50代で住宅ローンを借りるときの資金計画と注意点

シニア世代が新しい住まいを考えたときに、注意点としてあらかじめ知っておきたいのは資金計画について。住宅ローンを組む際のポイントについて考えてみましょう。

65歳までに返済が終わるように住宅ローンを組む

住宅ローンを組むための条件として、フラット35の場合は申込時点で70才未満という年齢制限を設けています。また銀行によっては完済時の年齢を80歳としているローンもありますが、80歳まで毎月ローン返済を続けるというのは現実的ではありません。そのため、返済期間を決める目安とされるのが65歳までに完済できるかどうか。サラリーマンの定年年齢や年金の支給開始時期を考慮して65歳という年齢がひとつの区切りとされています。たとえば、現在50歳であれば65-50=15で、15年ローンを組むのが理想的だということ。

ただ、昨今の不透明な経済状況を考えると、できるだけ短期間で返済できるような資金計画を組むことが望ましいと言えます。借入金を減らすために、現在の住まいがマイホームであるのなら売却して得られる資金を頭金に当てることも検討しましょう。売却せずに、賃貸物件として貸し出し、そこから得られる賃料収入を新しい住まいのローン返済にまわすことも考えられます。また、サラリーマンであれば将来の退職金を、繰り上げ返済に回すことも計画しておくと安心できます。

これまでの人生で培ってきた資産や信用を、うまく活用して終(つい)の棲家を手に入れたいものです。

二世帯住宅なら親子リレーローンも可能

子ども世帯との同居を前提とした二世帯住宅を購入するケースであれば、親から子へ住居を引き継ぐ「親子リレーローン」が活用できることもあります。フラット35では「親子リレー返済」と呼ばれているものですが、二世代に渡ってローン返済をすることで、長期間&大型の住宅ローンを組むことが可能になります。二世帯住宅は金額的にも高くなることも多いので、メリットを活かしてみてはどうでしょう。

注意しておかないといけない点は、親に安定した収入がないとローンが組めない、つまり無職ではいけないということ。住宅ローンを組む本人に返済能力があるかどうかが問題となります。年金収入は安定した収入とは見なされていないので、定年を迎える前にローンを組んでおくことが必要になります。

 

       







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