室内遊びも外遊びもできる、地域の遊び場&学習の場

乳幼児から高校生まで 細やかに子どもたちの成長を見守る児童センター/ひばりが丘北児童センター 吉賀幸一館長


ひばりが丘北児童センター
館長 吉賀幸一さん

乳幼児から高校生まで
細やかに子どもたちの成長を見守る児童センター

「ひばりが丘北児童センター」は乳幼児から高校生年代までを対象に、遊びを通じて子どもたちの健全育成を図るために設けられた児童センター。サッカーや野球など思いっきり体を動かせる広い庭や、授乳スペースのある乳幼児用の部屋があり、幅広い年代の子どもたちの遊び場になっている。今回は、そんな「ひばりが丘北児童センター」の館長の吉賀幸一さんに施設の概要や取り組み、地域との関わりについてお話しを伺いました。

児童センターの概要について教えてください。

吉賀幸一

0歳~18歳までの乳幼児、小中学生、高校生年代までが自由に利用出来る場所で、月曜日~土曜日の9時15分~18時まで開館しています。小学生未満の乳幼児には保護者の付き添いが必要になっています。本センターには広い庭がありますので、サッカーや野球など思いっきり体を動かす遊びができることも特徴です。

午前中や午後の早い時間は、乳幼児や幼稚園帰りの子どもたちとお母さんたちが多く利用していらっしゃいます。14時過ぎ頃から小学生たちがポツポツと来はじめて、夕方まで遊んだり、学童クラブの子どもたちが宿題をしたりと、思い思いに過ごします。

ひばりが丘北児童センター

小さいお子さんのスペースと小中学生が遊ぶスペースは分けていますので、安全にそれぞれのスペースで遊べますが、昼過ぎまでは小さいお子さんたち、午後から夕方は小中学生と自然に棲み分けができているという雰囲気です。

年齢別の乳幼児活動があるようですね?

ひばりが丘北児童センター

0歳児向けのつどい「いないいないばぁ」では、お母さん同士のおしゃべりタイムやふれあい遊び、身体測定などを行っています。1歳児向けの「絵本とわらべうたの会」では、読み聞かせの「もぐらの会」から先生をお呼びして絵本やわらべうたに親しめるような内容になっています。この先生は、もともと児童館に通うお母さんたちの「母親クラブ」出身の方で、お母さんたちの大先輩でもあります。ちょっとした子育てのアドバイスなども聞けると、親子共々好評をいただいてます。

北児童センター

また2歳児向けの「ようじのひろば」は30分、3歳児向けの「ようじのつどい」は1時間、それぞれの集中力が切れない長さで、手遊びや工作、読み聞かせのほかに体操などのプログラムも盛り込んでいます。内容は全て児童館の指導員がオリジナルで考えたもので、幼稚園に入る前の団体への慣らしや、お母さん同士のお友達づくりなどに役立ててもらいたいと考えています。

常に授乳スペースのある乳幼児の部屋が解放されてしますし、平日の10時~13時はホールに幼児向けの乗り物遊具を出した「のりものランド」もありますので、時間や曜日を決めずに、気が向いた時に遊びに来ていただければ嬉しいです。 このほかにも、年3回ほどベビーマッサージやバイオリンコンサート、センターのお母さんたちで結成された人形劇サークルによる人形劇などのイベントも開催しています。地域の親子、子どもたちが訪れやすいように、様々な企画も立てています。

小中学生の子どもたちはどのような遊びをしていますか?

ひばりが丘北児童センター

習い事や塾が増えてきたせいか、全体的な利用者は減少傾向ですが、それでも放課後には多くの子どもたちが集まってきます。各児童館によって方針は違いますが、本センターではゲームやカードは禁止していますので、ここは皆が体を使って友だちと遊ぶ場になっています。遊戯室、多目的室など広いスペースを使って室内でもドッヂボールや卓球ができますし、庭を使ってサッカーやプラスチックバットを使った野球で遊ぶなど、体を使って楽しむことが出来ます。

学童保育もあるのですね?

ひばりが丘北児童センター

マンションが増えたこと、働くお母さんが増えたことなど様々な理由があると思いますが、昨年度は70名が、今年度は90名を超える申し込みがありました。今年は2つの学童クラブとしてスタートします。学童の子どもたちは、学校が終わるとここに来て、宿題をしたり友だちと遊んだり、時には一人でゆっくりと時間を過ごします。

ひばりが丘北児童センター

子どもたちの様子を見て、「元気がないな」「何かあったのかな」と指導員が声をかけることもあります。保護者ではない大人が日常的に子どもを見守っているというのは、子どもの成長にとってはプラスになると思いますよ。

学童の子どもたちと遊びたいと友だちが訪ねてくることも多いですし、ふらりと子どもたちが立ち寄ることもあります。一度帰宅してから来ると、先に学童の子どもたちが遊んでいることが多いので、どうしても入りにくい雰囲気になってしまいます。私たち指導員は、そういう子どもたちに優先的に声をかけ、疎外感を感じないよう、遊びに入りやすいような誘導を心がけています。知らない子ども同士がここで知り合って仲良くなったり、異学年の交流があったり、学校や塾では経験できない交友関係がつくられることもある貴重な場所でもあります。

地域との連携がしっかりしていると聞きました。

ひばりが丘北児童センター

近隣の栄小学校には学童クラブ連絡会というものがあり、夏休みなどの学校の長期休業の際の子どもたちの様子などを校長先生や担当の先生と連絡し合います。夏休み期間中も学童の子どもたちは毎日センターに来ていますから、私もこの会には参加し、気になったことや現状を報告しています。こういう会があると子どもたちのことを多角的に捉えることができ、地域で子どもを見ることができるので心強いと思いますね。

また地域のお祭りに児童センターとして参加をしたり、児童センターの夏祭りに出展する子どものお店を、保護者の方々にサポートしてもらったりと、地域との繋がりは大切にしています。

この地域の子育て環境はいかがでしょうか?

