プリン&カフェ マーロウ葉山店

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逗子方面から向かうと御用邸あたりから海岸沿いに道が続き、沿線には数多くのレストランやカフェを目にすることができる。その中でもひときわ有名なレストランと言えば「マーロウ」ではないだろうか。

マーロウ本店は美しい夕日を眺められる海岸のレストランとして1984(昭和59)年にオープン。イタリアンをベースに、三浦半島の素材を使った創作料理で老若男女を問わず人気を集めてきた。メニューのうちでも最も評判高かったのが、デザートの「プリン」だった。

今でこそ固めのプリンは市民権を得ているが、マーロウが開店した1980年代は柔らかいプリンがまだまだ主流。カップに入ったプリンを食べていた市民にとって、マーロウで食後に出される手作りの固いプリンは斬新だったという。ロケーションの素晴らしさも手伝って口伝てで噂が広がり、たちまち「プリンの名店」として全国に名を知られるようになったという。

マーロウのプリン人気はとどまるところを知らず、ついには本店とは別に「プリン専門店」を開店する運びになった。それがここ、葉山の「プリンショップ&カフェ マーロウ」である。

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そもそも1カップが700円前後もするマーロウのプリンが、なぜ人気を集めたのか・・・と考えてみると、以下の3点に集約されると思う。

1つは、素材に妥協せず、手作りを守ったプリン本来の味
2つは、多種多様なバリエーション
3つは、ビーカーを利用したボリューム感とデザインの演出

まず1点目、プリンを手作りしたことのある人なら分かるだろうが、本来のプリンは卵由来のゼラチンで凝固するので、卵と砂糖と牛乳があれば作ることができる。品質表示部分を見ていただければ明らかだが、マーロウのプリンは基本的に牛乳・砂糖・卵・バニラビーンズのみで出来ている。家庭の味に極めて近い製法だということだ。

この製法で作るのは非常に効率が悪いし、素材の味がダイレクトに響いてしまうので日持ちもせず、材料費も高くなる。しかしマーロウではその手間とコストを惜しまず、1日に2,000個以上を売るようになっても当初の製法を変えていない。“手作りにこだわる”・・・言うのは簡単だが実行が極めて困難なことに、マーロウは挑戦し続けているのだ。

一度マーロウのプリンを食べてしまうと、ゲル化剤や卵粉で作られている市販プリン、敢えて例えるならば「カスタード味のゼリー」は、もはや別の食べ物と思えてしまうことだろう。

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