子どもの持つ可能性は無限大!その子らしさを大切にする保育の秘訣とは/城山みどり幼稚園 副園長 石川明彦先生


城山みどり幼稚園 副園長 石川明彦先生

子どもの持つ可能性は無限大!
その子らしさを大切にする保育の秘訣とは

地域の方々のご要望で、昭和24年に創立された「城山みどり幼稚園」。約60年余の歴史ある私立幼稚園だ。教育方針として、「YYプロジェクト・ヨコミネ式子育て法」を取り入れ、子どもたちの著しい成長と共に、保護者の方々からの信頼も厚い。今回、「城山みどり幼稚園」の副園長先生に、園内での取り組みについてお話を伺った。

貴園は、昭和24年創立と約60年余の歴史ある幼稚園ですが、地域の方々のご要望で設立された「城山みどり幼稚園」には、地域の方々のどのような願いが込められているのでしょうか。

SPECIAL INTERVIEW:城山みどり幼稚園
SPECIAL INTERVIEW:城山みどり幼稚園

約65年前に近隣に住まわれていた方と、現在お住いの方とでは、だいぶ異なりますので、当時の期待が現在どのように反映されているのかは、正直わかりません。 ただ、時代や手法が変わっても、「心づくり 人づくり」という理念の部分は変えていません。当園の子どもたちは、3年間で驚くほど、体操、読み、書き、計算、ピアニカの力をつけますが、こういった力をつけること自体を、当園は目的とはしておりません。その子らしく生きるために必要な「自ら学び、自ら考え、自ら行動できる力」を身につけるための手段であるということを説明会や行事などで、繰り返しお話しさせてもらっています。

貴園で取り入れている「YY プロジェクト・ヨコミネ式子育て法」とはどのような教育なのでしょうか。このような教育を用いて、実際に取り組まれている活動内容について教えてください。

SPECIAL INTERVIEW:城山みどり幼稚園
SPECIAL INTERVIEW:城山みどり幼稚園

「読み・書き・計算・ピアニカ・かけっこ・体操」などを通して、「自ら学び、自ら考え、自ら行動する力」を育む教育法です。それぞれの活動を、毎日、10~20分ずつ行います。「読み・書き・計算」は基本的に自学自習で行います。それぞれの学習ができるようになることも大切ですが、学習に対する“自主性”を育てることが一番の目的です。「体操」ができる子を育てるのではなく、“体操で”子どもたちの心(挑戦心・あきらめない心・友達を応援する心)を育てたいという想いで、日々保育に取り組んでいます。

じゃがいも堀りや、神輿かつぎの他にも、城山幼稚園との合同運動会を行う等、行事も沢山開催されていますが、城山みどり幼稚園ならではの行事について教えてください。

SPECIAL INTERVIEW:城山みどり幼稚園
SPECIAL INTERVIEW:城山みどり幼稚園

2010(平成22)年度からスタートしたクラス対抗のリレー大会「みどりカップ」を1学期と3学期に開催しています。子どもたちだけではなく、職員・保護者の心が一体となる素晴らしい行事です。

英会話教室や、体操教室といった課外教室にも取り組まれていますが、このような教室を始められたきっかけについて教えてください。またこのような活動について保護者の方々からはどのような声を頂いていますか。

SPECIAL INTERVIEW:城山みどり幼稚園
SPECIAL INTERVIEW:城山みどり幼稚園

英会話、ピアノ、パズル、体操など。普段の保育の中では、なかなか担任だけでは教えにくいものを課外教室として行っています。また、私自身が幼少期に、親が働いており、なかなか習い事に通いにくい環境の中で育った経験から、園内で放課後も習い事ができる課外教室を積極的に導入するようにしました。2015(平成27)年度からは地域のフィットネスクラブと連携し、プール教室もオープンしました。安全に習い事に通わせられる上に、送迎の手間が省けますので、保護者の皆様には喜んでいただけていると思います。

