ヴィヴァーチェ諏訪児童館 原進さん


ヴィヴァーチェ諏訪児童館
多摩市役所子ども青少年部児童青少年課 諏訪児童館 館長 原進さん

地域との連携を大切に、子どもたちが育つよりよい環境を
追求し続ける「ヴィヴァーチェ諏訪児童館」

30年以上もの間、地域の子どもたちや子育て世代の憩いの場として慕われている「ヴィヴァーチェ諏訪児童館」。地域と連携したさまざまな取り組みや、子育て世代に役立つ企画など、常によりよい子育て環境の追及をし続ける児童館です。今回は、多摩市役所子ども青少年部児童青少年課 「ヴィヴァーチェ諏訪児童館」館長の原進さんにお話を伺いました。

施設の概要を教えてください。

ヴィヴァーチェ諏訪児童館
ヴィヴァーチェ諏訪児童館

「諏訪児童館」は1982(昭和57)年4月に開館しました。この諏訪地区は多摩ニュータウンの中でも最も入居が早かった地域なんです。1994(平成6)年には多摩市の児童館、学童クラブができてから20周年で、記念として全部の児童館に愛称をつけました。「諏訪児童館」は音楽用語で「快活に」という意味の「ヴィヴァーチェ」という愛称が付けられており、「子どもたちが元気にいきいきと遊べるように」という思いが込められています。

児童館内にはどのような設備・施設があるのでしょうか。また日常や催しの際どのように活用されているのでしょうか。

ヴィヴァーチェ諏訪児童館
ヴィヴァーチェ諏訪児童館

利用は一般的な児童館と同じで、0才から18才まで無料で利用できます。設備としては体を動かすプレイルームや、ゲームをしたりする集会室、図書コーナーや授乳室もあります。現在、プレイルームは半分に仕切っていて、半分は小さいお子さんが遊ぶ場所、もう半分は小学生以上が活用する場所に分けています。

ヴィヴァーチェ諏訪児童館
ヴィヴァーチェ諏訪児童館

部屋には限りがありますので、集会室を14時まではお弁当を食べる部屋にするなど、イベントに応じて臨機応変に使っています。また2階は学童クラブになっています。

2階が学童クラブになっていますが、児童館も活用できるのでしょうか。

ヴィヴァーチェ諏訪児童館
ヴィヴァーチェ諏訪児童館

学童クラブは保育園と同じように利用条件があって、保護者が家にいなくて学校が終わったら一人でお留守番をしなければいけないお子さんが対象です。児童館はそういう条件は無くて18歳までなら誰でも利用することができます。また児童館では登録をすれば利用できますが、学童クラブは市役所での申請が必要です。

ヴィヴァーチェ諏訪児童館
ヴィヴァーチェ諏訪児童館

学童クラブに通うお子さんが今日は児童館で遊びたいということもあるのですが、学童クラブはお子さんをお預かりする所ですので、児童館でも遊べてしまうと、どこにいるかわからなくなってしまう恐れもあります。ですので学童クラブに通うお子さんは、普段の施設内では学童クラブで遊ぶというルールを設けています。外ではみんなで遊ぶこともあります。

「ヴィヴァーチェ諏訪児童館」は18歳未満の子どもたちが利用可能となっていますが、実際には、何歳くらいの子どもたちが訪れるのでしょうか。

ヴィヴァーチェ諏訪児童館
ヴィヴァーチェ諏訪児童館

生まれて数ヵ月の赤ちゃんから、1歳、2歳のお子さんは午前中によくいらしています。一番多いのは小学生ですね。中学生も来ます。高校生になると学校が離れているので部活をやった後に来るのは厳しいですね。ですが夏休みなどにはちょっと顔を出して、卓球なんかで小学生と遊んでくれたりしています。ほとんどが子育て世代で、特に0才や1才の親子で利用する方がとても多いです。

小さなお子さんが対象のイベントがあるそうなんですが、詳しく教えて下さい。

ヴィヴァーチェ諏訪児童館
ヴィヴァーチェ諏訪児童館

0歳児の親子が対象の教室は「ひなたぼっこ」です。毎月第1と第3木曜日の10時半から11時半までの1時間です。お母さん同士の情報交換やおしゃべり、わらべうた、手遊びなどをして楽しく過ごせるような場です。お母さん同士のコミュニケーションというのは大きいので、その時間を意識して作れるようにプログラムを組んでいます。第2と第4木曜日は近くの学童クラブを会場に出張してやっています。