ひばりが丘北児童センター

この周辺は児童館がたくさんあり、子育て中のお母さんや子どもたちの居場所は近所で確保されていると思います。また通うのに少し遠いと感じる小学校などに出張する「出張児童館」など、きめ細かい対応もしています。保育園の園庭解放や、小さなお子さんを持つお母さんたちが親子で遊びに行かれる「子育てひろば」なども西東京市には多く、育児する環境としては非常に恵まれていると思います。

吉賀幸一

今回、話を聞いた人

西東京市立ひばりが丘北児童センター
館長 吉賀幸一さん

所在地:西東京市ひばりが丘北1-6-8
電話番号:042-423-4686
URL:http://www.city.nishitokyo.lg.jp/sisetu/itiran/zidokan/hibarigaokakita.html

※2014(平成26)年4月時点の情報です。

乳幼児から高校生まで 細やかに子どもたちの成長を見守る児童センター/ひばりが丘北児童センター 吉賀幸一館長
所在地:東京都西東京市ひばりが丘北1-6-8 
電話番号:042-423-4686
開館時間:9:15~18:00
休館日:日曜・祝日、年末年始
https://www.city.nishitokyo.lg.jp/kosoda..

食育や情操教育に力を注ぐ地域密着の認可園

地域の住民と一体になった 地域あっての保育園/和泉保育園 菅沼輝美園長先生


和泉保育園
園長 菅沼輝美さん

和泉保育園 園長インタビュー

地域の住民と一体になった
地域あっての保育園

住宅地に囲まれた閑静な土地で、30年余りの間、地元の人々に親しまれてきた「和泉(いずみ)保育園」。鉄筋造りの2階建ての建物に園庭も備え、100人以上の子どもたちがのびのびと毎日を過ごしている。この園の特徴のひとつは、広く地元の人々を巻き込んで、さまざまな取り組みやイベントを行なっていることだという。今回は園長の菅沼輝美先生をお訪ねし、園の特徴や、泉エリアのおすすめポイントについてお聞きした。

まず最初に、園の沿革についてお聞かせください。

和泉保育園 園長インタビュー

ここは昭和56年に開園しまして、今年で33年目になる保育園です。当初は定員100名から始まりましたが、途中で増築を行ないまして、現在の定員は128名となっています。0歳児から5歳児までを受け入れしておりまして、0歳児が12名、1歳児が20名、2歳児から5歳児までは24名で、各年齢ごとに1クラスの構成になっています。

保育方針についてお聞かせください。

和泉保育園 園長インタビュー

まず、全体的な保育理念としては、「子どもの最善の利益を優先する」ということを第一に掲げていまして、職員はその言葉をつねに自分の中で確認しながら、行事についても、日々の保育にしても、取り組んでいます。もちろん、「子ども優先」ということは、その向こうには保護者さんもいますので、保護者の皆様のことも考えながら、ということになります。それがまず根本ですね。

個別の保育目標としては、あいさつや返事、情操教育、地域の人々との交流なども掲げており、重視しています。また、開園当初から障害児保育にも積極的に取り組んでいます。

園の特徴についてお聞かせください。

和泉保育園 園長インタビュー

いろいろとありますが、ユニークな点としては、「地域に向けてのさまざまな取り組みを、強く出している」という点があると思います。園の行事に地域の方をお誘いしたりすることも多いですし、2年前から小学生のボランティアを受け入れる取り組みも始めまして、異世代の交流も強く意識しています。高齢者施設に行ったり、逆に高齢者施設の方に来ていただいたり、といったことも行なっていますし、駅前の書店さんに職員が行って、絵本の読み聞かせをする活動にも取り組んでいます。

カリキュラム面の特徴について教えてください。

和泉保育園 園長インタビュー

教育的な側面としては、「情操教育」を特に大切にしています。情操教育と言っても、何か規定があるわけではないのですが、たとえば自然を感じられること、日本の伝統文化を感じられることなどを、日々の保育の中で取り入れていければいいね、ということで、職員で相談しながら取り組んでいます。

一例を挙げますと、年長児さんは毎年1月くらいから茶道の体験がありまして、お雛祭りの時には年長児の女の子がお茶を点ててお供えする、ということを目標にしてやっています。それはちゃんと「茶道」でして、行儀や礼儀もしっかり教えますし、お喋りをしないとか、箸遣いのマナーとか、全部をひとつの「茶道」として勉強しています。あとはこういう時代ですから、年長児だけになりますが、月に2回の英語のレッスンを行っています。小学校進学に向けての準備という意味合いもあります。

和泉保育園 園長インタビュー

また、3歳児から5歳児については、週に1回、これも外部講師ですが、体操の先生に来ていただいています。運動会はこの体操の先生に指導していただいて、跳び箱やマット運動の披露をしますし、4歳児と5歳児については、組体操を特に頑張って行なっています。組み体操を通して、協調性や忍耐なども養われるんですね。

年中行事も多く計画されていると聞きました。

和泉保育園 園長インタビュー

そうですね、運動会も大きなものですし、遠足も年に何度かあります。今までは年長さんが秋の遠足で山登りをしていて、それが大きな行事だったんですが、震災以降は子どもの安全を第一に考えて、遠足に関しては「歩いて帰れる場所にしましょうね」ということで、近場の公園になっています。

ユニークなものとしては、食育に関する行事などがあります。うちは給食の食材も地域の方とのつながりを考えて、食材もほとんど地域の商店から仕入れているんですが、たとえば魚屋さんに見学に行って、魚を捌く様子を見学したり、魚を一匹で見てもらって、「そこから命を頂くんだよ」ということで、園庭で火を起こして魚を焼いて、まるごと一匹食べるということもやっています。「おさかなまるごと見てみよう」という行事ですね。今のところは魚屋さんだけですけれど、八百屋さんとかにも来ていただければ良いですよね。

和泉保育園 園長インタビュー

地域の商店さんにはお餅つきの時にも来ていただいていて、みんなでお餅をついています。牛乳屋さん、畳屋さん、教材屋さんの営業のおじさんなどにも来ていただいているんですよ。なるべく、そういう風に、行事でも地域の方々との関わりをもつように意識しています。お正月の時期には保護者の方やおじいちゃん、おばあちゃんにも一緒に来ていただいて、羽根つきやお手玉などの遊びもやっています。

そのほかの行事としては、お芋ほり、焼き芋、お泊まり保育などもありますし、9月には「プール閉まい」の行事があるんですが、この時にはすいか割りなどもあって、地域の方も沢山ご招待しています。その前にある夏まつりにも、地域の方が沢山来られますね。

運動会にも、地域の方の競技が入っていますし、地域の小学生の競技もありますし、本当に、いろんな行事にも地域の方に関わっていただいています。在園の保護者さんにしてみれば、「保育園の行事なのにどうして地域の方も来るの?」と思われる方もあるかもしれませんが、私たちは「地域あっての保育園」だと思っていますので、地域の方もできる限りお誘いするようにしています。

