昔の活気を取り戻し、皆が楽しめる街づくりを NPO法人マーロード 理事 堀清敏さん

NPO法人マーロード
理事 堀清敏さん

昔の活気を取り戻し、皆が楽しめる街づくりを
「原木中山朝市」インタビュー&レポート

のどかな住宅地が広がっている東京メトロ東西線「原木中山」駅前。この地で2009(平成21)年から、朝市が開催されていることをご存知でしょうか。
毎月1回、第1土曜日の朝のみの開催で、出店店舗はおよそ10店舗ほど。出店者と買い物客との距離が近く、「あの人に会いたいから買いに行く」という常連のお客さんが訪れるほど、地域に愛されている朝市です。今回は、朝市を主催している特定非営利活動法人(NPO)の「マーロード」の理事 堀清敏さんにお話しを伺うとともに、朝市の様子を見てきました!

朝市の概要、また始められたきっかけについて教えてください。

NPO法人マーロード インタビュー

きっかけは、周辺エリアの地域活性化のために、「昔の活気を取り戻そう」という狙いで、理事長である飯塚が始めました。ほとんどの出店者が近くの農家さんで、市内の方もいれば、東金や八街の方もいらっしゃいます。理事長がほかのエリアでも朝市を開催していたので、その繋がりで出店されている方も多いですね。

NPO法人マーロード インタビューレポート

主なお客さんとしては、「あの人に会いたいから買いに行く」と来てくださる常連さんが多いです。暖かい時期になると、野菜も豊富に揃っているので、お客さんの数も多くなりますね。その時期には早いお店だと、8時か9時ぐらいにはもう完売してしまうこともあります。

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朝市の魅力としては、価格が安いこと、新鮮であることはもちろん「作っている方の顔を見ることができる」ということが最も大きな理由かなと思います。顔が見えることは、安心感にも繋がります。今後は初めての方でも気軽に来ていただけるような工夫をしていきたいですね。

「マーロード」のメンバーは地元の有志ということですが、どのような繋がりで集まった皆さんなのでしょうか?

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メンバーは皆、先輩後輩という間柄で、40代、50代になった今もこの街で暮らしている仲間が一緒に活動しています。私たちの共通の想いは、『子どもたちがもっと遊べる場所や、昔の良いところをまた復活させたい!』ということです。
活動を始めてから2年になりますが、やっと地域の方にも認知されてきています。これを私達の世代で終わらせずに、20代、30代の人たちにも繋げることを目標としています。

朝市のほかにも、「マーロード」さんでは地域のお祭りを主催されているそうですね。

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これは2013(平成25)年に始まった夏祭りで、「祭りだよ!in原木中山」というタイトルで開催しています。

内容としては、地元の飲食店や惣菜屋さんなどの店舗出店したり、小中高校の吹奏楽部が演奏したり、近隣のイベントを開催している団体などを呼んで、催しものをしたりと、内容も豊富です。

 

お祭りも朝市と同じで、地域の活性化が目的です。それまでも地元の神社で秋祭りが開催されていましたが、それぞれの地区単位で、別々に開催していました。私たちはそのような地区単位ではなく、原木、高谷、二俣、田尻、本中山など、近隣の方々が皆で楽しめるお祭りを目指しています。まだ2回しか開催していませんが、今後は恒例のお祭りにしていきたいですね。

原木中山駅

昨年(2014年)には、のべ15,000人が参加されて、駅前の250メートルの区間を車両通行止めにして、歩行者専用にするほどの盛り上がりでした。お祭りの規模としては、今後もこのくらいの規模で続けていければと思っています。今年(2015年)は7月25日開催予定です。

最後に、原木中山エリアの魅力についてコメントをお願いします。

東西線車両

都心には、20分ほどで出られるという利便性がありながらも、まだ何となく「田舎」の雰囲気も残っていて、駅から少し歩くだけで、畑があります。そんな「都会と田舎が丁度よく入り混じった場所」というのが、地域の魅力ではないでしょうか。生まれも育ちも原木エリアの私にとっては、とても住みやすい街だと思います。

ここからは朝市の様子をレポートします!

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「原木中山」駅を降りたら、朝市会場はすぐ目の前。地元民御用達のスーパー「ヤマイチ」の壁側に沿うように、朝市のテントが連なっています。訪れたのは朝9時ごろでしたが、すでに朝市は後半戦モードに突入。良いものを少しでも早く手にしようと、手際よく回るお客さんが行き交います。

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お客さんの多くは地元の常連客。特に主婦のお客さんの利用が多いそうです。売られているのは野菜を中心に、米、魚の干物、乾物、惣菜など。食料品が幅広く手頃な価格で揃うので、スーパーと合わせて訪れる人も多いようです。

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参加者のひとり、東金市で農家を営む今井さん。丹精こめて育てている、旬の野菜が自慢だそうです。ほかにもお米、産みたて卵などが人気を集めていました。作っている本人とお話ができるのも、朝市ならではの楽しさですね。今井さんのテントはひときわ人気が高い様子でしたが、その理由のひとつが「落花生詰め放題500円」の大盤振る舞い。「落花生を選別していない分安くできるんですよ。でも味は絶対美味しいから!」と今井さんも太鼓判を押します。確かに美味しかったです!

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お米を作っている農家では、鮮度を保つために主に玄米で販売していました。近くのコイン精米機などで精米すれば、最高に美味しいご飯を味わえるそうです。銘柄はコシヒカリが中心ですが、2キロ、5キロ、10キロ、30キログラムと、サイズのバリエーションも豊富です。

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農産物以外に目を引いたのは、それぞれのお店のおばちゃん達が、朝早くから手作りしたというお惣菜。特におこわと炊き込みごはんの種類が豊富で、どのお店も1パック200円で販売されていました。聞けば朝の2時からご飯を炊いて、一生懸命作っているんだそうです。味は薄味で美味。おふくろの味を堪能できます。

早朝に収穫したばかりなのか、土が付いた状態の野菜もありました。農協に卸せない不揃いの野菜などは、特に格安で売られているそうです。セリ、ルッコラ、キクイモ、芽キャベツなど、ちょっと珍しい野菜も手軽な値段で手に入るのが嬉しいですね。魚の漬物や干物を作っている工場の方も、お店で売っている値段よりも少し安く提供しているそうです。

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道の駅などに特産品を卸しているという方も出店していました。珍しい勝浦産の生わかめのほか、昆布、しいたけ、煮干しなど、食卓の脇役たちが安価に揃えられます。

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ほんの数十メートルの区間ではありますが、生産者の方々と直接ふれ合って、美味しい野菜などを手軽な価格で買うことができる「原木の朝市」。この日はひときわ寒い朝でしたが、懐も心も、何だか温かくなりました。
ちなみに、品物が最も揃っているのは開店直後の朝7時だそう。人気の品から売り切れていくので、できるだけ早めに行くのがオススメです!

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今回、話を聞いた人

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理事 堀清敏さん

住所: 千葉県船橋市本中山7-7付近(朝市開催場所)
https://sites.google.com/site/npomarroad/

※この情報は2015(平成27)年2月時点のものです。