1歳から3歳までの親子が対象の教室は「はとぽっぽ」です。1才児のクラスは第2、第4水曜日、2、3歳児のクラスは第1、第3水曜日で、時間はどちらも10時半から11時半までの1時間です。幼児とお母さんの出会いの場、友達作りの場です。内容は親子エアロビクスや、新聞紙をビリビリ破いて遊んだり、ハロウィンの仮装や運動会もやっています。

ヴィヴァーチェ諏訪児童館
ヴィヴァーチェ諏訪児童館

年に何回か栄養士さんや歯科衛生士さん、保健師さんが出張で来て下さいます。多摩市の健康センターでも集団健診等を行っていますが、児童館に来てお話をして下さる機会も設けています。そのため住民の皆さんも身近なところで話ができ、連携が取りやすいと思います。常に子育て世代に役立つ、何かプラスになれるようなことができないかと考えています。

「こどもの王国」という地域のイベントを行っているとお伺いしました。地域の皆さんと連携して行うイベントについて詳しく教えてください。

ヴィヴァーチェ諏訪児童館
ヴィヴァーチェ諏訪児童館

2001(平成13)年から毎年9月に「こどもの王国」というイベントを行っています。北諏訪地区交流事業で、「青少年問題協議会北諏訪地区委員会」、「多摩市立諏訪中学校生徒会」、「多摩市立北諏訪小学校」、「多摩市立北諏訪小学校PTA」、「子供会」、「諏訪児童館」が協力して行う、地域をあげての一大イベントです。

場所は「多摩市立北諏訪小学校」で行っており、それぞれの団体が発表やお店を開いたりしてます。「多摩市立諏訪中学校」の生徒会をはじめ、有志のグループはスーパーボールすくいやヨーヨー釣り、くじなどのゲーム。「多摩市立北諏訪小学校」の6年生が有志でスライム作りや大きなつみきで遊ぶ「きたすわプレイランド」。「多摩市立北諏訪小学校合唱団」や「多摩市立諏訪中学校吹奏楽部」の演奏。保護者による「わくわく屋台村」や、移動動物園などです。

ヴィヴァーチェ諏訪児童館
ヴィヴァーチェ諏訪児童館

準備は6月からで、中学校に有志の募集をして実行委員会を聞き、何のお店を出店するか決まり次第、当日に向けて児童館で事前準備を積極的に行います。

イベントを地域の皆さんと連携してやっていく比重は大きくなっています。「お子さんたちに豊かな体験を提供すること」を地域の皆さんと一緒にやっていく。すると地域の皆さんは児童館に関心を持って頂けることはもちろん、私達も地域の皆さんを知ることができます。そういう繋がりを大切にしていきたいです。

遊びに来る親御さんやお子さんたちと接する際に、心がけていることなどはありますか。

ヴィヴァーチェ諏訪児童館
ヴィヴァーチェ諏訪児童館

利用者が来たら「あいさつをする」ということを心がけています。児童館の利用しやすさは職員によるところが大きいと思っていますので、声掛けを積極的に行うようにしています。児童館は他の人と一緒に過ごす所ですから、子ども達にもコミュニケーションをとってほしいので、まずは職員からあいさつをするようにしています。

永山エリアの子育て環境の魅力について教えてください。

ヴィヴァーチェ諏訪児童館
ヴィヴァーチェ諏訪児童館

多摩永山エリアに住んでいる方は、皆さん飾らず、気さくで話しやすい地域です。子育て経験も豊富な方々が住んでいらっしゃるので、交流すれば子育て世代の強い味方になると思います。私自身も児童館を運営している側から、地域や子育て世代の方々のお役に立ちたいと思っています。これまで住んでいた方々と、建て替えで新たに入ってきた方々といい形で結び付いていけば更によりよくなるのではと、今後の多摩永山エリアに期待しています。

ヴィヴァーチェ諏訪児童館
ヴィヴァーチェ諏訪児童館

今回、話を聞いた人

多摩市役所子ども青少年部児童青少年課

「ヴィヴァーチェ諏訪児童館」館長 原進さん

ヴィヴァーチェ諏訪児童館
所在地:東京都多摩市諏訪2-8
電話番号:042-375-0991
URL:http://www.city.tama.lg.jp/kosodate/31/4025/10144/000094.html

※記事内容は2014(平成26)年10月時点の情報です。

ヴィヴァーチェ諏訪児童館 原進さん
所在地:東京都多摩市諏訪2-8 
電話番号:042-375-0991
利用時間:9:00~18:00
休館日:日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)
http://www.city.tama.lg.jp/kosodate/31/4..