60年以上の歴史を誇る、“心を育てる”保育園 霞台保育園 千葉 桂介さん

1949(昭和24)年3月に開園した「霞台保育園」。2006(平成18)年4月には、桜並木を正面に見据える分園が開かれた。“心を育てる保育”を心がける同園を訪ね、これまでの歴史、特徴、地域との関わりについて伺ってきた。

「霞台保育園」とは

――「霞台保育園」の概要について教えてください。

千葉さん:当園は、キリスト教の精神に基づいて1949(昭和24)年3月に開園しました。子どもたちの“心を育てる保育”を心がけ、輝く瞳、自然とこぼれる笑顔を大切にしながら取り組んでいます。当初から定員60名でしたが、ニーズの高まりから2006(平成18)年4月に、分園として「さくらんぼ」を新設。分園では0・1歳児、本園は2~5歳が過ごしています。

霞台保育園の分園「さくらんぼ」

――一日の保育の流れを教えてください。

千葉さん:延長保育としての開園は7時、基本の保育時間は8時30分からです。季節や天候、また年齢によって異なりますが、9時10分からの礼拝・クラス活動・リトミックまでは自由遊びの時間となっています。昼食は11時から12時で、13時からは午睡。14時45分からは、おやつや紙芝居を楽しんだり、降園の準備をしたりして過ごし、16時30分からは順次降園します。

保育時間は8:30~16:30

――保育にリトミック・乾布摩擦を採り入れているそうですね。

千葉さん:乾布摩擦を採り入れている園は、今となっては少数派になってしまいましたが、当園は子どもたちの健康づくりだけでなく、“文化を伝える”という立場から一貫してつづけています。一方で、子どもたちが将来、心と体で音楽を楽しめるようにとの想いからリトミックを採り入れています。残すべきものは残し、変えるものは変えるという考えが根底にあります。

シンプルに整えられた保育室

――年齢別保育と縦割り保育を組み合わせていると伺いました。

千葉さん:基本的な園生活は年齢別で進めていますが、“なかよし家族”と称して、異年齢の子どもたちを組み合わせたグループごとに、乾布摩擦・遠足・運動会などの行事に取り組みます。生活のなかで自然と生まれる異年齢との交流は、コミュニケーション能力を図るという意味では大きいのではないかと考えています。

園庭には遊具がたくさん

歴史を重ねて続く「霞台保育園」の取り組み

――「霞台保育園」の姿勢として、特徴などあれば聞かせてください。

千葉さん:「霞台保育園」では我々のことを“先生”と呼んでいません。名前で呼び合うことで、子どものみならず保護者とも信頼関係が築かれ、それによって相談しやすい環境が生まれるだけでなく、不安が大きくなる前にその芽を摘み取ることができます。

環境面では、保育室内をシンプルにしていることが特徴です。キャラクターデザインは避け、子どもたちの意識が散漫にならないような環境づくりを大切にしています。また当園では、段階的に背もたれのないイスを使うようにしています。そうすることで姿勢が良くなるだけでなく、自らを律する力が身につくというわけです。

背もたれのない椅子

――年間行事についてですが、「霞台保育園」の特徴が窺えるようなことがあれば教えてください。

千葉さん:午前中で運動会を終わらせる保育園が増えているなかで、当園では家族との昼食時間を挟み、午後もつづけます。また12月には、子どもたちが取り組んできたダンスや劇などの成果を披露する場として、「クリスマス祝会」を開いています。

「ひなまつり」などのお祭り事も

保土ヶ谷で育てる ということ

――地域との関わりについて聞かせていただけますか?

千葉さん:特別養護老人ホームとのつながりから、年長クラス15人ほどが施設を訪問し、交流を深めています。お年寄りの前で一人で発表することもあります。計画的に練習を重ねてきたものではなく、また結果を求めているものではないこともあり、人前に出ることの抵抗がなくなったとの感想を保護者からいただきました。

小学校との連携につきましては、年度によって異なるものの、「桜台小学校」との交流が多く、先日は2年生が来てくれて、当園の子どもたちと相撲を取るなど一緒に遊んでくれました。こちらも授業参観などに訪ねていくこともあります。当園は「桜台小学校」に進む子どもたちが多いので、入学前のそうした交流は、小学校生活に慣れるという観点からも大きいのではないかと思います

趣きのある園舎

――子育て環境を含めた保土ケ谷エリアの魅力を教えてください。

千葉さん:横浜市全体に言えることですが、保土ケ谷エリアもその例にもれず坂道がたくさんあります。しかし見方を変えれば、子どもたちが生活のなかで体力面を向上させる自然が残り、静かな住環境があるとも言えます。

そして子どもたちがちょっとした遠足で歩いていける距離に「ランドマークタワー」があり、「保土ケ谷」駅まで行けば「横浜」駅、「渋谷」駅、「新宿」駅にも乗り換えなしで行けます。閑静な住環境を有し、主要駅にアクセスしやすいことが、保土ケ谷エリアの大きな魅力ではないかと思います。

周辺にある西富士見坂

霞台保育園

霞台保育園

理事長 千葉 桂介さん
所在地:神奈川県横浜市保土ヶ谷区霞台41-5
電話:045-331-0877
URL:http://www.kasumidai.com/
※この情報は2016(平成28)年2月時点のものです。

60年以上の歴史を誇る、“心を育てる”保育園/霞台保育園 千葉 桂介さん
所在地:神奈川県横浜市保土ケ谷区霞台41-5 
電話番号:045-331-0877
定員:80名
入園対象:生後6カ月~就学前
保育時間:7:30~18:30(土曜日7:00〜18:00)
休園日:9月第2土曜日、日曜・祝日、1月2日~1月3日
延長保育:あり(7:00~7:30、18:30~19:00)※平日のみ
http://www.kasumidai.com/