さらなる子育て環境の充実を目指して つくば市立竹園西児童館 宮本純一さん・日下純一さん

つくば市立竹園西児童館

さらなる子育て環境の充実を目指して

つくば市立竹園西児童館 館長 宮本さん
つくば市福祉部こども課 日下さん

竹園公園の一角にある「つくば市立竹園西児童館」は、つくば市内に18か所ある児童館のひとつで、児童福祉法にもとづき、18歳以下のすべての児童が無料で利用できるという施設。公園と竹園西小学校に隣接していることもあり、地域の乳幼児連れ、小学校低学年・中学年の児童が主な利用者となっている。今回はこちらを訪問し、児童館館長の宮本さんと、つくば市福祉部こども課の日下(くさか)さんにお話をうかがった。

竹園西児童館の概要について教えてください

つくば市立竹園西児童館

宮本さん:当児童館は1991(平成3)年の4月1日に開館しました。今年(2013(平成25)年12月現在)で22年目になります。建物は平屋で、部屋は図書室、児童クラブ室、事務室、図工室、プレイルームがあります。位置としては、南側に竹園西小学校、北側に竹園公園、西側は国際会議場に囲まれ、その間にペデストリアンデッキがあるという、たいへん便利で、静かで、緑豊かな環境にあります。

開館時間は平日の午前8時30分から午後6時までと、第2土曜日の午前8時30分から正午までです。尚、運用で平日は30分延長し午後6時30分まで開館しております。

利用されるのはどんな方々なのでしょうか

つくば市立竹園西児童館_図書館

宮本さん:児童館は18歳未満の子どもと、子どもに関わる活動団体の方が利用対象になります。特に地域の区切りというものはありませんが、主に竹園西小学区にお住まいの方が利用されています。午前中は乳幼児を連れた親子の利用、午後は小学生の利用が多くなっております。
利用者数はのべ人数で1か月に2,000人ほどの利用がありまして、1日あたり100人ほどの利用となっております。小学生ですと毎日来る子も多いので、小学生が利用者数全体の9割を占めています。

小学生に関しては、備え付けの遊具がありますので、館内で竹馬に乗ったり、ボールを投げたり、サッカーボールで遊んだり、図書室で本を読んだり、公園での外遊びなど様々な遊びで楽しんでいます。

つくば市立竹園西児童館

宮本さん:つくば市には市内に18の児童館がありまして、いずれも小規模な児童館ですが、市内の児童館の中では比較的新しいものになります。

子育てに関する相談窓口は設けておりませんので、その場合は「子育て総合支援センター」を訪ねていただきたいのですが、児童館としてもできるだけ、お母さん同士の交流や「母親クラブ」との関わりを通じて、子育ての悩みなどを相談しあって楽になって頂けるよう心がけています。

利用に関しては、特に事前の利用登録などは必要ありません。来館の際に、受付簿にお名前と電話番号を書いていただいて、帰る時にまたチェックを入れていただくだけですので、気軽にご利用いただければと思います。
但し、子どもい関わる活動団体の利用にあたっては、申請書が必要です。

「母親クラブ」とはどんなものでしょうか

つくば市立竹園西児童館

宮本さん:竹園西児童館の「母親クラブ」には乳幼児をもつ親子で参加する「たけのこクラブ」と、主に子育てを終えた大人の方が参加する「マミーズクラブ」があります。「たけのこクラブ」は生後半年から未就学の幼児を対象にしています。
「たけのこクラブ」は対象年齢であればどなたでも入れますが、小学校の学区が基本になっておりますので、学区外の方には、その地域の児童館のクラブをお薦めしています。

「たけのこクラブ」と「マミーズクラブ」の活動について教えてください

つくば市立竹園西児童館

宮本さん:「たけのこクラブ」では毎週火曜日の午前中にクラブの方が集まっていろいろな事業の計画をしております。季節のお楽しみ会やお誕生会、親子ビクス、公園の点検などの活動をしています。先日はクリスマスパーティーをしましたし、味噌屋さんを呼んで、親子で味噌作りもしました。