建物、設備の特徴についてお聞かせください。

和泉保育園 園長インタビュー

今年、手洗い場を全クラスで取り替えまして、衛生面では少し向上したかなと思います。一番よく使うお部屋については、自動水洗になっています。

和泉保育園 園長インタビュー

あとは、廊下が比較的広い造りになっていますから、雨の日に廊下を使って運動あそびをしたり、という活用ができています。周囲の環境としても、住宅地の中にありますから、静かで安全な環境かとは思います。もちろん、防犯カメラは何台か設置していますし、シャッターと自動施錠についても、以前から採用しています。

園の子ども達の特徴についてお聞かせください。

まず、「活発」だと思います。うちの園の卒園生には、小学校に上がってからリレーの選手に選ばれるような子が多いんですね。鬼ごっこが流行っていて、よく走りまわっている子が多いからでしょうか。お散歩についても、わりと遠くまで行きますし、足腰が丈夫な子が多いと思います。

地域に対する子育て支援活動も行なっていると聞きました。

子どもをお持ちの地域の方に向けて「パートナー登録」というものを行なっていまして、パートナーに登録していただくと、定期的に行事などのお知らせが届くようになっています。

先ほどお話したような、地域の方をお誘いするイベントのことを「いずみーランド」と言っていまして、毎月1回、何かしらのイベントを行なっているんですが、パートナーの方々にはそういった行事のお知らせも出しますし、在園保護者向けに出している保健情報や栄養情報なども、パートナー向けに少しアレンジして、「いずみー通信」として発行しています。

「いずみーランド」には、保育園の年中行事も含まれるんですが、そのほかに「いずみーランド」独自の企画というものもありまして、たとえば「七夕飾りを作ってみよう」とか、「小麦粉粘土で遊んでみよう」とか、色々とやっています。これらに関しては、地域の方であれば、すべて無料でご参加いただけるんですよ。

最後に、このエリアの魅力についてお聞かせください。

和泉保育園 園長インタビュー

何と言っても、自然が多いことですよね。時々、「ここは本当に東京?」って思うこともあります。和泉町に関して言えば、わりと昔ながらの商店が多いですから、旬の食材をお店の人とやりとりしながら買いたい、という方にはいいかもしれませんね。給食の食材についても、そうやってやり取りをしながら、地元のお店から買っているんですよ。

行政面としても、市長さんが今年から変わりまして、その市長さんはもともとお医者さんの方ですので、介護や子育て支援にも力を入れてくださるということは聞いています。

子育てをする環境としても、公園が多いですし、少し遠いんですが東大農場もすごく良いですよね。夏にはひまわり迷路を作ってくれるんです。散歩に行く先々にいろいろな畑がありますから、子どもたちも農作物を実際に目で見て、「あ、これにんじんだ!」とか覚えていくんですよ。

和泉保育園 園長インタビュー

今回、話を聞いた人

和泉保育園

園長 菅沼輝美さん

和泉保育園
所在地:東京都西東京市泉町2-6-10
電話番号:042-422-7114
URL:http://www.ans.co.jp/n/izumihoikuen/

※記事内容は2013(平成25)年10月時点の情報です。

地域の住民と一体になった 地域あっての保育園/和泉保育園 菅沼輝美園長先生
所在地:東京都西東京市泉町2-6-10 
電話番号:042-422-7114
保育時間:7:00~18:00
延長保育:18:00~19:00
休園日:日曜日、祝日、年末年始 ほか
http://www.ans.co.jp/n/izumihoikuen/

災害に強く、より安心・快適に暮らせるまちへ 糀谷のさらなる発展に向けて/糀谷再開発組合 藤田建男さん


糀谷駅前地区市街地再開発組合
理事長 藤田建男さん

災害に強く、より安心・快適に暮らせるまちへ
糀谷のさらなる発展に向けて

京急線の高架化工事が終わった「糀谷」駅で、駅周辺の再開発計画が本格稼働し始めている。計画の正式名称は「糀谷駅前地区第一種市街地再開発事業」、駅と環八通りに挟まれた地区に2棟のマンションと駅前広場を造り、下層階に店舗と公共施設が入るというものだ。

事業の計画自体は1999(平成11)年頃からはじまり、以来地権者との話し合い権利変換交渉などが進められていたが、15年を経た2014(平成26)年に着工する予定で、その2年後、2016(平成28)年の竣工を目指して各方面で調整が進んでいる。

今回は再開発計画地域内に事務所を構える、「糀谷駅前地区市街地再開発組合」にお伺いし、理事長の藤田建男さんにお話をうかがった。

まず、この再開発を行うことになった経緯について教えてください。

糀谷再開発組合インタビュー

糀谷のあたりは古くからの住宅地で、狭い道路に木造住宅が密集していますので、何か災害があったときには相当の被害が予想されていました。ですので、その対応という部分がまず第一ですね。大田区の方から14年前にお話がきまして、最初は駅前広場を作って、それに付随してこのまちを再開発しようということでした。とにかく防災の面に力を入れないといけない、ということから始まったんです。

この地域では、環状八号線が防災の骨格軸になっていまして、緊急時には緊急輸送道路にも指定されているんです。ですので、それに隣接しているこの地域を高層化、耐火、不燃化することで、例えば火災が起こったときなどに延焼防止帯として機能するんじゃないかと、まずはそういうことから考え始めました。もちろん住まわれる方が快適に住まわれるということが大前提でありますので、これを充実させたうえで、再開発を進めていこうと考えております。

現在の再開発の進捗状況について教えてください。

糀谷市街地再開発

当組合は昨年(2012年)の7月に再開発組合の設立の認可を東京都からいただきました。わたしはその時点から理事長を拝命いたしました。現在、権利変換については約95%の進捗状態です。今年(2013年)の10月には東京都に権利変換計画を認可申請致しまして、これから権利変換と明け渡しの段取りを始めて、来年春頃から建物の除去工事、夏頃から工事着工となります。竣工は2年後の2016(平成28)年の予定です。

2つの建物と駅前広場ができるそうですが、それぞれの概要と、利用の構想について教えてください。

糀谷再開発組合インタビュー

建物については、19階建てと18階建ての2つのビルが、駅前広場を挟んで建つ計画となっています。ここは「羽田空港」の近くですので、高さ制限というものがありまして、これ以上の高さにはできないということなんですね。

