あなご天丼のカリビアン

カリビアン
カリビアン

金沢シーサイドライン「野島公園駅」周辺は、横浜市内で唯一の自然海岸が残っているエリア。駅を降りると野島公園が近いせいか緑も多く、シーサイドラインと平行に走る運河には何艘もの釣り船や屋形船が係留され、いかにも漁港が近いのだなというのどかな景色が広がっている。

そんな景色の中に立つ駅前のビルのひとつに、「カリビアン」はある。コンクリ打ちっぱなしのビルに掛けられた、マリンブルーのスタイリッシュな看板。ドアを開け中に入ると、ちょっと落ち着いた感じの喫茶店といった感じはあるが、ここがあなご天丼を食べさせてくれる店だというから驚きだ。

カリビアン
カリビアン

実はカリビアンは、モーターボートの販売代理店を本職に持つオーナーが作ったお店。もともとは、八景島にあったマリーナの近くで、ボートのオーナー達に軽食を提供することからスタートした。それがマリーナが売却されてなくなったことを契機に現在の場所へ移転。さらにこの周囲にある柴漁港や金沢漁港は江戸前アナゴやカザゴの名産地であることから、本格的に地魚を食べさせる店にしたいということで、今のスタイルになったのだとか。

店の名前も、オーナーが日本での販売総代理店を務めるオーストラリア製のクルーザーからとったということで、オーナー自身も「この名前とこの雰囲気で出すものがアナゴ丼なんだから、ミスフィットも甚だしいでしょ?」と笑う。

カリビアン
カリビアン

さてそのアナゴ丼。カボチャとナスの天ぷらと一緒に、丼から半分近くはみ出てるんじゃないかというサイズのアナゴの天ぷらが乗っている。食べてみると衣はサクサク、中はホッコリして驚くほど柔らかい。普通これだけ大きなアナゴとなると、結構脂が乗りすぎていてしつこく、大味な感じがするケースも多いのだが全くそんなことは感じない。

オーナー曰く、「大味になるギリギリのサイズのアナゴなんだよね」とのこと。

カリビアン
カリビアン

しかし企業人であるオーナーが、どこでそんな目利きと調理のテクニックを身に付けたのか。

「私、ボートやるでしょ?釣りも好きで、トローリングとかやっては釣った魚を船上でさばいて皆に振舞ってたんですよ」とオーナー。なるほど、『船上での男の料理=漁師の料理』=つまりウマイはずだ!

カボチャとナスの天ぷらも、ホクホク甘くジューシーに揚がっていて、付け合せの自家製漬物はサッパリと口の中の油を洗い流してくれるという、絶妙な料理のタッグマッチとでも言おうか。

聞けばこちらのお店では漁師さんと直接契約しており、輸入物はもちろん、国産物でも江戸前以外のものは使わないのだとか。もちろん天然物であるから、漁師さんが漁に出られないなど手に入らないこともあるが、そんな場合でもあらゆるルートを使って、なんとしてでも江戸前アナゴを仕入れるのだそうだ。

カリビアン
カリビアン

「日本中でアナゴの名産地と呼ばれる場所はいくつもありますが、やっぱり江戸前が一番ですよ。アナゴを食べ慣れた人になら絶対にその違いを見抜かれちゃうんで、仕入れにも手は抜けません」とオーナー。

この味、このボリューム、そしてこの手間で630円とは、いやはや頭が下がる。さらにボリュームを求めたい方には「 地アナゴ野菜合せ天丼」がおすすめ。このボリューム感はすでに大盛りを超えて、最近流行りの「デカ盛り」と呼べるものだ。

あなご天丼のカリビアン
あなご天丼のカリビアン

あなご天丼のカリビアン
所在地:神奈川県横浜市金沢区平潟町22-3  村上ビル 2F
電話番号:045-789-0666
営業時間:11:40~22:00
定休日:水曜日(祝日は営業)



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