「マミーズクラブ」は「たけのこクラブ」のサポートや、地域のいろいろなボランティア、子ども向けのパネルシアター活動などを行っているクラブで、ほとんどのメンバーは、子育てを終えたお母さん方になっております。「たけのこクラブ」のお母さんに子育てのアドバイスなどもしていますし、先日も児童館の子どもたち向けにパネルシアターを行いまして、とても好評でした。

児童館独自のプログラムやイベントなどもあるのでしょうか

つくば市立竹園西児童館_児童館だより

宮本さん:児童館として主催しているのは、主に小学生向けのイベントになります。10月には「児童館まつり」を行っていました。この行事が年間を通して一番大きなイベントです。母親クラブの方や児童クラブの役員さん、つくば子ども劇場の方、筑波大生にも手伝っていただきまして、ビンゴゲーム、プラバンキーホルダー作り、アートバルーン作りなどを行いました。カレーライスやわたあめ作りも大盛況でした。

つくば市立竹園西児童館

このほかですと、9月には市内の児童館対抗ドッジボール大会がありますし、クリスマスツリー作りなどのイベントも行っています。季節の行事として8月にはカキ氷作り、9月にはお月見団子作りも行いました。

そのほか、企業さんの協力で科学実験なども行っていまして、小麦粉からたんぱく質を取り出したり、ペットボトルで顕微鏡を作ったり、アニメーションの仕組みを学んだり、身近なもので電池を作ってみたりという実験を、外部の講師の方の協力のもとで行っています。こういったイベントに関しては、「児童館だより」を毎月発行しておりますので、そちらでお知らせしています。

児童館内に設置されている「児童クラブ」について教えてください

つくば市立竹園西児童館

宮本さん:「児童クラブ」は小学校1年生から3年生の、保護者が勤労等により自宅にいない子ども達を預かるもので、厚生労働省が定める「放課後児童クラブ」になります。こちらは申し込み制になっております。預かり時間は午後6時30分までですが、仕事の関係で迎えの時間が多少遅れる場合もあります。本年度は1年生は15名、2年生が12名、3年生が19名となっています。

「児童クラブ」の場合は有料でのお預かりになりますので、図書室の隣に専用の部屋があります。毎日の出欠確認や緊急時の連絡先が整備されております。ロッカー、レターケースがあるほか、各自が用意したおやつを食べる時間も設定されています。
クラブ員の子は基本的に保護者の方に迎えに来ていただくようにしていますが、迎えが無い子に関しては、10月から1月の冬季は午後4時30分に、その他の時期は午後5時に、明るいうちに帰るように指導しております。これは一般来館者も同様です。

児童館にはどんな職員の方がいらっしゃるのでしょうか

つくば市立竹園西児童館

宮本さん:竹園西児童館の職員は全員で10名おりまして、事務が3名、放課後指導員の資格を持った職員が6名、用務員が1名となっております。私は事務の人間になりますが、立場にかかわらず、職員全員で子どもに接するようにしています。一緒に遊ばないと子どもの気持ちは掴めませんので、職員は全員が子どもたちとスキンシップを取りながら、仲良くやっています。

児童館としての今後の展望、課題などについてお聞かせください

つくば市立竹園西児童館

宮本さん:晴れている日には公園にも半分ぐらいの子ども達が出ていきますから、館内で遊ぶ子どもたちとのバランスが良く目も届くのですが、なにしろ日々100名近く来館する状況ですから、雨の日はとても館内が混み合います。怪我をさせないように目配り気配りが大変で、その辺りの安全対策が、今後の課題だと思っています。

それに加えて、「子どもたちの状態をよく見る」と言いますか、浮かない様子の時にはさりげなく声をかけて励ましてあげるとか、そういった心のケアも必要かと思います。そういったことを通して、心豊かな子どもに成長していってもらえれば、と思っています。

