過ごせるお店。今度は花満開の季節に出かけようと決めた。

cafe うさぎや
所在地:東京都羽村市双葉町2 
電話番号:042-551-3622
営業時間:ランチ/11:30~16:00、ディナー/19:00~23:00。※ディナータイムは前日迄の要予約
定休日:日曜・月曜・祝祭日
http://foodpia.geocities.jp/cafeusagiya/



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