海菜寺(うなじ)

開け放たれた窓から見えるのは、相模湾の絶景。耳に届くのは波の音、そして走り行く江ノ電の音。心地よい風を感じながら、体にやさしくておいしい料理が味わえる店があると聞き、早速足を運んでみた。

鎌倉駅から稲村ヶ崎駅まで江ノ電で10分。徒歩5分の場所にある和食処「海菜寺」。昨年のゴールデンウィークにオープンした。玄関の前を江ノ電が通るというロケーションも魅力のひとつ。階段を上り、高台にある一軒家の2階部分が、店舗となっている。走り回れそうなほど広々としたテラスからは、きらめく大海原が一望できた。

自家農園で収穫した無農薬野菜や、港で仕入れた相模湾の魚介類などを使った和食は、しみじみとしたおいしさで、体にしみこんでくるようだ。東京、大船で料理人としての経験を積んできた店主の吉田剛さんは「鎌倉野菜のおいしさを、できるだけシンプルな調理方法で感じてもらいたい」と力強く話してくれた。

今回いただいたのは、店の一押しメニュー「鎌倉野菜のしゃぶしゃぶ御膳」(5,460円)。朝採れの鎌倉野菜と厳選した和牛を、4種類の味噌を合わせた特製スープにくぐらせる。牛は、特に銘柄を限定せず、その時々で良い状態の和牛を選んで使うという。この日の肉は秋田牛。柔らかな肉質とまろやかな旨味はまさに絶品だ。

そして野菜は18種類も。小さなにんじんや大根、オクラにインゲン、とうもろこし、セロリ、ごぼうのほか、ルッコラやサラダ菜、からし菜など、あまり鍋では登場しない葉ものの野菜も出てくる。火をしっかり通さなくてはいけないのはインゲンぐらいで、あとは生でもおいしい新鮮野菜。葉ものは5秒ぐらいスープにくぐらせていただくと、生で食べるのとはまた違ったおいしさを感じられる。あっという間に完食。目の前に出てきたときに「こんなにたくさん食べられるかしら?」と頭によぎったのは、全くの杞憂であった。

しゃぶしゃぶの前には、ごま豆腐や白和え、酢の物など旬の野菜を使った前菜4品と、お造り。この日はかつお、かんぱち、ほうぼうの3種類がでてきた。そしてしゃぶしゃぶの後にはデザートの「豆乳のプリン」が登場。天気がゆるせばデザートとお茶は、ぜひテラスに出て楽しみたい。ゆっくりと景色を眺めながら、体と心にやさしい時間を過ごせる贅沢さ。ちょっと秘密にしたい店だ。

※本文内の価格等は掲載時のものです。変更している場合がありますのでご了承ください。

海菜寺(うなじ)
所在地:神奈川県鎌倉市稲村ガ崎3-7-11 
電話番号:0467-22-1416
営業時間:月・火・木曜日 12:00~18:00(L.O.16:30)、金・土・日曜日・祝日 12:00~21:00(L.O.20:00)
定休日:水曜日
http://www.unaji.info/



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