多額の予算をかけずとも、築年数の古い物件を、まるで新築のように生まれ変わらせることができます。知っているようで意外と知られていない、リフォームの実力について紹介しましょう。

少額でも新築並みに生まれ変わる

古いからという理由だけで、中古物件を敬遠する人は少なくありません。しかし、中古物件は適切なリフォームで新築のような住み心地を実現することができます。たとえば、リビングダイニングのみをリフォームして、自分たち好みの空間にするなど、自由度はとても高いです。インテリア好きなら、海外ブランドのシステムキッチンを導入することだって難しくありません。

工事費用もそれほど高額ではありません。配管など大掛かりなものを除けば、居室内を一新しても300万円～500万円程度。マンションであれば、100万円台で全室の床と壁を張り替えることも可能です。壁を取り除く、ユニットバスを入れ替える程度なら数十万円で変更できます。

中古物件は、新築と比較して価格帯や、広さ、立地など選択肢が豊富です。さらにリフォームすることによって新しさも手に入ります。新築物件が住まいに求める優先順位の1位でなければ、リフォームを前提として中古に目を向けてみるのもいいかもしれません。

物件によってリフォームに制限があることも

自由に作り替えられるといっても、イメージがつかみきれないようであれば、リフォーム済みの物件を見にいくとよいでしょう。可能なら、周辺の新築物件も見て、比較検討してみましょう。ただし、リフォームのうえでも、管理規約や法的条件によってはフローリングに変更できなかったり（マンション規約の場合）、壁を取り除くことで耐震基準が満たせなくなってしまうことがあります。リフォームを前提で家探しをする場合は、どこまで変更が可能か、不動産会社やリフォーム会社に相談して判断しましょう。