東海学園大学 入試広報課インタビュー

社会とのつながりの中で実践的な学びを提供/東海学園大学 入試広報課課長 大石和史さん


2015(平成27)年に開学20周年を迎え、経営学部の単科大学から5学部6学科の大学へと成長を遂げた「東海学園大学」。浄土宗の仏教哲学に基づく建学の精神を大切にし、教育理念として「共生(ともいき)」を掲げ、人はみな「生かされて生きている」という考え方のもと、実践的な教育を展開。名古屋市天白区にある「東海学園大学 名古屋キャンパス」では、地域の人々が参加できる公開講座や各種施設が充実。地域との関わりも多く持つ。今回は、入試広報課の大石さんに、そんな「東海学園大学 名古屋キャンパス」の魅力について教えてもらった。

仏教哲学に基づいた教育を元に、地域に根差した職業人の育成を担う大学

「東海学園大学 名古屋キャンパス」
「東海学園大学 名古屋キャンパス」

――「東海学園大学 名古屋キャンパス」の沿革について簡単にお教えください。

大石さん:本学が誕生したのは1995(平成7)年です。一番始めにできたのは経営学部。その後、人文学部、健康栄養学部、教育学部、スポーツ健康科学部ができました。現在は5学部6学科です。名古屋キャンパスにあるのは人文学部、教育学部、健康栄養学部です。元々、名古屋キャンパスは「東海女子高等学校(現 東海学園高等学校)」と「東海学園女子短期大学」の校舎として活用されていた場所でしたが、時代の変遷とともに形を変え、現在は「東海学園高等学校」と「東海学園大学 名古屋キャンパス」となっています。大学は2015(平成27)年で20周年を迎えました。

――教育目標や理念などについてお教えください。

大石さん:本学の教育理念は「共生(ともいき)」です。こちらは本学園の学祖である椎尾辨匡先生が大正期に興された「共生き運動」が原点で、その根本精神は、すべてのものが大宇宙の大いなる命に「生かされて生きている」ことを自覚して感謝し、「心が生き生き」と生きるように説いています。その理念の元、教育現場では「共生人間論実習」といった福祉施設などでの実習体験を行っているほか、教室以外でもクラブ活動、サークルあるいは学外でのボランティアなどで、周りの人を生かし、また自身が生かされていることに感謝しながら様々な活動をしています。

近隣の施設とも連携し、より実践的な学びを提供

設備の充実した「給食経営実習室」
設備の充実した「給食経営実習室」

――名古屋キャンパスにある各学科の特徴を教えてください。

大石さん:人文学部は人文学科と心理学科があり、人文学科では表現を用いた創作活動の学びを行っています。現役マンガ家で愛知県出身のほしの竜一先生や芥川賞作家の諏訪哲史先生が教鞭をとられていたり、各種カメラや音響機器が揃った映像制作をすることができるスタジオが整えられていたりと、学生が「創る」ことの楽しさを知るきかっけが多く用意されています。心理学科は2014(平成26)年に新設された学科で臨床心理士を目指す学生の大学院進学をサポートする体制も整えています。

教育学部教育学科では、保育士の資格、幼稚園、小学校、養護教諭の免許取得に向けて現場経験を重ねる授業が多くあります。例えば名古屋市内の小学校を訪れ、子供たちとふれあう「ボランティア(かかわり体験)実習」などを行っています。

健康栄養学部管理栄養学科では、管理栄養士国家試験のための資格講座などのバックアップ体制を整えています。また、学外の施設での実習も多く行っており、県内外の医療機関や福祉施設などにお世話になっております。

地域住民も利用できる図書館をはじめ、各種施設が充実

ラウンジで学習に励む学生の皆さん
ラウンジで学習に励む学生の皆さん

――名古屋キャンパスの特色や特徴的な設備はどのようなところでしょうか。

大石さん:閑静な住宅街にあるので、静かで落ち着いた環境で学ぶことができます。また20周年という節目に名古屋キャンパスのランドマークであった円筒型の図書館を新しく建て替えました。2016(平成28)年9月に全館開館を迎えますが、こちらも新たな「東海学園大学 名古屋キャンパス」のランドマークとして愛されるのではないかと思います。