第1街区の1階は全て商業施設で、2階は公益施設が入る予定です。2階の部分には、子育て支援施設や、高齢者支援施設などが入ることになっています。

3階から上は全て住宅になります。この中には、権利者さんが権利変換のために所有している部分もございまして、残っている部分は参加組合員が取得して一般向けに販売される形となります。

糀谷再開発組合インタビュー

地下については、施設専用の駐車場が入るほか、一部が公共駐輪場になります。公共駐輪場は駅を使う皆さんに広く活用していただけるものになります。
開発全体のスローガンとしては、「未来に安全を約束する災害に強い街」、「子供からお年寄りまで安心して暮らせる便利な街」、「放置自転車が無く安全で快適な駅前空間」という3つの柱を掲げておりますので、これに沿って進めていきたいと考えております。

1階部分に入居する店舗は、すでに決まっているのでしょうか。

糀谷再開発組合インタビュー

出店したいという希望はありますが、具体的にはどのような店舗が入るかはまだ決まっておりません。

権利者さんが入る部分については決まっているんですけれども、その他の部分は組合で希望者を公募をして決める手続きとなっています。

出店に関する希望はありますが、決定はできていないという状況です。

糀谷再開発組合インタビュー

出店する店舗の決定に関しては、近隣の商店街さんとの調整も必要となってきます。話し合いも重ねていかなければならないので、店舗の決定はまだまだ先になるかと思います。
ただ、私の考えとしましては、これだけの規模の建物を建てるわけですから、上に住まわれる方が、天気の悪い日に買い物をビルの中で済ませられるとか、日常の生活が便利になることが理想だなと私は考えています。

「地域にどれだけ貢献できるのか」ということを目指しながら、入居する施設については検討しております。「子供からお年寄りまで安心して暮らせる便利な街」というスローガンもありますから、これに沿って決めていければ良いと思っております。

新設される駅前広場については、どのような利用が想定されているのでしょうか?

糀谷再開発組合インタビュー

駅前広場は災害時に避難場所となります。施設の中には防災用の備蓄倉庫も設けております。

今までは駅前の広場がありませんでしたから、地域の皆さんにも、商店街をはじめ周辺の方にも多目的に使ってほしいと考えています。例えば、この地域では毎年阿波踊りの行事があるんですが、そのための集合場所に使ってもらってはどうかなど、そういった考えもあります。

「羽田空港」国際化にともなう、糀谷エリアの今後の発展と、糀谷エリアへの期待についてお聞かせください。

羽田空港

今回の開発で造る建物については、華美でなく、実用的なものを造っていきたいと思っております。しかし派手なものではない分、糀谷という地域に魅力がなければ、ただの通過駅になってしまう可能性もあります。ですので、今まで通過していた方にも、新たに興味をもってもらえるビル、まちになれれば、と思っております。
この再開発で糀谷というまちがガラッと大きく変わるわけではないですけれど、これがきっかけになって、さらなる発展につながっていけば良いと思っております。

そういった意味では、この再開発はあくまでも、「糀谷の発展の第一段階」だと思っております。結局これからの舵取りについては、次世代に委ねるしかないんです。

ただ、せっかく「羽田空港」が近いわけですから、新たに出店する方についても、外人さんが立ち寄ってもらえるような商品を扱っていただくとか、そのへんをうまくアピールして、この駅で降りてもらうということも、将来的には必要かと思います。

 

「京急蒲田」駅周辺でも再開発が進んでいますが、それと比較して、糀谷の特徴とは何でしょう?

糀谷商店街

そもそも乗降客に関しましても、蒲田と糀谷では全然違いますし、性質が違う街なので、単純比較は難しいです。

ただ糀谷地区は年々人口が増えておりますし、商店街も他と比べて物価が安いですから、それが地区の魅力なのかな、と思います。「糀谷で降りてもらうと、商店街で安く買い物ができる」ということですね。

糀谷の場合は、どんな店舗が入るかは未定なんです。どんな方が入るのか分からない。ですからこちらとしては、周辺の方やマンションの居住者の利便性が高まるものを計画したいです。それが糀谷の特徴付けや、将来の発展にもつながるかなと思います。

2棟のビルには330邸の住居が入るということですが、この内訳はどうなっていますか?

糀谷再開発組合インタビュー

細かい部分までは確定できていませんが、小さな住宅から大きな世帯向けの住宅まで、いろいろな形があります。半分ほどは権利変換で、地権者さんが取得されていますが、その中にも権利者ご自身が住む住宅もありますし、資産運用として、お貸しする住戸もあるかと思います。この物件の良いところは、駅前という立地条件はとても希少なものですから、将来的に資産価値が上がる可能性が高いということですね。それが駅から離れたところの再開発と比べてだいぶ異なるところです。

最後に、糀谷エリアの魅力について教えてください。

何より、交通至便であることが大きいですね。都心へのアクセスの他、成田や羽田、横浜にも直通の電車がありますから、ここに住まわれる方は、どんどん行動範囲が広がってくると思います。ですので、これからもっともっとマンションなどもできるでしょうし、さらに便利になって、発展していくのだと思いますよ。

糀谷再開発組合インタビュー

今回、話をお伺いした人

糀谷駅前地区市街地再開発組合
理事長 藤田建男さん

糀谷駅前地区市街地再開発組合
URL:http://n-koujiya.jp/

※記事内容は2013(平成25)年11月時点の情報です。

災害に強く、より安心・快適に暮らせるまちへ 糀谷のさらなる発展に向けて/糀谷再開発組合 藤田建男さん
所在地:東京都大田区南蒲田3-12-10 山一ビル 3階

「基礎力は学習の要」勉強だけではない学びの場/八丁畷アカデミー 大原雅和先生・大原よしこ先生


八丁畷アカデミー
大原雅和先生・よしこ先生

「基礎力は学習の要」勉強だけではない学びの場

「八丁畷」駅周辺は、西側は新マンションが立ち並び、東側には昔からの街並が残るのどかな街。京浜急行とJR南武支線の2線が乗り入れ、立川方面へも乗り換え一回で行くことができるほか、品川までは20分足らず、日本橋までも30分とアクセスも良い。そんな八丁畷で30年以上続く、学習塾の「八丁畷アカデミー」。「話を聞く姿勢」「メモを取る習慣」「字をきれいに書かせること」など、大きな意味での「学ぶ姿勢」を教えることを大事にしているという、校長先生ご夫婦にお話しを聞いた。

アカデミーの概要を教えてください。

かれこれ30年以上も前に始まった学習塾で、小学1年生から中学3年生までの子どもたちが通っています。小学1~3年生は週1回、4~6年生は週2回、中学生は週3回の授業。小学生は16~18時半、中学生は19~21時で授業をしており、1クラス4~5人の少人数制です。質問があれば授業前でもいつでも時間をつくって対応していますし、中学生の中間・期末テスト前は毎日来てもらって分からない部分を教えたり、子どものやる気があればどんどん伸ばしたいと柔軟に対応しています。 また子どもの興味の幅を広げられればと、ロボット教室も併設し、月2回授業を開いています。

基礎をしっかりと学ぶための塾なのですね?

