半世紀以上の間、人々に親しまれてきた碑文谷1丁目の
シンボル カトリック碑文谷教会(サレジオ教会) アキレ・ロロピアナ神父

カトリック碑文谷教会(サレジオ教会)主任司祭 アキレ ロロピアナ神父

子どもたちの心に“種”を
「カトリック碑文谷教会(サレジオ教会)」

碑文谷1丁目のシンボルとして、半世紀以上の間、人々に親しまれてきたカトリック碑文谷教会(通称 サレジオ教会)。ここは信徒の人々にとって信仰の場であると同時に、隣接する幼稚園と小学校、都内と横浜市に点在する中高一貫校など、数々の教育施設の要となる地でもある。今回はこの教会で主任司祭を務められている、アキレ・ロロピアナ神父にお話を伺った。

「カトリック碑文谷教会」は、半世紀以上前にこの碑文谷の地に建てられたと伺いました。

カトリック碑文谷教会

この教会ができたのは今から59年前のことでして、来年は60周年になります。もともとは、戦後に「カトリックサレジオ会」が中心となって「目黒サレジオ幼稚園」を作ったことに始まり、幼稚園ができた直後に教会も建設されました。この幼稚園の保護者の方を中心に、教会の共同体ができたわけですね。
そのあと幼稚園の隣に「目黒星美学園小学校」ができましたが、こちらはサレジオ会(男子信者の会)ではなく、サレジアンシスターズ、つまりサレジオ会の女子部が中心になって作られたものでした。

中学校は、最初は男子校の「サレジオ学院中学校高等学校」がここ碑文谷に、女子校の「目黒星美学園中学高等学校」が砧公園の近くにできました。男子校は1975(昭和50)年まで碑文谷にあったんですが、そのあと川崎の鷺沼に移り、それをさらに横浜に建て直して、今は横浜市の都築区にあります。鷺沼には、今も幼稚園と教会が残っています。これらの学校や教会などのはじまりになったのが、「カトリック碑文谷教会」なのです。

芸術的・建築的な価値も高い教会だとお聞きしました。その特徴・魅力などを教えていただけますでしょうか。

カトリック碑文谷教会

私もそうですが、当時のこの教会の宣教師たちはみなイタリア出身の人たちでして、イタリアのヴェローナという町の教会を規範にしてこの教会を作ったと言われています。有名な『ロミオとジュリエット』の舞台になったのがヴェローナですね。

この教会の建築様式はイタリアの「ロマネスク式」というもので、当時のイタリアの教会のように、壁画やモザイク、イタリアから取り寄せた大理石を入れるなど、芸術的な価値のあるものが揃っています。訪れる皆さんにも、「とても綺麗」と言っていただいています。

特に美しいのは天井です。天井はジャコム・フェラーリという芸術家のイタリア人の修道士が3年かけて仰向けになって描いたものですし、祭壇にあるミケランジェロの絵(『最後の晩餐』模写)などもそうです。ステンドグラスは、建築後、おそらく70年代になって入ってからだと思いますが、こうして少しずつきれいになってきたそうです。

どのような方が教会に訪れるのでしょうか。

カトリック碑文谷教会

この教会は「小教区」(教会行政の区域の中心となる教会)という資格をもっていますので、信者が多数通う場所になっていまして、現在、所属信者の数は2600名弱おります。
信者の方はもちろんですが、それ以外の方も、見学だとかお祈りに来ることが多いですね。教会が綺麗だということで、結婚式を挙げたいという人も増えましたし、近所の方がお祈りに来られるようにもなりました。駐車場がある珍しい教会なので、日曜日には遠くから来る方もいますね。

信者ではない一般の方も、礼拝に来て良いのでしょうか。

 カトリック碑文谷教会

基本的には信者のための施設でして、ミサの時間は信者のみのものになります。毎朝行っているミサには、熱心な方が毎朝20~30人ほどは見えていますし、日曜日はミサが4回もありまして、一番大きな10時30分からのミサでは教会が一杯になります。

