横浜市立篠原中学校インタビュー

世界が注目する街の落ち着いた風景、理想的な環境で学ぶ「横浜市立篠原中学校」/横浜市立篠原中学校 校長 田原 裕先生


2019(平成31)年には「ラグビーワールドカップ2019」の舞台となり、2020(平成32)年の「東京オリンピック」では会場のひとつとしても使用される「横浜国際総合競技場(日産スタジアム)」。世界が注目する「横浜国際総合競技場」を擁する街は、ビジネスの拠点として常に進化をつづけている。一方で、それとは無縁と思えるくらいの落ちついた一角も残されている。発展し続ける街と落ち着いた住宅街。理想的とも言える学習環境に恵まれた「横浜市立篠原中学校」を訪ね、同校の田原裕校長にお話を伺った。

生徒が持つ高い学習意欲

田原校長先生
田原校長先生

――まずは学校の概要から聞かせてください。

田原校長:本校の開校は1972(昭和47)年4月です。東海道新幹線の停車駅でもある「新横浜」駅が近く、駅周辺は県内有数のビジネス街が広がっています。しかし駅の篠原口を出て、本校までの道程を歩いていただくと分かると思いますが、実に長閑で全く異なる表情と出会うことができます。

「新横浜」駅周辺の発展とともに本校も月日を重ね、2011(平成23)年10月には創立40周年記念式典を挙行しました。2017(平成29)年4月の時点ですが、1学年6学級、2学年5学級、3学年6学級に個別支援学級2学級を加えた19学級649名の生徒が在籍しています。

静かな住宅街の中にある学校
静かな住宅街の中にある学校

――「篠原中学校」の教育目標について伺えますか?

田原校長:自主性・社会性・思いやりの心を育むために、“わかる喜び・できる喜びを引き出す”、“人のかかわりから学ぶ力を育てる”、“思いやりを伴った自己表現力を育てる”を掲げて取り組んでいます。また学習面で本校の生徒は、各家庭でも学習にしっかり取り組んでいるように感じます。学習意欲が高いだけでなく素直さも持ち合わせていますから、そうした個々の長所を伸ばしていきながら、失敗を恐れず、主体的に行動するという姿勢も育てていけたらと考えています。そのために必要なのは、やはり明確な目標を持つこと。目指すものがないと、どこに進んでいいのか分からないですからね。

運動中の生徒たち
運動中の生徒たち

――小中一貫教育に関してですが、「篠原中学校」ではどのような取組みをされていますか?

田原校長:本校は「横浜市立篠原小学校」、「横浜市立篠原西小学校」、「横浜市立港北小学校」とともに小中一貫ブロックを形成しています。主な取り組みとしては、年3回の各学校の教員間における授業参観です。本校の授業を3つの小学校の先生に参観してもらい、その後は各教科に分かれて研究、討議をするのが第1回。第2回は、本校の教員が3つの小学校に出向いて小学校の授業を参観します。そして生徒指導や安全面などの各領域に分かれ、情報交換を行うのが第3回となります。それ以外では、中学生活を知ってもらうため、小学校の児童に部活動を体験してもらうこともしています。地域の小中学校間の連携を深めることで、学習指導と生活指導の接続がより円滑になると考えています。

篠原町は注目を集める街

高台に立地する校舎からは街が見渡せる
高台に立地する校舎からは街が見渡せる

――特徴的な行事があれば教えてください。

田原校長:他の学校とは違う、珍しさという意味では、“フェスタしのはら”の名称で開催される文化祭ですね。“成果の発表”という側面が強い中学校の文化祭ですが、本校では生徒だけでなく地域の方々が参加して校内で模擬店も出します。

――「しのはら学校支援地域本部」について聞かせていただけますか?

田原校長:一口に言うと、すべての教育活動に対する“学校の応援団”ですね。学校支援ボランティアへの参加をコーディネートするだけでなく、学習支援・防災パトロール・環境整備支援など、幅広く活動していただいています。支えてくださる「しのはら学校支援地域本部」が存在することは、本校としても大変ありがたいことです。それに我々教員だけでなく、生徒にとっても恵まれた環境だと思います。

校舎外観
校舎外観

――地域との連携についてはいかがでしょうか。

田原校長:プロサッカークラブ「横浜F・マリノス」の協力によりキャリア教育の一環として、全校応援や「横浜国際総合競技場」で働いているスタッフさんに、観客を迎える上での心構えや大切にしている信条などを話していただいています。本拠地を大切にするJリーグのクラブチームがあることは、この地域で生活する人にとって、とても大きなことだと思います。またいろんな人の話を聞くころで、生徒たちも得るものがあるのではないでしょうか。

春には学校の周りに桜並木が連なる
春には学校の周りに桜並木が連なる

――最後になりますが、周辺エリアの魅力を聞かせてください。

田原校長:街のシンボルでもある「横浜国際総合競技場」は、「ラグビーワールドカップ」と「東京オリンピック」の会場になります。世界的なイベントを通じて、街はさらに盛り上がることでしょう。その一方で、本校周辺のように、静かで落ち着いた環境が残されていることも特徴のひとつです。この街で育った子どもたちが成長し、地域に貢献するという理想的なサイクルが、ここにはあるように感じます。

篠原中学校 田原校長先生
篠原中学校 田原校長先生

横浜市立篠原中学校

校長 田原裕先生
所在地 :横浜市港北区篠原町1342-3
TEL :045-433-2402
URL:http://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/jhs/shinohara/
※この情報は2017(平成29)年4月時点のものです。

世界が注目する街の落ち着いた風景、理想的な環境で学ぶ「横浜市立篠原中学校」/横浜市立篠原中学校 校長 田原 裕先生
所在地:神奈川県横浜市港北区篠原町1342-3 
電話番号:045-433-2402
https://www.edu.city.yokohama.lg.jp/scho..