はい。勉強はどの教科でも「基礎力」がなければ「応用力」はつきません。逆に基礎さえしっかりしていれば、後はいくらでもどの方面にでも伸ばすことができる。ですから、親御さんたちには「基礎の重要性」をお伝えしています。

最近は、黒板に書いた板書の書き写しを面倒がる子どもも多く「スマホで写真撮ってもいいですか?」なんて聞かれることもあり、時代の移り変わりを感じます。しかし本校では、「書く」ことも勉強の一環と考え、きちんと書かせて学ぶようにしています。

こういった個人塾ですから、隙間時間に「戦争ってどう思う?」といったディスカッションのようなこともしています。すると普段飄々としている子がしっかりした意見を持っていたり、「戦争って格好いい」という意見が出たりと様々です。そんな時間を通してニュースや社会に興味を持ち、家庭でも親子で話し合うきっかけになってほしいと思っています。

子どもたちと接するなかで心がけていらっしゃることはありますか?

「勉強だけ教えればいい」とは考えていませんので、昔から「挨拶」「時間を守る」「きちんとノートをとる」といったことから指導しています。親御さんが家で机の横にピッタリ貼り付いて教えるのはなかなか難しいと思いますので、その部分もフォローするような気持ちです。もちろん悪いことをすれば注意もしますし、度重なれば叱ります。でも高校生や大学生になって遊びに来てくれる子どもは、みんな揃いも揃って「昔叱られた子」ばっかり(笑)。本気で叱ってくれる大人が少なくなった今、子どもに真剣に対峙することの大切さを日々実感しています。

また中学生になれば、文系か理系かという大まかな得意分野も見えてきます。全体をまんべんなく勉強することも大切ですが、その子の将来につながるような、その子の良さを引き出すような指導も心がけています。

学習塾の役割はどんなことだとお考えですか?

学校は勉強だけでなく、集団生活や友だちとの関係を学ぶ場です。なので塾では学習面をしっかりフォローすることが役割だと考えています。とはいえ、問題を解く技術や受験術ではなく、「話を聞く姿勢」「メモを取る習慣」「字をきれいに書かせること」など、大きな意味で「学ぶ姿勢」というようなことを教えたいですね。

中学生くらいまでは、家での学習の様子を親御さんがある程度把握する必要があります。細かな内容ではなく、「宿題をきちんとやったか」「分からない箇所はないか」という程度でいいんです。塾では、子どもたちは実に様々な面を見せてくれます。その様子を見極めながら、親御さんとも連絡を取り合って子どもたちをサポートしています。僕は建築畑出身でしたが、子どもが大好きでこの仕事を始めました。30年以上子どもたちを見てきた経験を生かして、子どもの年齢に応じた成長をさせてあげたいと思っています。また本校での勉強が、将来に役立つようになれば嬉しいですね。

また地域貢献の一環として、誰でも参加できる映画をテーマにした英語サロンも開いています。ネイティブの先生をお迎えして、お茶を飲みながら気軽に映画の話をする40代~70代の方々を中心にしたグループで、地域の方々が通ってきてくださいますよ。

八丁畷の住環境について教えてください

八丁畷

日々刻々と進化する「川崎」駅には、歩いても、自転車でもすぐ近くという非常に便利な場所です。でも、この周辺は実にのんびりしていて、そんな近くに大きな町があるとは思えないほど静かでのどかな町です。住む環境としてはとても恵まれています。若いご夫婦やお子さんのいるファミリー層も増えています。

受験向けの塾なら「川崎」駅には多数ありますし、子育てしやすい町だという話はよく聞きます。教育に熱心な方も多いそうですし、小中学校の子どもたちもしっかりしたお子さんが多いですよ。住民たちの間には、近隣の子どもは地域で育てようという意識もしっかりしていますので、ファミリー層には住みやすい地域ではないでしょうか。

今回、話を聞いた人

八丁畷アカデミー
大原雅和さん 大原よし子さん

住所:川崎市川崎区日進町26-11 トーア川崎マンション206・208
電話番号:044-211-5362

※記事内容は2014(平成26)年3月時点の情報です。

「基礎力は学習の要」勉強だけではない学びの場/八丁畷アカデミー 大原雅和先生・大原よしこ先生
所在地:神奈川県川崎市川崎区日進町26-11 トーア川崎マンション206・208
電話番号:044-211-5362

公立校の枠組みを超えるユニークな取り組み。世界に開かれた子どもたちを育む教育とは/杉並区立和田中学校 末吉雄二校長先生


杉並区立和田中学校
校長 末吉雄二先生

公立校の枠組みを超えるユニークな取り組み。
世界に開かれた子どもたちを育む教育とは。

杉並区和田は杉並区の東端に位置し、中野区と隣接する閑静な住宅街が魅力のエリアだ。ここに位置する「杉並区立和田中学校」は、大手広告会社出身の第16代校長・藤原和博先生による全国初の「四季制」導入や、「よのなか科」設置など、従来の公立校では成し得なかった施策を次々と打ち出してきた。今も入学希望者が後を絶たないこの学校の取り組みについて、現校長である末吉雄二先生にお話を伺った。

まずはじめに、学校の沿革と教育目標について教えてください。

杉並区立和田中学校

本校は1949(昭和24)年に創立し、2014(平成25)度で65周年を迎えます。今年度は1年生3クラス、2~3年生は4クラスずつで、全校生徒合計400名が在籍。本校は2003(平成15)年に都内公立中学校で初めての民間人校長・藤原先生(第16代校長)を迎え、任期後は再び民間から代田先生が校長に就任されました。私は藤原先生の時に2年間、代田先生の時に2年間、それぞれ副校長を務めた後、区内の校長などを歴任して昨年度から本校の校長として戻って参りました。

杉並区立和田中学校

教育目標を「自立貢献――夢に向かって最善を尽くし、社会に貢献できる自立した人間であれ――」とし、国際社会で通用する人材の育成に力を入れていきたいと考えています。時代の変化を察知し、知恵をつけ、他人の痛みが分かる人。そして自分の考えをもち、表現できる人。失敗を恐れず、新しい可能性に挑戦できる人。そんなユニバーサルに活躍できる人間を育て、国際社会に貢献できるような人材なってくれるように期待しています。

「ユニバーサルよのなか科」という授業もその一環でしょうか?

