分譲型、使用権型…シニア世代むけマンションのタイプと特徴

老人ホームや介護施設は50 代にはまだまだ関係ない、と考える人も多いでしょうが、分譲型のシニアマンションというものもあります。シニア向けのマンションや施設にどんなタイプがあるのか、権利形態の違いによって分けて考えてみましょう。

使用権方式が一般的な老人向けの施設

有料老人ホームや介護施設と呼ばれるものには、その目的や入所対象者によっていくつかのタイプに分けられています。「特別養護老人ホーム」や「老人保健施設」と呼ばれる施設は介護保険制度によって指定されているもので、年齢や要介護度によって入所の条件が定められています。健康なシニア向けには「サービス付き高齢者向け賃貸住宅」や「軽費老人ホーム」など低料金で利用できる施設も用意されています。これらの施設はいずれも居住するための費用や、受けるサービスに応じた費用を支払う使用権方式になります。サービス内容や必要となる費用額は施設によっても異なるので、探す際にはじっくりと調べることが必要になるでしょう。

所有権方式のシルバーマンションも存在する

一方、シルバーマンションと呼ばれる所有権方式のシニア向け住宅があります。室内や共用部分はバリアフリー仕様で、防災設備や緊急通報システムなど高齢者にも配慮した設備や機能を備え、健康診断や生活サポートなど様々なサービスを提供する分譲タイプのマンションです。物件によっては診療所やリハビリセンターが併設されていたり、介護が必要な健康状態になれば訪問介護などの外部サービスを利用できるケースも多いようです

このタイプは所有権方式なので、通常のマンションと同様に住宅ローンが組めるほか、子どもに相続したり、第三者に譲渡・売却することも可能です。逆に、通常のマンションと同様に所有する際のコストとして管理費や固定資産税が必要になります。一般的にサービスが充実しているほど管理費は高くなって行く傾向にあります。

シルバーマンションは同世代の居住者が多く、設備も充実していて、健康状態がいいときには快適な暮らしができそうです。ただ、高齢になるにつれてだんだんと身体機能が低下した場合には、外部の介護サービスを受けることや介護度によっては専門の介護施設に移る必要に迫られることもあるので、その際にどうするかは家族とも相談しておく必要があります。マンションを相続されても子ども自身が入居するニーズがあるとは限らないからです。資産価値と得られるメリットのバランスをどう考えるのか、将来のことも想像しながら賢い選択することが求められます。