流山市立木の図書館 岡さん、荒木さん

流山市立 木の図書館
司書 岡さん、荒木さん

「木と共に本を読む」をコンセプトに、
人にも環境にもやさしい図書館

子どもから大人まで多くの本好きたちが集まる「流山市立 木の図書館」は、木造2階建てのふんだんに木をあしらった開放的であたたかなスペース。「小さな頃から本に親しんでほしい」と0歳児から参加できるおはなし会も毎週日曜日に開かれ、図書館スタッフの手づくりの本紹介コーナーも見る人を楽しませてくれる。そんな木の図書館の司書を務める岡さんと荒木さんに、図書館とこの街の魅力について聞いた。

木の図書館の概要を教えてください。

流山市立木の図書館インタビュー

2012(平成24)年4月29日にオープンした流山市立木の図書館は、もともと近隣にある東部公民館のなかの図書室の規模を大きくして独立させたものです。利用できるのは火曜日~土曜日は朝9時半から20時まで(時期によって19時まで)、日曜・祝日は朝9時半から17時まで。流山市民、市内在勤・在学のほか近隣市の方も本の貸し出しを行っています。休館日は祝日を除く月曜日、月曜日が祝日と重なる翌日、土日祝日を除く月の末日、年末年始、特別整理期間です。

流山市立木の図書館インタビュー

オープン時は約3万冊だった蔵書数も、昨年は約4万5千冊、今年度は書庫にあるものも含めると約6万冊と右肩上がりに増えています。ここから先はこの勢いで増えることはないと思いますが…寄贈本も(できれば状態のよいものを)常時受け付けております。流山市民の方であれば、流山市内で所蔵していない本も千葉県内から取り寄せるサービスもあります。

非常に特徴のある建物ですね。

流山市立木の図書館インタビュー

正面から見ると円形になっていますが、後ろ側は本棚の配置などを考えて四角い造りになっています。木のぬくもりが感じられる木造二階建てで、入ってすぐのロビーが2階への開放的な造りになっています。
円形の部分はガラス窓になっているので館内は非常に明るく、特に2階の窓下には絵本を並べているので、子どもたちは陽光がたっぷり差し込む場所で絵本に親しむことができます。太陽光発電設備や必要なときだけ明かりがつく「タスクアンドアンビエンテ方式」を採用し、雨水を庭への散水に再利用するなど環境に配慮した施設になっています。

流山市立木の図書館インタビュー

「木と共に本を読みましょう」というコンセプトのもと、柱にはカラマツ、床はナラなど様々な木を使用して、壁は漆喰です。オープン当初は入ると木の香りが漂っていましたが、3年目に入った今年はさすがに馴染んできたようです。でも「木の図書館」と呼ばれる通り、ふんだんに木が使われた落ち着いた温かい雰囲気はほかにはない特徴だと思っています。

流山市立木の図書館インタビュー

1階は地図や辞典などの参考資料室と閲覧室。この閲覧室は各机に間仕切りがついているので、小学生から大学生までの学生さんや大人の方まで幅広い方々に利用していただいています。2階は一般書コーナー、児童書コーナー、読み聞かせコーナー、AV視聴コーナー、新聞・雑誌コーナー、検索コーナー、そしてカウンターがあります。

流山市役所市民課出張所との複合施設なのですね?

はい。双方に来たついでに用事を済まされる方も多いようなので、便利に使っていただいているようです。また申請さえ出しておいていただければ、出張所がお休みの土日でも図書館の方で書類の受け取りだけはできますし、図書館が休みの日でも新聞だけは出張所の方で読めるようにしてありますので、そういう面でもお互い協力ができていて利用者の方にもメリットがあるかと思います。

毎週日曜日におはなし会を開かれているそうですね。

流山市立木の図書館インタビュー

毎週日曜日の11時~11時半の30分間、この読み聞かせコーナーで実施しています。年齢制限はありませんが、未就学児や小学生が多く来てくれています。手遊びからはじまって、スタッフが4、5冊の本を読むスタイルが定番です。予備の本も何冊か用意しているので、参加者の年齢などを見て、その場で読む本を変えることもあります。

流山市立木の図書館 読み聞かせおはなし会の様子

この読み聞かせスペースは一般の図書スペース側には壁がありますが、児童スペース向きには解放されているので、本を選びに来た小学生が何となく聞いていたり、大人の方も気軽に立ち寄ったりとオープンな雰囲気で実施しています。また絨毯の下は床暖房になっています。のんびりできるスペースで、館内にはオムツ替えや授乳ができる場所もあるので、0歳の赤ちゃんでも安心して遊びに来てほしいですね。

このほかにも東部公民館との共催イベントも多いようですね?