杉並区立和田中学校

もともと「よのなか科」は、社会の重要な問題「世の中」について学ぶ授業として始まりました。外部講師の方をお呼びして様々なお話を生で聞けることで、子どもたちの社会問題に関する関心も高まりました。1~2年生は月1回1時間、3年生になると2時間続きの授業が月2回あります。

 

 

私が赴任した後、新たに「ユニバーサルよのなか科」として、「世の中」の意味を「世界」にまで視野を広げた授業を展開しています。例えば、アウンサンスーチーさんが来日した時期に合わせて、日本で活躍するミャンマー人の方に来ていただき、ミャンマーと日本の関係や政治的な問題を学びました。また日本孔子学院大学院の院長や拉致問題の横田夫妻に来ていただいたり、著名人も多数お呼びしています。正直、来ていただく方の選定や手配は非常に大変なのですが、子どもたちのためになる授業ですので頑張っています。

杉並区立和田中学校

授業内容もただ話を一方的に聞くだけでなく、ワークシートを作って記入しながら授業を受け、必ず最後に自分の感想や思い、これから取り組みたいことなどを書かせるようにしています。いらっしゃる先生方からも「和田中の生徒さんは手を挙げて質問をする人が多いですね」といつも仰っていただくほど、子どもたちが積極的に取り組む姿勢も育っていると思います。

藤原校長先生の頃からの、ユニークな取り組みはそのまま残していらっしゃるんでしょうか?

杉並区立和田中学校

そうですね。本校では土曜日寺子屋(ドテラ)など、引き続き対応を行っております。こちらは、公立中学ではお休みである土曜日を利用して、応募制で授業する取り組みです。ドテラは先生を目指す大学生や地域の人々が講師として参加し、特に英語Sコースは準2級取得と英会話習得のために英語の授業を英語で行うなど、特に今年度は国際化を意識して本格的な授業を行っています。現在は63名の生徒が参加しています。

また夜スぺという取り組みも行っておりまして、こちらは、月・水・金曜日の19時~21時半まで、土曜日は9時~12時までを民間の塾から講師を派遣してもらい、授業を行っています。ドテラは年35回で年間9,000円、英語Sコースは年間50,000円、夜スぺは週4回で月間24,000円と授業料とは別の講習費がかかりますが、民間の塾などよりは通いやすい設定になっています。

藤原先生が立ち上げた本校の特色ある教育はそのままに、今年度は国際社会で通用する人材育成という新しいテーマを掲げて取り組んでいます。上記のような積極的な教育活動を実施してから、子どもたちの学力が目に見えて上がっております。現在では全国学力検査の平均よりも本校平均点の方が12点高く、杉並区のナンバースクールである都立西校への進学者も多いなど、右上がりで伸びていると感じています。

脳の準備体操であるBT(Brain Training)のも力を入れていらっしゃるとか?

杉並区立和田中学校

はい。学校に来て授業に入る前の朝時間に、脳を耕す意味で3分間のBTタイムを設けています。内容は1ケタの加減乗除問題や、英語や小文の朗読など、シンプルなものを短時間集中で取り組むというものです。

月に1回、ipadを使って理科・社会の記憶確認テストと記憶力確認クイズを実施していますが、このBTをするようになってから目に見えて集中力や記憶力を伸びてきているとデータ数値でも出ています。データは富士通の方にご協力いただき、学期1回に、生徒個人に渡されます。

こうやって話していると「勉強」だけに力を入れているようにとらえられがちですが、そうではありません。脳を耕し集中力を養えば、考える力・想像力・クリエイティブ力もついていきます。子どもたちの総合的な力(自己有用感)を伸ばすために、委員会活動や地域行事への参加も活発に実施しております。

いろいろな取り組みを行っているのですね。
「和田中学校」は地域との連携が強いともお聞きしましたが、どのような関わりがあるのでしょうか。

杉並区立和田中学校

教育活動を支援してくださる地域の機関に、「和田中学校地域本部」があり、地域の住民や元PTAメンバーの方々が中心になって学校支援ボランティアとして活動してくださっています。

そのなかにはドテラ、夜スぺ、英語推進、学力支援、図書・居場所、緑化安全の実行委員長と委員会があり、それぞれボランティアで子どもたちを支援してくださっています。ドテラの大学生講師の方々も学校教育に関心が強く、地域で子どもを育てようとしてくださっているので、地元の方々には本当に感謝しています。

保護者の方や子どもたちの様子を教えてください。

杉並区立和田中学校

子どもたちは、素直で元気がある生徒ばかりです。中学3年生の面接対策として、私が一人一人面接をしたのですが、皆しっかりと受け答えもでき心強い気持ちになりました。「将来は医師になりたい」「大学は東京大学を目指しています」と話してくれた子どももいて、高い理想を掲げ、それを実現するために努力する姿を目の当たりにして嬉しかったですね。

 

子どもたちはもちろん、保護者の方々も一緒になって「和田中在校生・その保護者」であるということにプライドを持ってくださっています。それに恥じないような学校づくりをこれからも続けていくつもりです。

最後に、和田エリアの良さについて教えてください。

蚕糸の森公園

やはりアクセスが良いですし、本校をはじめとして学校も多いですから、ご家族で住みやすい街だと思います。少し歩くと重要文化財がある「堀之内妙法寺」もありますし、「蚕糸の森公園」へも行きやすいですね。春なんかはとても桜が綺麗なんですよ。買い物をするにも便利ですし、暮らすにはいいところだと思いますよ。

杉並区立和田中学校 校長末吉雄二先生

今回、話を聞いた人

杉並区立和田中学校
校長 末吉雄二先生

所在地:杉並区和田2-21-8
電話番号:03-3383-2428
URL:http://wadachu.jp/

※記事内容は2014(平成26)年6月時点の情報です。

公立校の枠組みを超えるユニークな取り組み。世界に開かれた子どもたちを育む教育とは/杉並区立和田中学校 末吉雄二校長先生
所在地:東京都杉並区和田2-21-8 
電話番号:03-3383-2428
http://www.wadachu.jp/

