暮らしの学校 インタビュー

暮らしの学校 畔柳友紀子さん・飯嶋麻衣さん

「心」「健康」「暮らしの知恵」の3つの軸で
生活を豊かにする。

JR「岡崎」駅から東へ徒歩5分という便利な場所にある「暮らしの学校」。ここは地域の教育活動に力を入れる服部公益財団が運営するカルチャーセンターで、大正時代の古い建物を改築した風情たっぷりの学び舎となっている。“幸せな暮らしをするために必要な考え方や知恵が学べる場を提供したい”という思いで開かれた講座は、心の研究、健康、料理、手工芸などその分野は多種多彩。その数は約350講座、会員登録数は1万人を超えており、地域の人々の暮らしを豊かにするための一助を担う場所となっている。今回は、こちらの運営に携わる、畔柳友紀子さんと飯嶋麻衣さんにお話しを伺った。

まず、「暮らしの学校」創立の経緯について教えてください。

暮らしの学校
暮らしの学校

「暮らしの学校」ができたのは2006(平成18)年。服部公益財団の活動の一貫として開校しました。現在、校舎として利用している建物は、元々、財団の創始者である服部家が住んでいらっしゃった家です。しばらくの間、空き家になっており、取り壊しの検討がされていましたが、「古いものをただ壊してしまうのではなく、大切に使いながら、なんとか地域のために利用できないか」という思いで、このような学校が誕生することになりました。

この建物だからこそ作り上げている場の雰囲気はありますでしょうか。

暮らしの学校
暮らしの学校

カルチャーセンターというとビルの中にある教室を想像される方が多いと思うのですが、本校はそうではないので、初めて来る方はよく驚かれます。昔は民家であった本校舎には、当時の生活道具がそのまま残されており、姿見や机、本棚などは講座の備品として使っていたりします。受講生の方からも「どこか懐かしさを感じるから居心地がいい」といった声がよく聞かれますね。

暮らしの学校
暮らしの学校

受講中、ふっと顔を上げると見える中庭も魅力的なんです。早春には梅、春にはツツジなど四季折々の草木が植えてあるので、来るたびに景色が変わることをみなさん楽しんでいらっしゃいます。

「暮らしの学校」はどのような場であって欲しいと考えていますか。

暮らしの学校
暮らしの学校

現代社会では色々なものが失われてきている気がします。だからそれを繋ぎあわせる、と言うと非常に大袈裟かもしれないけれど、住宅でありモノでありそれらを大切にしたいという気持ちを大事にすることで、「暮らしの学校」は“本当の豊かさとは何か”を見つめ直す場になればと思っています。

学校のコンセプトも、「心」「健康」「暮らしの知恵」の3つの軸を立て、それらを元に講座を開講しています。その道でいろいろな経験をされた先達に学ぶことにより、その教えが聴く人の心に響き、さらには聴いた人を通してそれが家庭や社会に広がっていくような、質の高い講座を提供できるよう努力しています。

文科系からスポーツ系まで様々な講座を開催されていますが、施設の構成をお教えいただけますか?

暮らしの学校
暮らしの学校

古民家を改築した本校舎だけでなく、このエリア一帯 が「暮らしの学校」の敷地になっているので、いくつもの建物に分かれて教室があるんです。本校舎の隣にある「ダンススタジオ」「クッキングスタジオ」の棟のほか、服部工業が実際に利用していた建物を再利用した「暮らしの杜センター」「農芸室」。スポーツ系の講座も開講できるように「スポーツスクエア」「さつきホール」といった大型の建物もあります。敷地の真ん中には運動場のような「暮らしの杜広場」があり、第1・3土曜日には「おかざきファーマーズ・マーケット」の開催場所になっています。

暮らしの学校
暮らしの学校

広場の奥には、倉庫を改築した「葵ホール」があり、こちらでも様々な講座が行われています。ここには「エフエム岡崎」も入っており、スタジオから地域の情報などを生放送でお届けしていたりもします。とても広い敷地にいろいろな施設が建っており、まるで本当の学校に通っているような感覚を味わってもらえるのも「暮らしの学校」の大きな特徴です。

開講されている講座内容について教えていただけますか。

暮らしの学校 インタビュー
暮らしの学校 インタビュー

現在は、約350種類を超える講座が開かれています。健康や心のことを学べる講座をはじめ、子育て、料理、趣味、音楽、教養、スポーツなど幅広い分野に渡り、上は90代の方から下は赤ちゃんまで通っていただいています。特徴は、“暮らし”や“健康”に着眼した講座が多いこと。「暮らしの中のやさしいお灸」「ハーブのある暮らし」「いきいき家庭菜園」「アロマテラピー」などがそれにあたります。その他、人気が高いのは、デザイン書道、フラダンス、ヨガ、コーラス、ウクレレ、ステンドグラス作りといったところです。また、茶道や生花をはじめ、伝統文化工芸の講座も充実しています。