それ以外に、信者のみなさんや、目黒サレジオ幼稚園や目黒星美学園小学校の子どもたち、サレジオ学院の子どもたちがイベントで使うこともありますが、そういったことに使っていない時間には、どなたでも入っていただけます。お近くの方は、朝の散歩の時に寄って、お寺と同じように「パンパン」と手を打っていかれる方もおられますし、お正月の三が日は開けっぱなしにしますので、碑文谷神社に初詣に行かれた方が、帰りにお祈りをしたりしています。見学だけでしたら、毎朝6時から夕方5時半まで空いていますので、ぜひ気軽に寄ってください。

著名なスポーツ選手や俳優の方が結婚式を挙げたことでも有名な教会だとお聞きしました。今も結婚式は行っておられるのでしょうか。

カトリック碑文谷教会

有名な方がこの教会で結婚式を挙げられたのは、ずいぶん昔のことですけれども、今はもうより庶民的になっています。これはあまり知られていないことですけれども、カトリックでは、日本だけがバチカン(ローマ法王)から特別な許可を得まして、信者ではない人の結婚式を祝福できるんですね。ですから、いくつか条件(結婚講座を受けなければいけない、初婚の場合に限る、など)はあるのですけども、基本的にはどなたでも結婚式を挙げることができます。

ただし、日曜日は信者のための日ですので、挙式は土曜日だけで、1ヶ月に数組ずつぐらいを受け付けています。土曜日は最初の式は10時から、最後の式は午後3時からですね。カトリックではいわゆる“商売”は行いません。するのは“心の商売”です。

カトリック碑文谷教会と、碑文谷の地域との関わりについて教えて頂けますでしょうか。

 カトリック碑文谷教会

サレジオ教会では、「福祉部」という組織を中心に、小さなものもですが、バザーや地域と一緒になったイベントを行っています。

このほかに、サレジオ会は若者を対象にした修道会ですから、特に若い信者さんを大事にしていまして、日曜日には「日曜学校」をやっています。「日曜学校」は主に信者の方を対象にしていますが、宗教を問わずに、小学生なら誰でも参加できます。日曜の朝9時のミサは「子どもミサ」になっていまして、大人向けのものよりもわかりやすいものになっているのですが、そのミサの後に、グループのリーダーの指導のもとで、子どもたちの宗教教育とか、サッカーや、芸術関連など、いろいろなことを行っています。子どもたちの心に「種」のようなものを蒔くことで、きっと将来には、それが実ってくるのだと思っています。子どもたちには、心豊かに育ってほしいですね。

最後に、神父が感じていらっしゃる「碑文谷のいいところ」をお聞かせください。

 碑文谷カトリック教会

落ち着いているところがいいですね。年に1回の碑文谷神社のお祭りの時は特別に賑わいますが、それ以外の日常を過ごすには本当に静かですし、住宅地なので安全性も高く、緑も多くて、公園もあちこちにあります。
また、住んでいる方もすてきです。シスターの修道院が教会から歩いて10分くらいのところにあるんですが、そこへ行く間にも、挨拶をしてくださる住民の方が多いんですね。挨拶をしてくださるということは、豊かな心をお持ちの方が多いということだと思います。

落ち着き、人の豊かさ、緑の多さがバランスよくあって、とてもいい街だと思います。

碑文谷サレジオ教会

今回、話を伺った人

カトリック碑文谷教会(サレジオ教会)
主任司祭 アキレ ロロピアナ神父

所在地:東京都目黒区碑文谷1-26-24
URL:http://home.m06.itscom.net/salesio/

※記事内容は2013(平成25)年5月時点の情報です。

半世紀以上の間、人々に親しまれてきた碑文谷1丁目の
シンボル/カトリック碑文谷教会(サレジオ教会) アキレ・ロロピアナ神父

所在地:東京都目黒区碑文谷1-26-24 
電話番号:03-3713-7624
http://home.m06.itscom.net/salesio/