学校や年代の違いを越えた繋がりの中で子どもたちを成長させていく/YNキッカーズ 渡辺丸美さん


YNキッカーズ 代表 渡辺丸美さん

学校や年代の違いを越えた繋がりの中で
子どもたちを成長させていく「YNキッカーズ」

府中市の南西部、多摩川近くにある「日新小」と「四谷小」の2つの小学校を中心に、少年サッカーチームとして活動している「YNキッカーズ」。練習は主に毎週末に行われており、広々としたグラウンドに、元気の良い声を響き渡らせている。今回は土曜日の午後に行われていた「全学年合同練習」にお邪魔し、代表の渡辺丸美さんにお話を伺った。

「YNキッカーズ」とはどのようなチームなのでしょうか。

NYキッカーズ

今は「YNキッカーズ」って言う名前ですけれど、昔は「日新フットボールクラブ」と、「四谷フットボールクラブ」という、四谷小と日新小のそれぞれのサッカークラブがあったんですね。それが2000(平成12)年に合併しまして、四谷のYと、日新のNで、「YNキッカーズ」というチームになりました。練習場は今も日新小と、四谷小とで交代でやっております。

歴史としては、以前のチームは、それぞれの学校ができた当初からあったそうですので、二十数年というところでしょうか。府中市内でも後のほうにできた学校ですので、深い歴史というほどではありませんが、チームのOBがコーチに入ったりしています。

チームの運営方針についてお聞かせください。

NYキッカーズ

まず、サッカーの技術を教えるのはもちろんですけれど、サッカー以外の「生活面」についても力を入れています。「挨拶ができる子」とか、身だしなみとか、マナー全般についてですね。サッカーの技術以前にまず、そちらに力を入れているくらいです。あとは、とにかく「サッカーを好きになってくれるように」と思いながら、日々指導しております。

現在は何人くらいの子どもたちが所属していますか?

YNキッカーズ

いまチームに居るのは1年生から6年生で、合計80名くらいですね。未就学児(年長)の受け入れもしています。いまは男子だけですが、うちは誰でもウエルカムなので、興味があれば女の子にも、ぜひ入ってもらいたいですね。

NYキッカーズ

人数としては、5~6年生がいちばん多く、各学年20名くらいになるでしょうか。入るタイミングとしては、3年生ぐらいで入る子が増えますね。ただ、高学年の子しか試合に出られないということはなくて、試合は全学年、学年別にありますので、どの子も試合には出られるようになっています。

試合は年に4~5回ほど、公式戦に出ています。輝かしい成績というものはあまりないのですが、とにかく「楽しく」ということでサッカーをやっています。

確かに、とても楽しそうに練習している姿が印象的ですね。

NYキッカーズ

コーチも子ども好きな方が多く集まっていますし、今日のように「全学年合同練習」などを行うと、高学年の子が低学年の面倒を見てくれたりと、自然に学年を越えたつながりが生まれるんですね。そういった面でも、子どもたちは成長していくのだと思います。

このほか、サッカーを通じて、どのような「成長」を感じられますか?

NYキッカーズ

例えば、昔通っていた子が、社会人になって街で見かけたりしたとき、挨拶をしてくれると、すごく嬉しい気持ちになりますよね。そういった「きちんとした生活態度」が身につくことが、意外と大きいのだと思います。あとは、卒業後の「つながり」の面ですね。OBたちが中心になって、大人になっても、年代ごとにサッカーチームを作って活動しています。これもこの「YNキッカーズ」からの築き上げで繋がっているものの一つでしょうね。

地域の人たちで作る20代、30代、40代などのサッカーチームがあって、その中心になっているのが、YNキッカーズの元メンバーなんです。もちろん、うまい子はクラブチームに行ったりもしますし、中学校に行ってもサッカーを続けてくれる子は多いですよ。

学校は日新小、四谷小の子ども限定でしょうか?

NYキッカーズ

いえ、学校も特にどこっていうこだわりはないんですよ。結局、私立の学校に行ってる子もいますし、途中で転校してしまう子もいますから、誰でも参加できるようになっています。ほかの学校に転校していった子が、今もサッカーだけはここに通い続けているというケースも多々あります。

練習のスケジュール、かかるお金などについてお教えください。

部費として、1か月に1,500円をいただいておりまして、その中でスポーツ保険などにも入っています。練習は土曜日、日曜日が主に練習の日で、試合が入る場合もあります。4、5、6年生に関しては水曜日の放課後も自主練習しています。

 

コーチや運営陣は、保護者、元保護者の方々なのでしょうか?

NYキッカーズ

コーチについては、ほとんどは保護者の方でサッカー経験のある方で、OBの方にも何人か入ってもらっています。これからOBの保護者も増えてきますので、今後はOBがコーチをする割合が増えると思いますよ。

 

保護者の方の関わり方についてお教えください。

普段の練習はコーチが面倒を見ていきますので、保護者の方々にお願いするのは、主には試合の時の車出しと、試合の時の当番、つまり子どもの面倒を見る役割ですね。これを毎回2~3人の方にお願いしています。ですので、毎週参加していただくようなことはありません。

 

最後に、この日新・四谷エリアの魅力についてお聞かせください。

NYキッカーズ

私自身は20年ぐらいこの辺りに住んでいますが、街の中よりもとても緑が多いですし、多摩川も近くにありますし、「自然が好き」という人は、このへんに来ていただければ穏やかに暮らせて良いのだと思います。

とはいっても、最近は近くにスーパーやコンビニも増えていますし、暮らしていて不便と感じることもありません。交通量も少なくて、いい雰囲気の地域だと思いますよ。あとは、YNキッカーズがあることですね。ぜひチームにも参加していただければと思います。

 

