今さら聞けないマンション用語 室内プラン編

マンションを買う前に、ぜひ知っておきたい用語集。今回は間取り図に使われている用語を中心にご紹介しましたので、情報収集やモデルルーム見学の際に参考にしてください。

●LDK
リビング(居間)・ダイニング(食事室)・キッチン(台所)の略。「エルディーケー」と読む。間取り図で「3LDK」と表示されている住戸では、洋室や和室など3つの居室とLDKがあるという意味になる。

●和室
畳敷きの居室のこと。マンションではリビングに隣接する場所に和室を設け、引き戸を開放することでリビングと一体化できる間取りを採用するケースも多い。来客用などにも重宝するが、独立した個室として使いにくい面もあり、和室を設けない住戸も少なくない。

●サービスルーム
採光や通風の面で建築基準法が定める居室の基準に適合せず、収納スペースと位置づけられる部屋のこと。納戸とほぼ同じ意味。間取り図では「S」と表示され、「3LDK+S」などと表記される。

●ユーティリティ
家事をするためのスペース。キッチンや洗面室の横に設置されることが多い。アイロンがけやミシン作業などができるよう、小さなテーブル状の台が置かれているのが一般的。

●アルコーブ
壁面の一部を後退させてつくる空間のこと。マンションの場合は玄関部分を外廊下から少し引き込ませることで、プライバシーを保ちやすくしたタイプを指す。

●グルニエ
屋根裏部屋、小屋裏部屋。収納スペースとして使われることが多いが、子供部屋や書斎に活用されるケースもある。直下の階の床面積の2分の1未満で高さ1.4m以下であれば、容積率を計算する際の床面積に含めなくてよい。

●DEN(デン)
巣、洞穴を意味する英語。住宅の間取りでは書斎や趣味を楽しむためのスペースという意味で使われる。広さや形状などの基準は特にない。

●ウォークインクロゼット
大型で人が入れる収納スペースのこと。ハンガーパイプなどが設置されているケースも多く、大量の衣服や季節物を収納できるが、ドアの開閉でデッドスペースができやすい。

●納戸
一定の広さがある部屋状の収納スペース。広告では建築基準法上の居室の基準に当てはまらないスペースを納戸と表記するケースが多い。季節物などかさばる荷物を収納するのに便利なほか、子ども部屋などとして利用することもできる。間取り図では「N」と表示され、「3LDK+N」などと表記される。

●トランクルーム
玄関脇や地下などに設置される収納庫。アウトドア用品や季節物を仕舞うのに便利。住戸ごとに専用で使用できるスペースとなっていることが多く、使用料を支払うケースも少なくない。

●メゾネット
マンションの住戸は通常はワンフロアーだが、ツーフロアーを内部階段で行き来できるようにしたタイプをメゾネットと呼ぶ。階段の部分を吹き抜けにすれば開放感が生まれ、室内が上下階に分かれるのでプライバシーを保ちやすいメリットがある。

●ユニバーサルデザイン
子どもから高齢者まで、だれにでも使いやすく、住みやすいように製品や住宅、空間の形や色、操作性などをデザインすること。高齢者や障害者にとっての使いやすさを目指すバリアフリーよりも広い概念とされる。

●バリアフリー
高齢者や小さな子どもが暮らしやすいよう、室内の段差をなくしたり階段や浴室などに手すりを付けたりすること。住宅性能表示制度では「高齢者への配慮に関すること」として専有部分と共用部分に分けて5段階の等級で表示される。

●間口
住戸のベランダに面した側の長さのこと。カタカナ英語ではスパンという。間口が広いと日当たりや採光が確保しやすくなり、室内が明るく開放的になる。間口が7~8m以上あるタイプをワイドスパンと呼び、人気が高くなるケースが多い。

●南向き
バルコニーが南の方角を向いている住戸を「南向き住戸」などと呼ぶ。南向きは日当たりの良さから人気が高いが、南隣に高い建物があると日差しが遮られる場合もある。逆に北向きでも目の前に視界を遮るものがなければ、ある程度の採光が期待できる。

●ベランダ
2階以上に設置されるバルコニーと同じ意味で使われることが多い。正確には1階にある屋根の付いた屋外スペースを指す。バルコニー・ベランダは共用部分なので専有面積には含まれない。

●テラス
1階部分でリビングやダイニングとつながる屋外スペースのこと。屋根がないのが普通。テラスに木の甲板を設けたものがウッドデッキ。

 

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