「2017年度 フラット35利用者調査」がまとまる

住宅ローン「フラット35」を利用者約7万8000件のサンプルを集計した「2017年フラット35利用者調査」が公表されています。50歳以上の利用者が増え、年収倍率も上昇する傾向にあるようです。

50歳以上の新築マンション購入者が増加!

2017年4月から2018年3月までに固定金利型の住宅ローン「フラット35」を利用した約7万8000件の利用状況を集計したレポートが「2017年度 フラット35利用者調査」です。マンション購入者を中心に、いくつかのポイントをご紹介しましょう。

まず、新築マンション購入者の年齢をみると「60歳以上」の割合が前年9.0%から10.4%となり、調査を開始してから初めて1割を超えました。また、「50歳代」も前年14.8%から16.2%となり1.4%増加しています。逆に「30歳代」が前年38.8%から36.4%となり2.4%減少しています。30歳代が減り、50歳以上のミドル&シニア層が増加している傾向がみられます。

新築&中古マンション購入者にはシングルが増加

家族数の変化を見ると、全体的には大きな変化はなかったものの、新築&中古マンション購入者のうち「1人」世帯が増加している点が目に付きます。新築マンションでは前年18.3%が20.7%に、中古マンションでは前年21.8%が24.1%に増加しており、「2人」世帯を加えると利用者の過半数が「1〜2人世帯」となりました。 

新築マンション購入者の年収倍率は6.9に

世帯年収をみると、全世帯の平均値は前年の602万円から598万円となり、わずかながら減少しています。ただ、新築マンション購入者に関しては年収600万円以上の世帯が過半数を占めており、年収1200万円以上の世帯も12.2%を占め増加の傾向もみられます。

一方、新築マンションの購入価額も4348万円と5年連続の増加を示しています。この結果、年収に対する購入価格をあらわす「年収倍率」は6.9倍となり、8年連続の上昇を示しています。マンション価格の上昇により、購入環境は厳しくなっている傾向がうかがえます。

中古マンションの平均築年数は22.4年、築20年超が過半数に!

中古住宅の築年数は長期化する傾向が続いており、中古マンションでは平均22.4年となりました。前年度から1.1年分長期化した数値となり、築年数が20年超の物件が過半数を占めるようになっています。中古一戸建てでも同じ傾向が続き、平均18.9年となりました。

住宅ストックが増えるとともに、大規模なリフォームやリノベーションによって、中古住宅の価値を蘇らせて再利用することが一般的になりました。「新築が絶対条件」という希望者が減り、多様な選択肢の中からマイホームを賢く選ぶという動きが、今後も拡大していくかもしれません。