今回、話をお伺いした人

YNキッカーズ 代表 渡辺丸美さん

http://yn-kickers.com/

※記事内容は2013(平成25)年6月時点の情報です。

学校や年代の違いを越えた繋がりの中で子どもたちを成長させていく/YNキッカーズ 渡辺丸美さん
所在地:東京都新宿区四谷2-6 

味、雰囲気、価格と3拍子がバランス良く揃った小さな名店/トラットリア ピチコラージョ 加藤一樹さん


トラットリア ピチコラージョ 加藤一樹さん

味、雰囲気、価格と3拍子がバランス良く揃った
小さな名店「トラットリア ピチコラージョ」

京王電鉄京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅近く、川崎街道沿いにある「トラットリア ピチコラージョ」は、味、雰囲気、価格と3拍子がバランス良く揃った店として、地元の人々に広く支持されている「小さな名店」。子ども連れにも寛容に応じてもらえるということで、ママ層にも口コミで人気が広がっている。今回はお店のオーナーシェフとして厨房に立ち続ける、店主の加藤一樹さんにお話をうかがった。

店を始められた経緯をお教えください。

トラットリア ピチコラージョ

「トラットリア ピチコラージョ」は今年(2013年)で11年目になります。私自身はずっとイタリアンを専門にやっておりまして、以前は都内のリストランで働いていたのですが、やはりよりカジュアルに、安価にお料理を提供できればと思いまして、トラットリアの形で店を持ちました。私自身、地元が多摩地域ですので、以前からよく知っているこの辺りでお店を持ちたいと考えておりました。

店内は大人の雰囲気ですが、子どもにも優しいお店とお聞きしました。

トラットリア ピチコラージョ

そうですね、特別に子どものために何かをしているわけではないのですが、子どもさんをお連れの方が、ご予約の際に「子どもがいても良いですか?」と聞かれて、受け入れているから、そういう話になっているのだと思います。

トラットリア ピチコラージョ

この業界ですと、やはりお子様を迎えているお店と、迎えていないお店があると思うんですね。特にうちみたいな小さな店舗ですと、他のお客様からクレームが付いたりするので、お子様を迎えないお店も多いんです。そういった点で、うちは極力迎え入れるようにしております。昼も夜も、いつでもお子様OKです。

子ども連れ様向けのメニューなどはあるのでしょうか。

トラットリア ピチコラージョ

お子様用というメニューは基本的にはご用意していないんですが、ご要望があれば、多少の考慮はさせていただいております。最低限のお子様の椅子などは用意しております。

実際はどのような利用スタイルが多いのでしょうか。

トラットリア ピチコラージョ

ランチの場合は、大多数が女性同士、「お友だち同士」という方でしょうか。ウイークデーのランチに関しては、駅から近いということもあり、サラリーマンのユーザーさんも一定数はいらっしゃいます。

トラットリア ピチコラージョ

ディナーですと、週末になるとご家族が多いですね。1世代ではなく、2世代、3世代でいらっしゃる方が比較的多いと思います。 駅から近いということもありまして、アルコール類を召し上がる方が多くいらっしゃいまして、その場合は、大多数の方がワインを飲まれます。お子様連れでいらっしゃる方も、ワインを召し上がる方がほとんどですね。もちろんお酒を召し上がらない方も大歓迎です。

メニュー構成、おすすめメニューについてお教えください。

トラットリア ピチコラージョ

ディナーは単品でオーダーするアラカルトが主体となっております。コースもご用意しておりまして、こちらはご予約制となっております。税別で2,500円と3,500円の2種類のコースがありまして、パーティの場合はコースで頼まれる方が多いですし、ご家族などの場合は、アラカルトが中心だと思います。 ランチの予算は、パスタのセットで880円からとなっています。前菜、パスタ、飲み物のセットで880円です。チョイスできるパスタは日替わりで2種類、グランドメニューから、リゾットも含め6種類ほどを用意していまして、前菜は4種類からのチョイスです。コースで1,500円、2,000円というものもあります。

トラットリア ピチコラージョ

ディナーの平均的なご予算は、ワインも含めると3,000円から4,000円くらいですね。予約なしでご来店いただいても大丈夫かとは思いますが、事前にお電話をいただけましたら、お席をご用意しまして、ご来店をお待ちしております。人気があるメニューは、やはりお酒に合うつまみ類でして、ブルスケッタは1個160円で色々とご用意しています。生ハムや白レバーのパテなどは特に人気です。

調理面、素材面でのこだわりをお教えください。

トラットリア ピチコラージョ

素材に関しては、そのときの旬の食材を使いながら、できるだけ安価に提供することを心がけています。お料理に関しては、イタリアの家庭料理全般ということになりますが、特に煮込み料理系を多めに出しております。どちらかと言えば、イタリアでも北部の料理になりますね。

 トラットリア ピチコラージョ

チーズ、オイル、ワインについては、すべてイタリアのもので揃えておりますし、最近はビオロジックワインなど、オーガニックのものも扱いを増やしております。ワインですと、赤白合わせて、30種類ほどは常備しております。

店づくりに関してのこだわりはいかがでしょうか?

トラットリア ピチコラージョ

一番は、「カジュアルに、肩を張らずに楽しめる店」ということですね。その一環としての、お子様がいても楽しめるような形の店、と考えています。お客様には、アットホームにくつろいでいただければと思っておりますし、スタッフも積極的にお客様に話しかけて、料理の説明などもさせていただいています。

今後の展望をお聞かせください。

トラットリア ピチコラージョ

今のところは、お店を大きくするとか、お店を複数持つとか、そういう考えはないですね。今やっているこの店を、なるべく良くしていこうと思っています。より地元の皆様に親しんでいただけるようなお店にできれば良いですね。

 

最後に、この地域の魅力についてお聞かせください。

京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター

このあたりは商業施設が豊富にあって良いですね。地元の中で全てが揃ってしまいます。あとは、地元密着型の小さなお店が多いところも魅力的だと思います。もちろん、うちのお店もその一つですので、ぜひお越しください。

 
トラットリア ピチコラージョ

今回、話をお伺いした人

トラットリア ピチコラージョ オーナーシェフ 加藤一樹さん

所在地:東京都多摩市一ノ宮2-11-18 桜ヶ丘センタービル2F
電話番号:042-376-5645

営業時間:11:30~15:00(L.O.14:30)、17:30~24:00(L.O.23:00)
定休日:日曜

※記事内容は2013(平成25)年6月時点の情報です。

味、雰囲気、価格と3拍子がバランス良く揃った小さな名店/トラットリア ピチコラージョ 加藤一樹さん
所在地:東京都多摩市一ノ宮2-11-18 桜ヶ丘センタービル2F
電話番号:042-376-5645
営業時間:11:30~15:00(L.O.14:30)、17:30~24:00(L.O.23:00)
定休日:日曜
http://r.gnavi.co.jp/8g4k2jtf0000/