また、地域の方とともに学ぶ場所として大学を活用していきたいという考えもありますので、地域社会との連携を図った公開講座などを行っていきたいと考えています。

キャンパス内の図書館は地域住民も利用可能
キャンパス内の図書館は地域住民も利用可能

――2016(平成28)年9月に全館開館予定の図書館の詳細を教えてください。

大石さん:地下1階、地上3階建てで、各階には集中して勉強したり読書したりできるスペースをたくさん設けています。また、地下には約30万冊の資料を効率よく保管し、検索して取り出すことのできる自動書庫システムも導入しました。検索画面で本を検索し、1階カウンターで受け取ることができるようになります。

こちらの図書館は、地域の方々にも利用していただけるようになっており、本学が開催している公開講座受講生や天白区在住の社会人の方に開放しております。名古屋キャンパスの図書館は、学部の性質上、民俗学、宗教や心理、文学、歴史、美術、言語、教育、栄養の他に、映画やマンガの資料も備え、最近では美術館や展示会のカタログも収集しています。他の図書館にはおいていない特殊文庫もありますので、興味のある方はぜひご利用ください。

健康づくりイベントを中心に、様々な交流の場を設ける

公開講座も多数開催。この日は天白区主催の健康づくりイベントを行っていた。
公開講座も多数開催。この日は天白区主催の健康づくりイベントを行っていた。

――地域連携の取り組みについて教えてください。

大石さん:まずは本学の建学の精神を研究する「共生文化研究所」というものがあるのですが、本研究所が主催する「ともいき市民講座」で、仏教思想や浄土宗の開祖、法然上人の思想を学んでいただける場を設けています。

その他、健康づくり事業も行っており、健康づくり講座・教室の開講、健康づくり運動指導者となる学生の育成及び実践活動の支援を目的とする「健康開発支援センター」もあります。キャンパス近隣にお住まいの方が気軽に楽しく健康づくりをしてもらえるよう、名古屋キャンパスでは毎週火曜日・金曜日に「健康運動倶楽部」を開設し、ポールウォーキングなど体力や健康促進のための運動を指導させていただく講座を設けています。

もう一つは、「健康栄養プラザ」。健康栄養学部の大学教員やテーマの専門家が生活習慣病の予防や食生活の工夫などの講座や実習、スポーツ栄養、離乳食や子どもの栄養指導などを行う講座を開設しています。キャンパス内の調理実習室で実演なども交えて学ぶことができ、「男の料理講座」や「ダイエットおせち講座」など面白いテーマのものも多いため、毎回受講者が多く集まる人気の講座になっています。

恵まれた自然環境の中で、地域社会作りに貢献

大学構内にも多くの緑が広がる
大学構内にも多くの緑が広がる

――名古屋キャンパス周辺の地域の魅力はどのようなところでしょうか。

大石さん:新興住宅街なので、静かできれいな地域ということが一番の魅力だと思います。今はだいぶ開発され多くの方が住む場所になりましたが、「天白公園」は元々タヌキが棲んでいられるような里山だったため、現在でもその名残で緑が多く残っている場所がたくさんあると思います。名古屋市街地へ通勤をされるファミリーの方が多くお住まいで、休日には家族で遊んでいる姿も多く見受けられますし、主婦の方が平日カジュアルにランチを楽しむことができるおしゃれなお店も充実しています。本学もそんな地域で、学びのリソースを多く提供していき、住人の方と共により良い地域社会作りを担っていける存在であり続けたいと思っています。

東海学園大学

入試広報課 課長 大石和史さん
所在地 :愛知県名古屋市天白区中平2-901
TEL :052-801-1201
URL:https://www.tokaigakuen-u.ac.jp/index.html
※この情報は2016(平成28)年7月時点のものです。

社会とのつながりの中で実践的な学びを提供/東海学園大学 入試広報課課長 大石和史さん
所在地:愛知県名古屋市天白区中平2-901 
電話番号:052-801-1201
https://www.tokaigakuen-u.ac.jp/index.ht..