スマートハウスって、どんな住宅?

「スマートハウス」という言葉、新聞広告やテレビCMなどで目にする機会が多くなってきました。直訳すると「賢い住宅」という意味ですが、どれほどの賢さをもっているのでしょうか? 詳しくみていきましょう。

スマートハウスの4つの条件とは?

スマートフォンの賢さや便利さなら体験済みの方も多いでしょうが、スマートハウスの実力はご存じでしょうか? 厳密な定義はありませんが、スマートハウスは省エネルギーを実現するだけではなく、エネルギーを創り出し、設備機器を賢くコントロールできる環境に優しい住宅だとイメージすればいいでしょう。一般的には4つの条件を備えた住宅とされています。

  • ●省エネルギー仕様の住宅であること
  • ●創エネルギー設備を備えていること
  • ●畜エネルギー設備を備えていること
  • ●HEMSによってコントロールできること

消費エネルギーを抑えるための高気密・高断熱性能

消費エネルギーを抑えるためには高気密・高断熱性能を備えた住宅であることが前提条件となります。一度完成した住宅に断熱材を増やしたり気密性を高めたりすることは非常に大がかりな工事も必要になりますので、設計段階から「省エネ仕様」であることが求められます。また電気設備や給湯機器も高効率な省エネタイプを設置することも重要になります。最近では、自然の恵みを取り入れて快適性や省エネ性能を高める「パッシブ・エコ」という発想を持つ住宅も登場しています。

エネルギーを創りだす太陽光発電とエネファーム

創エネルギー設備としては、まず太陽光発電システムが考えられます。発電した電力を家庭で使用するだけではなく余った電気を電力会社に買い取ってもらう「余剰電力買取制度」や、補助金制度を利用してソーラーパネルを設置するケースも増えています。また次世代の創エネ装置として期待されているのが「エネファーム」。家庭用燃料電池コージェネレーションと呼ばれるものでガスを燃料にして発電と給湯を行うシステムです。ガスから水素を取り出し空気中の酸素と化学反応させることで発電を行います。

エネルギーを蓄えておく家庭用蓄電池

電気エネルギーを蓄えておくための設備が家庭用蓄電池です。設備としてはまだまだ高額なものも多いですが、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド(PHV)を蓄電池として利用するシステムも登場して普及が進みつつあります。

エネルギー使用量を「見える化」し、コントロールするHEMS

スマートハウスの頭脳とも呼べるのがHEMS(Home Energy Management System)です。創り出した電力だけでなく、消費している電力やガス、水道などの使用量を「見える化」するとともに、効率良く使うための最適コントロールをはかってくれるシステムです。エアコンや給湯器の遠隔操作ができる機器も登場しています。こうした設備を組み合わせた賢い住宅が「スマートハウス」なのです。

       







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