日常生活の中で「自然に」学ぶアットホームな保育園 しだみ保育園 園長 平野陽子先生

しだみ保育園
園長 平野陽子先生

日常生活の中で「自然に」学ぶ
アットホームな保育園

名古屋市は今年4月、待機児童ゼロを達成したことを発表した。数年前まで待機児童数全国ワーストワンだった名古屋市は2010(平成22)年度から「待機児童ゼロ計画」を進め、その中で多くの保育施設が新設された。「しだみ保育園」もそのひとつだ。まだ新しい園内を、子どもたちが元気に走り回っている。今回は、「子どもたちが1日笑って過ごせることがなにより大切」と話す「しだみ保育園」園長 平野陽子先生に、園の特徴や子どもたちとの接し方についてお話をうかがった。

まずは「しだみ保育園」の沿革・概要について教えてください。

しだみ保育園遊具

開園は2010(平成22)年で、まだ新しい保育園です。2007(平成19)年にできた「ききょう保育園」(下志段味荒田)の姉妹保育園として新設されました。開園の時からいらっしゃった前の園長先生が昨年退職をされ、その後を引き継ぐ形で私が今年から園長になりました。現在は乳児から年長さんまで、全部で109名の子どもが通っています。

保育の方針について教えてください。

縄跳び

前の園長先生は以前小学校の校長をされていたので、小学校に上がって行くためのステップという意味での教育的な配慮がありました。特に、挨拶とか、恥ずかしがらずしっかりと会話ができるというところは、重点的に指導されていました。
そういう部分は引き続き大切にしていくと共に、家庭と変わらない「自然な」感じで学ぶということも大切にしています。

子どもたちが「自然に」学んでいくということは大切ですね。

子ども指さし

何か特別なことをするということではなく、生活の中で自然にいろいろなことを学んでいってもらえたらと思っています。
例えばお散歩は、大きい子と小さい子が手をつないで行くのですが、その中で大きい子は小さい子を見てあげる、小さい子はお兄さんお姉さんについて行く。縦割りの経験だったり、やさしさだったりですね。

ザリガニ

また、少しでも学びの場になればと、ザリガニやメダカを飼いはじめました。子どもたちは触ったり、お世話をしたりする。卵が生まれたら、みんなでそっと静かに見守る。赤ちゃんが生まれたら、みんなで大喜びする。そうした日常の中で、命を大切にすることが自然に身についてきているように感じます。

ドングリ

夏は園庭でトウモロコシを育てていたのですが、最初は全然育たず心配しました。しばらくしたら今度は大きくなりすぎてしまって。でも、背丈は大きくなるのだけど、なかなか実ができないので、みんなで雨が降るよう雨乞いの踊りをしたりしました。 トウモロコシひとつの中にも、驚きだったり、うれしさだったり、悩みだったり、いろいろなことがある。何か特別なことではなくて、日常生活の中で自然に学べることはたくさんあります。

ザリガニやトウモロコシ、自然豊かな環境だからこそ学べることも多いですね。

園内柑橘

去年第1回の卒園者が、園庭に蜜柑の木を植えてくれたんです。それを植えたことによって、そこにアゲハチョウが来て、卵を産んで、卵から幼虫、さなぎへと成長して行く姿を、子どもたちが自然に観察できました。それは本当によかったと思っています。

園内での一日のスケジュールについて教えてください。

昼寝

朝の7時から夜の7時までオープンしていますので、登園時間はバラバラです。8時半までは自由に遊んでいて、8時半から各クラスの部屋で1日の活動が始まります。 お昼までは各クラスで制作をしたりします。ランチを食べた後は、乳児はお昼寝。幼児は夏場だけはお昼寝をしますが、お昼から16時くらいまでは外で遊んだり、教室の中で自由に遊んだりします。18時以降は延長保育となります。

延長保育は子育て世代の強い味方になると思います。

園内

このあたりは住宅地が増え、若い人、共働きの方が多くいらっしゃいます。長い時間預けられる方も多いです。安心して預けていただけるようにというのを第一に考えています。そのためにも、お忙しい方も多いですが、送り迎えの際などに短い時間でもなるべくお母さんお父さんとコミュニケーションをとるようにしています。

「しだみ保育園」ならではの取り組みや行事について教えてください。

食作法

前の園長先生が始めた「食(じき)作法」を今も引き続き行っています。他の保育園でも行っている所はありますが、うちは少人数、4人から6人で行うのが特徴です。

子ども食作法

その中で、年長さんが小学校に上がっていくにあたり、落ち着いて30分くらいしっかりと座って食事ができるということと、食育、マナー、感謝の気持ちを持つということに取り組んでいます。4月に始めた頃はぎこちない感じで食べていましたが、段々上手に自然な形で食べられるようになってきています。

子ども手作り

お父さんお母さんに来ていただく行事は年に3回。夏祭りと運動会、劇や音楽を見てもらう発表会です。あとは、おじいちゃんおばあちゃんに来ていただく敬老会もあります。それ以外に、子どもたちだけで楽しむ行事もいくつかあり、この秋は「おかいものごっこ」をやることになっていて、子どもたちはそれに向けて準備をしています。

地域の方との交流は多いのでしょうか?

園内花壇

園庭の花壇に植えてある野菜は、ご近所の方が植えてくださったものです。今植えてあるものは第2弾で、その前は先ほどお話ししたトウモロコシを育てていました。

芋とクリスマスツリー

先日は、近所のおじいさんがお芋を作ってくださっていて、そこにみんなで掘りに行きました。その時のお芋の蔓で、クリスマスに向けてリースを作ろうと準備しています。
地域の方がとても良くしてくださって、子どもたちをかわいがってもらっています。そのつながりは一番大事だと思います。

園の周辺は、庄内川や公園など自然豊かで、子育てにも良さそうですね。

園児走る

先ほどお話しした蜜柑やザリガニなど、自然に触れる機会が多くあるというのはこのエリアの魅力だと思います。東谷山が近くにあるので、最後は東谷山を登って卒園できたらいいなと考えています。

しだみ園長平野さん

今回、話を聞いた人

しだみ保育園

園長 平野陽子先生

住所:愛知県名古屋市守山区上志段味上島669
電話番号:052-739-0415
http://www.city.nagoya.jp/kodomoseishonen/page/0000003369.html

※記事内容は2014(平成26)年11月時点の情報です。

日常生活の中で「自然に」学ぶアットホームな保育園/しだみ保育園 園長 平野陽子先生
所在地:愛知県名古屋市守山区上志段味上島669 
電話番号:052-739-0415
開設時間:7:00~19:00
延長保育:あり
http://www.city.nagoya.jp/kodomoseishone..