モキチ・フーズガーデン

茅ヶ崎はかつて「小麦の街」として一時代を築いた街。その中心となっていたのは、茅ヶ崎駅と直結されていた「日本精麦」の工場だった。GHQの統治時代から、アメリカ産の麦はここにまず運ばれ、脱穀されて全国の製粉工場へと運ばれていったという。日本精麦は日本にパン文化を広めた、“陰の立役者”ともいえるだろう。そんな大工場も時代の流れで移転を余儀なくされ、工場の跡地利用が茅ヶ崎市の課題となっていた。そこに目をつけたのが、地元でただ1軒残る造り酒屋「熊沢酒造」だった。

モキチ・フーズガーデン
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熊沢酒造は明治5年に開業した老舗の酒蔵で、丹沢水系の湧水を使って優れた日本酒を世に送り続けている。かつては湘南一帯にも多くの酒蔵があったと言うが、現在この地域で醸造を続ける酒蔵は熊沢酒造のみである。熊沢酒造では開業時からの清酒「曙光」の醸造を主としていたが、現在代表を務める6代目熊沢茂吉氏に代替わりしてからは多角化も進めていた。新たな清酒の銘柄を生み出し、夏季の閑散期を利用して地ビール醸造を始め、蔵を改造してレストランにしたりと、斬新なアイディアで酒蔵の歴史に新たな足跡を残してきた人物だ

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