2015年、賢い住宅ローン選択法とは?

フラット35が史上最低金利を毎月のように更新するなど、住宅ローンは低金利状態が続いています。固定型か変動型か、どのタイプの住宅ローンを選べばいいのか迷う方も多いはず。金利動向を中心に、2015年の賢い住宅ローン選択法を考えてみましょう。

長期返済のリスクを減らしたいなら固定型を、短期返済なら変動型も

固定型の代表的な住宅ローン「フラット35」の最低金利は、2015年1月に6ヶ月連続で史上最低を更新して1.47%となりました。低金利が続くことで、固定型の住宅ローンを選択する人が増えているようです。その背景には、

「20~30年といった長期の時間軸で考えれば現在よりも金利が上昇する可能性が高い」

「将来が予測できないからこそ、支払額の変動がなく安定した返済計画を組みたい」

という考えがあるのでしょう。35年返済など長期間の返済が前提で、できるだけリスクを減らして安定した返済計画を、という人には「フラット35」など全期間固定型がオススメの選択肢だといるでしょう。

逆に5年や10年といった比較的短期間での返済を考える人や、借入金額が少ない人であれば、金利変動のリスクを負ってでも、変動型を選択することで低金利メリットを最大限に享受できる可能性もあります。2015年1月時点では変動金利型は0.7%台の商品が中心となっていますので、返済能力や借り入れ金額を十分に考慮したうえであれば変動型を選択する方法もあります。

固定期間選択型の金利が0.35%と変動型を下回るケースも

固定型と変動型の中間的な商品である固定期間選択型は、金融機関によっても金利の違いがありますますが、驚くような低金利の商品もあります。ある銀行では当初10年間固定型の金利が0.9%と1%と切る水準まで低下しました。また当初2年間固定型の金利が0.35%という商品も登場しています。銀行の経営にとっては利益が減少するはずですが、それよりも顧客獲得のためにキャンペーン的に低金利商品を提供しているようです。

金利だけを考えるとメリットも大きいと思われますが、注意点は固定期間が終了する時点で元金がどれだけ残っているか。例えば3年固定型を選択した場合、3年後の時点で元金に対して固定型か変動型かを選択することになります。3年間は低金利のメリットを享受できる分、3年後に金利レベルが大きく変わっているリスクも負うということです。ローン残高が大きければ大きいほど3年後のリスクも大きくなるので、将来の返済計画シミュレーションを行なうなど、十分に余裕を持った返済計画を考えておく必要があります。

金利だけでなく、保証料や手数料などトータルコストも考慮する

また、住宅ローンには金利以外にも保証料や、事務手数料、繰り上げ返済手数料といった諸費用が必要になります。ネット銀行のなかには繰り上げ返済手数料無料とする銀行も登場するなど、銀行や商品によっては意外に差が出るコストでもあるので、トータルコストも比較検討の材料として調べておきましょう。

もうひとつ、ローン金利は契約時点の金利が適用されということも大事なポイント。住宅の契約&引き渡しのタイミングもしっかり考慮して、賢く資金計画を進めましょう。

 

       







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