流山市立木の図書館 制作中の一コマ東部公民館での共催イベントのひとコマ
フォトフレームを制作している様子

年9回、工作教室や特別なおはなし会を東部公民館で開催しています。例えば7月は自由研究向けの科学系工作、8月はおばけ集会と称しておはなし会の後にポリ袋を使っておばけになったり、9月はどんぐりや松ぼっくりを使ってフォトフレームを制作、10月はハロウィーン工作として「ほうきとマントを作ろう」など季節に合った工作とおはなし会を実施しています。200~300円程度の実費だけをいただき、小学生のお子さん(保護者がいれば幼児も)20名前後を毎回募集します。工作といっても身近なものを使った簡単な制作で、全て図書館スタッフたちが企画して実施しているものです。そろそろ科学系工作などは専門家のアドバイスがほしいところです(笑)。

流山市立木の図書館 おはなし会(大人向けの部)「バースデーおはなし会」大人向けの部の様子

また毎年4月には「バースデーおはなし会」という少し大がかりなおはなし会も催しています。これは4月にオープンした木の図書館の誕生日記念ということで、赤ちゃん向け・小学生向け・大人向けと3部に分けておはなし会を開催するものです。特に「大人向け」は、いつも話してあげる側の大人たちも話をしてもらう楽しさを感じてもらおうと企画しました。ただただ絵本の世界を味わっていただけるよう、とてもユニークで楽しいイベントになっています。

人気のイベントなどはありますか?

流山市立木の図書館 紙飛行機競技会の様子紙飛行機競技会での一幕

どれもみなさんに楽しんでいただいているようですが、1月に毎年恒例で開催されている「紙飛行機競技会」はパパたちも多く参加するイベントです。まず紙飛行機の「ヘソ型」と「イカ型」の2種類の折り方を、図書館スタッフが模造紙を折りながら指導して、参加者のみなさんと一緒に作ります。そのあと東部公民館のお部屋を使って、子どもは2種類、大人は1種類を飛ばして飛行距離を競います。長く飛んだ方の距離を記録書に書くのですが、よくできたヒコーキだと10mほど飛んで壁に直接当たるものもあるほどです。来年2016(平成28)年1月には第4回目が開かれます。

南柏の子育て環境はいかがでしょうか?

やまびこ公園

流山市は「都心から一番近い森のまち」というキャッチフレーズの通り、とにかく緑が多くて自然豊かな街です。住宅街のなかにはやまびこ公園(正式には東部近隣公園)という大型の公園もあり、園内には林や木製アスレチックなどの遊具を有する芝生広場もあるので休日などには多くの親子連れが集まっているようです。

流山市立木の図書館インタビュー

市内には40か所以上の「赤ちゃんほっとスペース」や駅近の駅前送迎保育ステーションなど、子育てをサポートする施設も充実しているように思います。また近くには流山100か所めぐりにも紹介されている推定樹齢400年以上の見事な“しだれ桜”もあり、歴史のある寺社仏閣なども多いと聞いています。

多くの読み聞かせボランティアの方々が木の図書館にも本を借りにいらして、近隣の小学校などで読み聞かせを行っているというお話を聞くので、親御さんだけでなく様々な方が子どもに関わっているという印象です。また小・中学校での英語教育も力を入れているということで、洋書の絵本を探す方も時々いらっしゃいます。そういう意味で教育に対する意識の高い方が多いような気がしますね。

流山市立木の図書館インタビュー

最近は新しく建設されるマンションや住宅も増え、転入していらっしゃる方も多くお見受けします。プレママさんが育児書などを借りられる姿もよく目にするので、これから育児する方はお仲間が多くて子育てがしやすいのではないかと思います。

流山市立木の図書館インタビュー

今回、話を聞いた人

流山市立 木の図書館

司書 岡さん(左)、荒木さん(右)

所在地:千葉県流山市名都借313-1
電話番号:04-7145-8000
URL:http://www.subaru-shoten.co.jp/tosho/ki/

※2015(平成27)年9月実施の取材にもとづいた内容です。 記載している情報については、今後変わる場合がございます。

流山市立木の図書館 岡さん、荒木さん
所在地:千葉県流山市名都借313−1 
電話番号:04-7145-8000
開館時間:平日・土曜9:30~20:00(12月~4月は19:00まで)、日曜・祝日9:30~17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、毎月最終日(土・日曜日にあたる日を除く)、
      12月28日~1月4日、特別整理期間
http://www.subaru-shoten.co.jp/tosho/ki/