2017年1月に住宅ローン金利が上昇、この動きは続くのか?

2017(平成29)年早々から住宅ローン金利が上昇しています。2016(平成28)年には史上最低を更新した固定金利型住宅ローン「フラット35」も1月には上昇します。この動きは今後の続くのでしょか?

フラット35の金利が2ヶ月連続で上昇、メガバンクも金利引き上げ

住宅金融支援機構は2017(平成29)年1月4日に1月度の「フラット35」適用金利を発表しましたが、返済期間21年以上35年以下の場合の適用金利は前月の1.100%から1.120%へ0.02%引き上げられました。前月に続いて2ヶ月連続の金利引き上げとなります。フラット35の金利は2016(平成28)年8月に史上最低の0.900%を記録しているので、その水準と比べて0.22%のアップとなりました。

また、金融機関各行も1月から金利引き上げの動きを見せています。たとえば三井住友銀行とりそな銀行は10年固定型の最優遇金利を0.05%ずつ上げ、三井住友は0.85%、りそなは0.9%としました。

金利動向はトランプ政権の経済政策にも影響されそう

こうした金利上昇の背景には、アメリカの政策金利引き上げに加えて、トランプ大統領による経済政策への期待によって債券市場から株式市場への資金シフトが進んでいることが考えられます。1月4日の日本の株式市場でも株価は大幅に上昇するともに、円相場も円安が一段と進みました。

債券市場へ投資されていた資金が株式市場へとシフトしたことや、アメリカとの金利差によって日本国債価格が下落(金利は上昇)したことで長期金利も上昇し、住宅ローン金利の上昇へと繋がっているのです。

ただし、日銀は長期金利の上昇を抑える「指値オペ」と呼ばれる政策を実施しています。長期金利をプラスマイナス0%程度で維持することを目標としていますので、さらに長期金利が急上昇を示す可能性は低いと思われます。固定型の住宅ローン金利も横ばいからやや上昇のトレンドがしばらく続くかもしれません。

【フラット35】借入金利の推移出典:住宅金融支援機構『【フラット35】借入金利の推移』より転載

長期金利推移グラフ出典:日本相互証券株式会社『長期金利推移グラフ』より転載