今さら聞けないマンション用語5

モデルルーム見学などでよく聞くけど、なんとなくしか意味が分からない――そんな用語をまとめて解説。マンションを買う前にぜひ覚えておきたい言葉ばかりです。

●納戸
一定の広さがある部屋状の収納スペース。広告では建築基準法上の居室の基準に当てはまらないスペースを納戸と表記するケースが多い。季節物などかさばる荷物を収納するのに便利なほか、子ども部屋などとして利用することもできる。

●2戸1(にこいち)エレベーター
隣接する2住戸に1つずつエレベーターを設けること。建築コストが高めになるが、エレベーターを利用する人が限定され、外廊下を設ける必要がないのでプライバシーを確保しやすい。住戸の両側にバルコニーを設置できるので通風や採光に優れる。

●24時間換気システム
住戸内の換気装置を24時間つけっぱなしにできるよう、回転音や風量を抑えたシステム。建築基準法ではシックハウス対策としてすべての新築住宅に設置を義務づけている。冬でも寒くないよう、室内の暖かい空気が外に逃げにくいタイプもある。

●ニッチ
玄関ホールや内廊下などの壁をくぼませてつくる棚スペースのこと。花瓶や絵画などを置く飾り棚として使えるほか、電話や小物を収納するスペースとして活用するケースもある。照明を当ててインテリアとして楽しむことも可能。

●ヌック
階段の踊り場やキッチンの横など、家族が自然と集まってコミュニケーションが取れる場所を指す。専有面積の小さい住戸などで、座って食事が取れるカウンターを対面型キッチンに付けるヌックカウンターを設置する間取りプランもある。

●ワークトップ
キッチンの作業台のこと。「カウンタートップ」「天板(てんばん、てんいた)」ともいう。「身長÷2+5cm」が高さの目安とされる。素材はステンレスや人造大理石などが代表的。高さや仕様を選べるマンションも少なくない。

●ワンルームマンション
専有面積が20平方メートル程度で独立した居室がなく、ユニットバスやキッチンなどがコンパクトに配置してあるマンションのこと。主に単身者向けの賃貸住宅として利用され、投資用に分譲されるケースが多い。

●アイランド型キッチン
流しや調理台の全部または一部を島状に壁から離し、キッチンの中央に設置するタイプ。家族や知人同士で調理作業をしやすいが、魚を焼いたときの臭いなどがこもりやすい。スペースに余裕のある住戸で採用されることが多い。

●エントランス
マンションの入り口、正面玄関のこと。不審者の出入りを防ぐため、オートロックを設置するケースが多い。エントランスを入ってすぐの広いスペースをエントランスホールと呼び、接客や打ち合わせ用にソファセットなどが置かれていたりする。

●逆梁(ぎゃくばり)工法
通常は天井から下に吊り下がる形の梁を、床から立ち上がる形に配置する工法。天井部分に梁の出っ張りがなくなり、すっきりとして開放感が高まる。半面、梁が外壁より外側にある場合はバルコニーの奥行きが制約され、眺望が遮られるケースが多い。

●共用部分
マンションのエントランスや外廊下、エレベーター、階段など、専有部分以外の部分。居住者(区分所有者)全員の共有となるので個人がリフォームなどをすることはできず、長期修繕計画に基づく大規模修繕計画の対象となる。

●専有部分
マンションで居住者(区分所有者)それぞれが所有する部分のこと。住戸の内部やその住戸だけが使用する配管部分などが該当する。バルコニーや専用庭は共用部分を専用で使用するだけなので専有部分には含まれない。

●区分所有
マンションの住戸内など専有部分は居住者(区分所有者)それぞれが所有し、共用部分は全員で共有するという、区分所有法に基づく独特の所有形態。共用部分や土地は専有部分の床面積に応じた持ち分が認められるが、専有部分と切り離して処分することはできない。

●外断熱
建物の外側を断熱材ですっぽりと覆い、外気の気温変化が室内に伝わりにくくした工法。コンクリートに蓄熱作用があるため、比較的少ない冷暖房コストで室内を快適に保てる。またコンクリートが外気にさらされず、耐久性も高まるとされる。

●内断熱
建物の室内側に断熱材を施工する断熱工法で、日本のマンションでは最も一般的に使われている。建築コストを抑えられれる半面、コンクリートが外気温の影響を受けるので、外断熱に比べて冷暖房コストが割高になりやすいとされる。

●ダウンライト
天井に埋め込んだ照明のこと。小型の光源が直接、下向きに照らす。天井がスッキリするため設置するマンションが増えている。照明の数が多くなるので消費エネルギーが増えるが、最近では省エネタイプの白熱球型蛍光灯も普及しつつある。

今さら聞けないマンション用語5
       







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