暮らしの学校 インタビュー
暮らしの学校 インタビュー

ユニークなのは、夜に開講される「ワインの違いがわかる」「日本酒よもやま話」といった大人向けの講座です。ソムリエの方や地元の関谷酒造の杜氏に講師としてお越しいただき、お酒にまつわる話を聞くことができます。お酒好き同士がつながって、リピーターが多い講座でもあるんです。お子様向けの「小豆坂の森たんけん隊」も面白く、岡崎の住宅地の中にわずかに残った森の中で遊びながら環境問題に取り組んでいくシリーズになっています。

一日講座や、特別講座も開講されているんですね。

暮らしの学校
暮らしの学校

地域の方が気軽に参加しやすい、単発講座も充実させています。一日講座は、父の日・母の日お祝い料理、花粉症対策など、季節に合わせた旬な話題がテーマになることが多く、特別講座は、「心」「健康」「暮らしの知恵」といった学校コンセプトに合わせて様々な分野で活躍されている先生を定期的にお招きして、日々の生活について見直すきっかけになるような講座を行っています。

講師はどのような方が務めているのですか。

暮らしの学校 インタビュー
暮らしの学校 インタビュー

「暮らしの学校」は公益財団法人という非営利団体が運営する施設になり、生徒さんからは入会金などもいただいておりません。講師の方はその道の有資格者の方に来ていただいていますが、それ以前に、自分の知識や技術を伝え、より良い暮らしのためにささやかながら貢献したいという思いを持った方に来ていただいています。お互いに絆を深めたいと講座を開講していらっしゃるので、何でも気軽に話せる先輩達に教えていただいているような雰囲気で授業が行われることが多いです。

交流という意味では、サロンやカフェなど、交流スペースも用意されていらっしゃるんですよね?

暮らしの学校
暮らしの学校

本校舎の1階に、受講生や講師の方が気軽に語りあえるサロンを設けています。元々は応接として使っていた部屋で、ソファーが置いてあり、大きな窓からはお庭が眺められるなど、寛いで使っていただいています。あとは、「FINE FOOD CAFE くるみ」というカフェも施設内に併設しています。こちらは、受講生以外にも誰でも使っていただけるお店として営業しており、地域の方がランチやお茶をしにいらっしゃる場所にもなっています。元々は蔵だった場所をリノベーションしているので、少し敷地の奥まったところにあり、落ち着いた空間になっているのも魅力です。

暮らしの学校
暮らしの学校

「FINE FOOD CAFE くるみ」で出しているお料理は添加物を使っていないすべて手作りのもので、そういったメニューは大変好評をいただいております。カフェで提供しているお惣菜なども買える「暮らしの杜ショップMiki」も、2014(平成26)年10月、事務所が入っているセンターの1階にオープンさせていただきました。地産地消のお野菜、地元の工芸品などが置いてあり、新しい商品も続々入荷しているので、ぜひお立ち寄りいただきたいなと思っています。

最後に岡崎エリアの魅力について教えて頂けますか。

岡崎市は、昔から東西交通の要衝として栄えていて、今でも電車に乗ればすぐに名古屋に行ける便利な場所です。江戸幕府を開いた徳川家康公の生誕地としても有名で、それに由来する数多くの歴史資産が残っている街でもあります。その一方で、矢作川、乙川の清流が、岡崎の魅力ある景観を醸し出しています。文化もありながら、自然も楽しめるという点がこの街の魅力なのではないかと思っています。

暮らしの学校
暮らしの学校

春には、「岡崎城」のある「岡崎公園」一帯と伊賀川堤を中心約1,000本のソメイヨシノが咲き誇る岡崎の桜祭りや家康行列、夏には、家康公夏祭りの花火大会、秋には、岡崎ジャスストリートなどイベントも目白押しなので、住めば住んだだけこの街の奥深さを実感してもらえるのではないでしょうか。

暮らしの学校 インタビュー
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今回、話を聞いた人

公益財団法人 服部公益財団 暮らしの学校
主任:畔柳友紀子さん(写真左)
広報担当:飯嶋麻衣さん(写真右)

住所:愛知県岡崎市羽根町字若宮30番地
電話番号:0120-511-533 / 0564-55-3434
http://www.kurashinogakkou.org/

暮らしの学校 インタビュー
所在地:愛知県岡崎市羽根町字若宮30 
電話番号:0120-511-533
受講時間は講座内容により異なる
http://www.kurashinogakkou.org/



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