大規模物件とよばれる一戸建て住宅のメリットは?

新築一戸建て住宅は規模や販売形式などによって、いくつかのタイプに分けることができます。その中でも「大規模ニュータウン」や「大規模物件」とよばれる一戸建ての魅力について考えてみましょう。

■マスタープランをもとに、計画的に進められる街づくり

一戸建ての大規模物件とは、50戸~100戸程度からから大きいものでは数千戸規模の住宅販売を行なう物件のことを指す場合が一般的です。数戸から数十戸単位のミニ開発では実現できないこと、大規模だからできることといえば「街づくり」。明確なコンセプトを持った全体計画(マスタープラン)に基づいてつくられた美しい街並みは、大型物件ならではの魅力です。

暮らしに潤いをもたらしてくれる緑地や歩行者専用の散歩道、子どもたちが安心して遊ぶことができる公園など環境面へ力を注いだ街づくり計画や、車のスピードを抑えるボンエルフ道路など安全面での配慮を重視した計画もあります。最近では防犯カメラの設置や防災対策、エコ対策を打ち出した計画も増えてきました。

また、電柱を地下に埋設したり、「建築協定」によって建物の高さや外観デザインを統一したり、植栽の樹種を定めるなど景観を重視した計画もあります。住人が愛着を持てる街、誇りを持てるような街づくりを目指している象徴ともいえるでしょう。

■公共施設も一体となった開発もあり、利便性の良さも魅力

利便性の面でも大規模物件にはメリットがあります。マンション開発とも一体となったような数百戸~数千件戸単位の大規模ニュータウン型の物件の場合は、ショッピングセンターなどの商業施設や公共施設が街づくり計画に含まれていることが多く、教育機関や、保育施設、介護施設などが併設されているケースも増えてきました。

逆に考えれば、それだけの大がかりな街づくりを実現するためには広大な土地を必要とするので、大規模物件は必然的に都心からは少し離れた郊外部に位置する事になります。街づくりを優先するのか、都心からのアクセスを優先するのか、大きく判断が分かれるポイントでもあります。

■同じようなライフスタイルを持つ住民が多く、コミュニティづくりもスムーズ

新しく街づくりが行なわれる大規模物件には、同じような家族構成、ライフスタイルを持った世帯が入居するケースが多く見られます。開発を行なう不動産会社も購入者のターゲット像を想定しながらプランニングを行なうほか、価格帯や都心への通勤アクセスなどの物件の持つ特性からも、同じような家族構成の人たちが集まってくるのでしょう。その結果、住民のコミュニティづくりがスムーズに進むケースが多いようです。

たとえば、子育て中の世代が多く集まれば自然に子どもを通じたコミュニティが形成されていきますし、みんなが他の場所から移り住んでくるという共通項があることも親近感を抱くことにつながります。また、大規模物件では街づくりの一環として、コミュニティ創成を考慮したさまざまな仕掛けを設けているケースも多く見られるようになりました。

このように、「家を選ぶ」というよりも、もっと視界を広げて「街を選ぶ」という意味合いが強くなるのが大規模一戸建ての特徴であり、メリットだといえます。家族みんなが大好きになれる街、数十年後、子ども達が「ここがふるさと」と思えるような街を選びたいものです。

       







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