“たてわり班”の活動を通じて育まれる穏やかな校風と“言葉の力” 多摩市立大松台小学校 水野裕司先生

唐木田の街並を見下ろす高台に位置する「多摩市立大松台(おおまつだい)小学校」。多摩ニュータウンの開発とともに1989(平成元)年に開校した学校で、ひろびろとした空に映える大きな時計台がシンボルです。“たてわり班”による活動を取り入れ、異学年の集団のなかで育まれる穏やかな校風が特徴です。今回は2015(平成27)年4月に校長に就任された水野裕司先生に「多摩市立大松台小学校」の特色と、地域の魅力についてお話を伺いました。

多摩市立大松台小学校

異なる学年の子どもたちが一緒に取り組む“たてわり班”の活動

「多摩市立大松台(おおまつだい)小学校」は、1989(平成元)年に開校した市内でも比較的新しい学校で、小田急線「唐木田」駅から徒歩約5分の見晴らしの良い高台に位置しています。児童数は2015年9月現在530名で、各学年3クラスの市内では中規模の学校です。

 大松台小学校の名前のおこり

「大松台」という校名は、当時この辺りに高さ約46m、幹の周りが8mもある樹齢560余年の大きな松があり「大松台(おおまつだい)」と呼ばれていた頃の地名に由来するもので、当校と「鶴牧中学校」のある辺りは、標高が163mもある多摩市内でもっとも見晴らしの良い場所で多くの人が訪れていたようです。

残念ながらその松の木は1933(昭和8)年に枯れてしまったようですが、校長室の前に飾ってある当時の写真や校庭の東側にあらたに植樹された松の木とともに、多くの人に親しまれてきた地域の歴史を今に伝えてくれています。

大松台小学校の松の木

学校の特色としては、異なる学年の子どもたちが一緒に取り組む“たてわり班”による活動があるのと、全校児童みんなで行う「かけ足・持久走週間」も本校ならではの取り組みかと思われます。また校舎の中央にある大きな時計台は、街中からも眺めることのできる当校のシンボルで地域の方々にも広く親しまれています。

大松台小学校の時計台

大松台小学校では、定期的に「たてわりふれあい活動」と9月には「たてわりふれあいピクニック」で学校周辺の公園へ出かけました。また先日行われた11月の展覧会でも当日の発表へと向けた練習を兼ねて生徒同士による発表の機会を設けました。

※展覧会の提供写真?

前回までは6年生が代表して保護者に作品づくりのポイントや工夫した点などを解説していたのですが、今回は6年生と1年生、5年生と3年生、4年生と2年生の組み合わせでお互いの作品について発表する練習の場を設け、展覧会当日は全校児童がそれぞれ保護者への質問に積極的に答えました。

“たてわり班”による活動を通じて、「どんな思いで作品を描いたのか」「制作するにあたってどんな点が苦労したかなど」、6年生は1年生にもわかりやすく、また1年生も6年生のお兄さん、お姉さんに気負わず発表することで“言葉の力”を伸ばすことにもつながります。

さかな池で遊ぶ子どもたち

学校のHPにある「学校経営方針」でも触れていますが、当校では「言語能力向上拠点校」としての過去3年間の取り組みを生かし、自ら学び、考え、課題を追及する“すすんで学ぶ子”を育てるために、“言葉の力”を伸ばす取り組みを実践しています。

自分の想いを他人に伝える“言葉の力”を育む

「大松台小学校」では、前任の校長先生が「言語能力向上拠点校」としての取り組みを通じて、子どもたちの“言葉の力”を伸ばすことに取り組んでこられたため、本年度も引き続きその成果を生かした授業や校内研究を行っています。

木の温もり感じる廊下

“言葉の力”を伸ばす取り組みとは、漢字がたくさん書けるとかむずかしい言葉を知っているとか国語の成績を上げることを目的にしたものではなく、自分の想いを他人に伝えたり、お互いの心と心をつなげたりするために必要な“言葉の力”を育むことを前提にしています。