先生方の一体感も貴園の魅力だと思います。朝礼の際、「活力朝礼」を取り入れていますが、実際どのような効果がありましたか。

SPECIAL INTERVIEW:城山みどり幼稚園
SPECIAL INTERVIEW:城山みどり幼稚園

「挨拶」「笑顔」「ありがとう」が自然とあふれる職場になりました。その影響は子どもたちや保護者の皆様にも広がっているように感じています。また、職員朝礼を通して日々、方針を確認し合うことで、トップから新人職員までが同じ方向を向きながら保育ができています。毎週月曜日と金曜日は、子ども朝礼も行っています。子どもも職員も、とっても元気な幼稚園です。

地域の方々と連携した行事や取り組み等はあるのでしょうか。

SPECIAL INTERVIEW:城山みどり幼稚園
SPECIAL INTERVIEW:城山みどり幼稚園

地域の高齢者施設に伺ったり、神社の豆まきに参加したりすることがあります。 当園は、保護者の皆様とのコミュニケーションを大切にしているため、通園バスを使用しておりません。従って、園児のほとんどは地域の子ども達です。他にも、月一回は、日頃お世話になっている地域の公園を清掃に行きますし、毎朝の職員朝礼終了後は職員が、地域清掃に廻ります。

入園前から未就園児のためにイベントを開催されていますが、このようなイベントを通して、入園後の子どもたちにどのような変化があるのでしょうか。また、子どもたちと接する際に大切にされている点についても教えてください。

SPECIAL INTERVIEW:城山みどり幼稚園
SPECIAL INTERVIEW:城山みどり幼稚園

2010(平成22)年から「YYプロジェクト・ヨコミネ式子育て法」を採用し、子どもの持つ可能性に驚かされ続けてきました。日々接する中で、どうしたらその子の持つ才能が開花してくれるか、を考えながら保育をしています。 その中で、2歳から準備を進めた方が、脳科学的にも効果的と思われる分野があることを知りました。以来、2歳児イベントには、そういった要素をわずかですが、盛り込むように工夫してあります。これを毎月繰り返すことで、入園後の幼稚園への慣れも早くなりますし、入園前に保護者の方々に幼稚園を正しく理解していただくための、大切な機会にしています。

より深く2歳児教育を行って欲しいとの要望から、2013(平成25)年より、会員制の2歳児教室「ぞうさんクラブ」(週2回クラスor3回クラス)も開室しています。

最後に周辺エリアの子育て環境の魅力について教えてください。

SPECIAL INTERVIEW:城山みどり幼稚園
SPECIAL INTERVIEW:城山みどり幼稚園

これは意外と知られていませんが、板橋区内には幼児教育者を育成する学校(養成校)が沢山あります。従って、この地域は地元出身の幼児教育者が多い地域と言えるのではないでしょうか。その地域が好きな教育者が多いというのは、子育てをする上で、非常に大きな魅力と言えるかと思います。実際に当園の職員の多くが地元出身者です。 しかし、いつかは「城山みどり幼稚園・城山幼稚園があるから、子育てするなら板橋!」と言ってもらえるようになりたいですね。頑張ります!

今回お話を聞いた人

子どもの持つ可能性は無限大!その子らしさを大切にする保育の秘訣とは/城山みどり幼稚園 副園長 石川明彦先生
子どもの持つ可能性は無限大!その子らしさを大切にする保育の秘訣とは/城山みどり幼稚園 副園長 石川明彦先生

学校法人石川キンダー学園 城山みどり幼稚園
副園長 石川明彦先生

※記事内容は2015(平成27)年6月時点の情報です。

子どもの持つ可能性は無限大!その子らしさを大切にする保育の秘訣とは/城山みどり幼稚園 副園長 石川明彦先生
所在地:東京都板橋区坂下2-22-10 
電話番号:03-3966-4646
保育時間:7:30~19:00
http://shiroyamagroup.jp/