究極の選択!? 買うVS借りる、あなたはどっち?

「家を買うか、それとも賃貸住宅に住み続けるか……」住まいを探すうえで誰もが気になるこのテーマ。はたして、購入と賃貸にどのような違いがあるのでしょうか。4つの視点から比較してみましょう。

金銭的なソントクを断言するのは難しい

更新の時期を目の前にすると、「このまま家賃を払っていくのはもったいない」「同じようにお金を払うなら買ったほうがトク?」と考える人も多いことでしょう。ここでは、住まいを購入した場合と借り続けた場合について、「お金」「広さ」「子育て」「自由度」という4つの視点から比較しましょう。

まずは、もっとも気になる「お金」について。結論からいうと、一概にどちらがソンかトクかを断言することはできません。家族構成や寿命、日本の経済状況によって変化していくからです。たとえば、物件を購入した場合の住宅ローンは、月額返済額は当初家賃より安かったとしても、固定金利でなければ将来金利が上がり、返済額が増加してしまうこともあります。加えて、固定資産税などの税金やメンテナンス費用も必要です。一方で、住まいの購入は資産形成にもつながり、基本的には住宅ローンを完済してしまえば資産となります。いざという時に売却・賃貸することができますが、ローンが売却価格を上回り「売却損」を抱えるリスクもあります。

一方で、賃貸は家賃と更新料のみで住み続けることができ、メンテナンス費用はほとんどかかりません。「住宅」という資産は形成できませんが、その分、ローンに縛られず、自由な選択(預貯金や投資など)をすることができます。ただ、法律上は禁止されていますが、高齢になると住まいを貸してもらいにくくなる、保証人をお願いしにくくなるというのも現実問題としてあり、老後の生活という面では不安が残ります。

広さは分譲が有利。長期的な視野で決断を

「広さ」については、ローンの毎月の支払い額と家賃が同じと仮定した場合、分譲物件のほうが広い傾向にあります。また、そもそも賃貸では一戸建ての数が少なく、広さはあまり期待できないことが多いようです。

続いて「子育て環境」。分譲物件でも、特に一戸建てなら周囲へ音の心配をするがありませんし、マンションなら周囲の同世代の子どもたちと遊ばせることができます。一方で、賃貸は比較的容易に引っ越しできるので、子どもの学区や通学にあわせられます。

最後の「自由度」ですが、分譲物件なら希望にあわせてリフォーム可能ですが、賃貸では釘一本、自由に打つことはできません。しかし、賃貸は住むエリアや住戸を自由に変えられるというメリットがあります。気に沿わないことがあれば、引っ越すという選択ができるのです。

いずれにしても、分譲と賃貸、一長一短あるというのが本当のところです。分譲物件を購入する場合、住宅ローンは20年、30年の長期に渡って続くことになりますので、現在だけでなく、将来のこともよく考えて決断するとよいでしょう。

       







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