買い物客や通勤客で賑わう、下町の風情が残る商店街 ぷらむろーど杉田商店街 商店会長 芝正治さん

JR「新杉田」駅から京急本線「杉田」駅間、およそ500mに87店が軒を連ねる「ぷらむろーど杉田商店街」。八百屋、肉屋、魚屋などの食料品や、衣類、雑貨など多種多様なお店が並び、生活に必要な物はなんでもそろう。毎年7月には「ぷらむろーど杉田フェスティバル」、12月には「餅つき大会」などのイベントも行っている。商店街の魅力やイベントなどを商店会長の芝正治さんにお話を伺った。

買い物客や通勤客で賑わう、「ちょうどいい」商店街

お話を伺った商店会長の芝正治さん

――「ぷらむろーど杉田商店街」の概要について教えてください

芝さん:このあたりは昔「杉田梅林」があって梅を栽培していたところなんで、「ぷらむろーど杉田」はその梅からつけた名前なんです。江戸時代、杉田の梅といったらけっこう名前がとおっていたみたいなんですが、現在は「梅林団地」とか「横浜市立梅林小学校」くらいにしか名前は残っていません。杉田梅という梅の種類なんですが、小田原の曽我梅林にはその原木が残っています。クエン酸が非常に多くて、加工が難しい品種だそうです。

この商店街は、1948(昭和23)年に商店が集まって「杉田商友会」をつくったのが一番最初なんですね。その後、法人化をして、1992(平成4)年には「ぷらむろーど杉田」に名前が変わりました。

戦後間もなく始まった商店街の歴史

「ぷらむろーど杉田商店街」は京急本線「杉田」駅とJR根岸線「新杉田」駅のちょうど間にあるので、商店街を抜けるとストレートで行き来ができるんですね。しかも、JRと京急が乗り換えできるのは「横浜」駅と「杉田」駅だけなんです。JRは「大船」駅や隣の「磯子」駅始発の電車もあって座れることも多いし、乗り降りする人が多いんですよね。だから通勤時間帯には5,000人から8,000人くらいが商店街を通るのでとても賑わいますよ。
現在、お店は全部で87店舗あって、お肉屋さんとか八百屋さんとかお惣菜のお店も何軒か、ある程度業種が揃っていると思います。最近は飲食店、特に飲み屋さんも多いですかね。この商店街の道路の幅がいいみたいで、これより広くなると車が通るようになるし、お買い物をするにはちょうどいいみたいですね。

様々な業種のお店が立ち並ぶ

地域一体となって開催される季節のイベント

――「ぷらむろーど杉田」としての取り組みにはどのようなものがありますか?

芝さん:毎年7月には「ぷらむろーど杉田フェスティバル」というイベントをやっています。商店の人が出店を出して、生ビールとかおでん、焼き鳥、かき氷なんかを販売して、商店街の事務所の前にはステージをつくって、プロのバンドも呼んで演奏してもらいます。去年はジャズバンドが来ましたね。毎年恒例で、もう相当の年月やっているから、お客さんもまたこの時期が来たねって言ってくれます。来場者も多くて去年は焼き鳥が2,000本売れたって言っていましたね。

便利さが一目でわかる地図

12月には歳末の売り出しにあわせて「餅つき大会」をやっています。あんこはお菓子屋さんがお店で使っているのを用意してくれて、ついた餅は職人さんが上手に切ってあんこにからめます。餅をつくのは中学校にお願いして、運動部の元気のいい子どもたちに参加してもらっています。商店街の人は若くて60代だから、次の日、体がどうなっちゃうかわかんないから(笑)。売り上げは赤十字や福祉施設に寄付していますよ。

――「ふれあい杉田まつり」などのイベントや地域とのかかわりを教えてください。

芝さん:毎年8月の第4土曜日と日曜日には「ふれあい杉田まつり」が行われます。これは「ぷらむろーど杉田」だけでなく、「杉田駅前商店街」さんや「らびすた新杉田」さん、「プララ杉田」さんといった各商店街が集まってお祭りをするんです。

2015年の「ふれあい杉田まつり」のチラシ

内容は「杉田八幡宮」の祭礼が中心なので、神輿や山車が出て町内を練り歩きます。ステージでは、昼は近所の小学校や中学校の音楽の演奏してもらったり、夜は演歌歌手を呼んで歌ってもらったりしていますね。

また、今年8月に開催されるリオオリンピックに、競歩の日本代表として地元の中学校出身の松永大介選手が出場することになりましたので、地域の商店街で一丸となって応援しようと、計画を立てています。

下町風情あふれる新杉田の魅力

――新杉田のどんなところが気に入っていますか?

芝さん:意外と下町な感覚があるところですかね。それに交通の便もいいし、物価もそんなに高くない。この街出身の芸能人もけっこう多くて、井上真央さんは小さい時にこの街で遊んでいましたし、EXILEのHIROさんは近くの中学校の出身です。昔でいうと、美空ひばりさんも磯子生まれなんです。この近くに「杉田劇場」があって、そこで小さい時から歌っていたそうで、小さいけどすごく上手かったって、うちのおばあちゃんが言っていました。

下町の雰囲気が今も残る

――新杉田でお気に入りのお店やスポットはありますか?

芝さん:三崎漁港で揚がったマグロを扱っている「田中商店」さんは三崎にお店を持っていらして、店頭で売っているのはマグロの土手(※マグロの背側の身)だけ。それ以外のお魚は売ってないんです。土手だけというのが面白いですよね。
うち(芝時計店)のお隣の「菓子一」さんは昔からやっていて、もう何代も続いている古いお店です。そこのおじいちゃんが昔の杉田のことをよく知っているので、この街の歴史はなんでも話してくれますね。

マグロ一筋の田中商店

――普段よくでかけるところはありますか?

芝さん:この辺で遊ぶなら八景島がありますね。水族館に入るにはお金がかかりますが、島の入場料はタダですもんね。ぼくが何かの用事の帰りにちょこっと寄るのはバーですね。昔は磯子にプリンスホテルがあったのでそこのバーによく飲みに行っていたんですが、ホテルがなくなって、そこでバーテンをしていた人が何人か杉田でお店を出しているんです。杉田はそれだけ人がいて、商売になる街ということなんでしょうね。

地域の人から長く愛されている

――この街にこれから住もうとしている方にメッセージをお願いいたします。

芝さん:この辺は住みやすいってお客さんからもよく聞きます。物価が安くて生活しやすいし、交通の便がよくて終電が深夜1時くらいまであるのかな、ずいぶん遅く帰ってきても大丈夫みたい。通勤通学にも便利な街ですよね。

商店街にはコミュニティホールも

会長 芝正治さん

ぷらむろーど杉田商店街

会長 芝正治さん
ぷらむろーど杉田商店街事務局
所在地:神奈川県横浜市磯子区杉田1-15-30
TEL:045-773-0139
URL:http://www.sugita-shotengai.com/index.asp
※この情報は2016(平成28)年4月時点のものです。

買い物客や通勤客で賑わう、下町の風情が残る商店街/ぷらむろーど杉田商店街 商店会長 芝正治さん
所在地:神奈川県横浜市磯子区杉田1-15 ほか 
電話番号:045-773-0139(ぷらむろーど杉田商店街事務局)
http://www.sugita-shotengai.com/