続いて日下さんに、行政の支援体制についてお聞きします。現在のつくば市の子育て支援事業の概要についてお聞かせください

つくば市立竹園西児童館

日下さん:子育てについては、大きく分けて2つ、保育所等に預けて子育てをされる場合と、保育所には預けずに、自宅で子育てをされる場合に分かれると思いますが、ひとつ目の、保育所に預ける方につきましては、市としては第一に、保育所のさらなる整備を進めております。

つくば市内には現在、民間の保育所が21、公立の保育所が23ございまして、これは茨城県内でもかなり数が多いものだと思います。しかしながら、待機児童はゼロではありませんので、その待機児童の解消のために、保育所の整備を進めております。
つくば市としては現在、「民間の活力の導入」ということに注力しまして、社会福祉法人さんが運営する、民営の保育所の整備に取り組んでいます。

ただ、このつくば市のセンター地区については、余剰地もなく民間がなかなか手を出しにくいエリアですので、センター地区の周辺の地域に、新設の保育所を整備しているところです。

自宅で子育てされる方向けには、どのような支援体制があるのでしょうか?

つくば市立竹園西児童館

日下さん:まず先ほどの児童館の話がそうでして、先ほど館長からもありましたが、「母親クラブ」が各児童館にありますので、これが孤立化の防止につながっているのではないかな、と考えています。また、各児童館の中には「あかちゃんの駅」という、授乳スペースとおむつ替えスペースを設置していまして、いつでも利用できるようになっております。

つくば市は茨城県内でも特に児童館が多い市でして、茨城県全体で56ほどの児童館数があるのですが、そのうち18がつくば市にあるんですね。「母親クラブ」に関しても、つくば市が県全体の半分以上を占めています。そういった意味でも、つくば市は茨城県の中で最も子育て環境が整っている都市と言えるかと思います。

つくば市立竹園西小学校

つくば市の中でも、竹園を含むこのセンター地区というのは、研究学園都市の開発の際に、小学校、幼稚園、保育所、児童館が一体で整備された地区ですので、センター地区の小学校に児童館が隣接して整備されています。放課後、学校を出てすぐに児童館があるという点も、安全・安心につながっているのではないでしょうか。

また、つくば市の子育て支援拠点として、旧桜庁舎の近くに「つくば市子育て総合支援センター」を2011(平成23)年に開館しまして、こちらでは子育てに関する相談、情報提供、一日預かりなど、児童館で行っていない事業も行なっています。こちらも気軽にご利用いただければと思います。

最後に、つくば市の子育て環境の魅力について教えてください。

竹園公園

日下さん:何と言いましても、公園がとても多いですし、つくば市では小中一貫教育を取り入れておりまして、公教育の充実も魅力だと思います。私自身も、共働きでしたので子どもを保育所に入所させましたが、スムーズに入所できましたし、児童クラブも充実していましたので、(奥様の)仕事への復帰も容易でした。

宮本さん:最近ですと、TX(つくばエクスプレス)の開業は大きかったですね。市内の中心に駅ができましたので、東京へのアクセスはぐっと良くなりました。お子さんが都内の大学に行くとしても、今ならTXで通えますからね。家族で出かけたり、買い物に行ったりするのも、とても楽な地域だと思います。

竹園西児童館

今回、話を聞いた人

つくば市立竹園西児童館

つくば市竹園西児童館 館長 宮本純一さん
つくば市福祉部こども課 日下純一さん

住所:茨城県つくば市竹園2-9-12
電話番号:029-852-5039
開館時間:8:30~18:00
休館日:土・日曜日、祝日

※記事内容は2013(平成25)年12月時点の取材を元に制作しており、今後変更となる可能性がございます。

さらなる子育て環境の充実を目指して/つくば市立竹園西児童館 宮本純一さん・日下純一さん
所在地:茨城県つくば市竹園2-19-2 
電話番号:029-852-5039
利用可能時間:平日 8:30~18:00、第2土曜日 8:30~12:00
休館日:土曜日(第2土曜日を除く)、日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)
http://j.tsukuba-kosodate.jp/takezononis..