静岡大学教育学部附属浜松小学校 新保淳校長先生 インタビュー

静岡大学教育学部附属浜松小学校 新保淳校長先生


「浜松」駅から車でおおよそ15分。「静岡大学教育学部附属浜松小学校」は、「静岡大学浜松キャンパス」や浜松エリア難関高校である「浜松北高校」をはじめ、学校が数多く揃う浜松きっての文教エリアにある。同校は国立大学法人の附属であり、入学選考を経て児童が集まる。在籍児童数は415名(2017年2月現在)。今回は同校の歴史や特徴などについて校長の新保淳先生からお話を聞いた。

浜松の文教地区で創立100年越えの小学校

校長の新保淳先生
校長の新保淳先生

――学校の概要について教えてください

新保校長:本校は1916(大正5)年に創立し、100年以上の歴史があります。昨年には創立100周年記念式典も行われました。もともとは「浜松師範学校」に附属する小学校でした。師範学校は教員の養成を目的とした学校。教員になるためには実習が欠かせませんが、その受け入れをする実習校として開設されたのが始まりです。だから「教育学部」の附属なんです。現在の校名に改称されたのは、1951(昭和26)年のことです。
将来に向けての教育研究を行うほか、「静岡大学」からの教育実習生の受け入れも本校の大事な使命といえます。

小学校外観
小学校外観

――入学の条件はありますか

新保校長:浜松市、磐田市、湖西市、袋井市、森町の静岡県西部エリアを通学範囲としています。また通学で児童に大きな負担をかけないよう原則「ドアtoドアで1時間以内に通学できる」ことを条件としています。
現在の全校児童数は415名。1学年2クラスの編成で1クラスの定員は35名(現6年生は40名定員)です。

――教育方針について教えてください

新保校長:本校は「温かさと活力のある楽しい学校」を基本理念としています。それを目指すための小さなテーマに「『豊かな学び』を積み重ねていく授業」、「『自律』『協同』の両立に向けた心と行為の指導」があります。「豊かな学び」は机の上だけではなく、体験も重視した学びのことです。「自律」は自ら主体的に学ぶこと。学校期だけではなく、生涯に渡り新たな知識を学ぶことが大切なんですね。また一人で新たな創造ができるものではありません。そこで「協同」です。チームでやることを学ぶ。これが心と行為の指導です。

縦割りグループで様々な立場を体験する「学年団」

「どうぶつ村」は児童や保護者が飼育
「どうぶつ村」は児童や保護者が飼育

――伝統的な取り組みはありますか

新保校長:「学年団」という取り組みでは1・2年、3・4年、5・6年と2学年ずつでグループを作り、体験活動をします。1・2年は電車で出かける「わくわく旅行」。3・4年は1泊2日の自然学校。5・6年は2泊3日の林間学校です。下の学年ではついていく立場ですが、翌年は自分が下の学年をリードしていく立場になります。同じことを2度行うことで立場が変わり、いろんな発見、感じ方をすることができます。

1年生と6年生のペア遠足
1年生と6年生のペア遠足

そのほか、1〜6年生でグループを作る縦割り活動や、自分たちで学校を良くするための取り組みを考えて行なう「プロジェクト活動」なども特徴的な取り組みです。3・4年生では自分たちで植えた大根を収穫して料理する「くらた祭」もあります。

「くらた祭」で野菜スープを作る子どもたち
「くらた祭」で野菜スープを作る子どもたち

 ――地域との関わりについて教えてください。

新保校長:受検校なので児童の通学エリアがとても大きく、市の公立学校とは地域との関わりは少し違います。地域の住民というよりは、浜松近辺の学校との関わりですね。

――静岡大学や附属中学校との連携について教えてください

新保校長:大学との連携はまさしく教育実習です。教育実習生は授業が未熟ですが、いろんな意味で児童が若い力と交流できることは良いと思います。また今、付属中学校と本校を拠点として「浜松トップガンプロジェクト」という理科系人材の育成を行うプロジェクトを行っています。そこでは「静岡大学」をはじめとした産官学連携での取り組みを行っており、地域に発信・拡大して連携を広めています。また附属中学校は隣にあり、部活動を通した交流もあります。放課後になると中学生が小学校の校内を部活で走っている光景も日常です。

卒業しても心に響く「感謝と努力」の校訓

校歌の3番目の歌詞「感謝と努力」が校訓
校歌の3番目の歌詞「感謝と努力」が校訓

――校長としての感じていることを

新保校長:伝統はすごく大事でPTAや後援会、同窓会など先輩たちに支えられている学校だと感じています。その伝統をやはり守って大事にしていきたいと考えています。校歌の3番に「感謝と努力」という歌詞があり、これが校訓です。卒業生もみんなが胸に刻んでいる言葉です。小学校・中学校の9年間の子どもの成長を学校内に閉じることなく、大きな視野で見つめなければいけないですね。

記念タイムカプセル
記念タイムカプセル

――浜松の街や地域の魅力とは何でしょうか。

新保校長:今は「静岡大学」の教授と小学校の校長を兼任しており、週に2回浜松に通っています。これまではほとんど浜松のことを知りませんでした。頻繁に通うようになり、もっと浜松のことを知りたくなって散策することがあるんです。駅周辺から歩いて学校へ向かうとアップダウンや細い道があって、なんだか歩いているとワクワクする感じがするんですね。それがとても面白いと思います。小学校周辺は閑静な住宅街で落ちついた街という印象があり、住みやすい環境でもあると思います。

静岡大学教育学部附属浜松小学校 新保淳校長先生
静岡大学教育学部附属浜松小学校 新保淳校長先生

静岡大学教育学部附属浜松小学校

校長 新保淳先生
所在地 :静岡県浜松市中区布橋3-2-1
TEL :053-455-1441
URL:http://fzk.ed.shizuoka.ac.jp/hamasho/
※この情報は2017(平成29)年2月時点のものです。

静岡大学教育学部附属浜松小学校 新保淳校長先生
所在地:静岡県浜松市中央区布橋3-2-1 
電話番号:053-455-1441
http://fzk.ed.shizuoka.ac.jp/hamasho/