“言葉の力”が身につくと国語だけではなく結果的に普段の授業すべてが充実してくるもので、子どもたちの学習の意欲を高めることにつながります。

年に3回実施している読書週間の朝読書もその取り組みのひとつです。火・水・金曜日の朝に10分間、今では担任の先生も一緒になってみんなで読書を楽しんでいるようです。また、年間を通して、保護者による朝の読み聞かせも行っています。子どもたちも、とても楽しみにしている時間です。

図書室も温かみのある雰囲気

今日これから行われる「かけ足・持久走週間」の取り組みにおいても、子どもたちと一緒になって先生方も走るのですが、先生も子どもも分け隔てなく一丸となって取り組む当校の雰囲気ぜひご覧になってください。

「大松台小学校」では、健康、体力づくりに関する取り組みのひとつとして、「かけ足・持久走週間」を設けて約2週間にわたり全校児童みんなで校庭を走ります。

広い校庭へかけ出していく生徒たち

1、2年生は3分間、3・4年生は4分間、5・6年生は5分間とそれぞれ時間を定めて行っているのですが、元気いっぱい思う存分走り回る子どもから、ゆっくり自分のペースでかけ足をする子どもまで、ノルマも競争もないので楽しみながら体力づくりに取り組むことができます。

全校児童が楽しみます

また約1ヵ月間かけて行う「長なわ・縄跳び月間」も健康、体力づくりを目的とした取り組みのひとつで、12月の長縄大会へと向けて各クラスが一致団結して練習に臨みます。

地域とのかかわりのなかで活動し、地域の人たちと触れ合う大切さ

地域とのかかわりという点では、学校から徒歩2分の場所に唐木田地区のコミュニティセンター「からきだ菖蒲館」があるのですが、当校の5年生が運動会で練習した「大松ソーラン」を披露しました。他にも、高学年の子供たちがお店を出し、活躍していました。、地域とのかかわりのなかで活動し、地域の人たちと触れ合うことは、子どもたちの心を育てる絶好の機会で、今後も大切にしていきたいと思います。

地域に根差した学校づくりを行う大松台小学校

また、3・4年生も「多摩清掃工場」で開催されるイベント「たまかんフェスタ」に参加し、「エイサー」を披露しました。「多摩清掃工場」は「唐木田駅前郵便局」や「マルエツ唐木田駅前店」と同じく、当校の社会科見学でお世話になっている場所で、地域とのつながりも感じられる良い機会だと感じています。

豊かな自然の広がる唐木田エリア

豊かな自然や学習の機会にも恵まれた穏やかな生活環境

この地域は多摩ニュータウンの開発の最後に誕生した新しい街で、教育への関心度も高い方が多いため、基礎学力の高さはもとより子どもたちの生活態度も穏やかで落ち着いているように感じられます。

学校周辺には「鶴牧西公園」や住宅地にある小規模な公園も多く、子どもたちがのびのびと過ごせる環境も整い子育てに恵まれた地域だと思います。

また徒歩2分のコミュニティセンター「からきだ菖蒲館」内には「唐木田図書館」があり、市内各所の図書館から蔵書を取り寄せられるのはもちろん、当校の図書室に無い蔵書や資料なども司書を通じて取り寄せることが可能なため、子どもたちにより充実した学習の機会を提供する環境が整っています。

からきだ菖蒲館

おすすめの場所としては、「府中カントリークラブ」の敷地伝いに整備された「からきだの道」という遊歩道があり、当時の生活を垣間見る全長約1.8kmの貴重な散策路です。

からきだの道

遊歩道の途中には見晴らしの良い展望台や、アスレチック遊具のある公園も併設され、週末などはご家族そろって四季折々の自然に触れあって見るのもよろしいかと思います。

からきだの道のアスレチック

水野校長先生

多摩市立大松台小学校

校長 水野 裕司先生
東京都多摩市鶴牧6‐4
TEL:042‐337‐4010
http://www.tama.ed.jp/oomatsudai/
定休日:月曜日※祝日の場合は翌日
※この情報は2015(平成27)年8月時点のものです。

“たてわり班”の活動を通じて育まれる穏やかな校風と“言葉の力”/多摩市立大松台小学校 水野裕司先生
所在地:東京都多摩市鶴牧6-4 
電話番号:042-337-4010
http://www.tama.ed.jp/oomatsudai/