管理費っていったい何に使うの?

マンションを購入すると毎月支払うことになるのが管理費と修繕積立金。その中でも管理費はどういう費用にあてられているのでしょうか?

管理費は日常の維持管理にあてられるフローの費用

管理費と修繕積立金は、快適なマンションライフをおくっていくために必要かつ大切なコストです。修繕積立金は将来の修繕や設備更新のためにストックしていく費用ですが、管理費は日常の維持管理を行っていくためのフローの費用と考えると違いが分かりやすいでしょう。

具体的には玄関エントランスやエレベーター設備の保守点検費用や清掃費、共用部分の水道光熱費、損害保険料や管理組合運営の事務経費などがあります。「廊下の電灯の付け替え」「ゴミ主席所の清掃」「敷地内の草木の枝切り」「管理組合からの連絡書類の配布」といった細々とした管理業務のための費用なのです。また、最近はコンシェルジュなどのフロントサービスを付加したり、キッズルームやゲストルームなどの共用施設を充実させたマンションも増えていますが、それらの維持管理費用も管理費からまかなうことになります。

こうした管理業務は区分所有者(マンション購入者)が結成する管理組合が主体となり行うものですが、管理の素人である居住者が行うことはまれで、実際の管理業務は専門の管理会社に委託するという形態が一般的。2000年に「マンション管理法」が成立、マンション管理業者は登録制になり、「管理業務主任者」という国家資格が制定されるなどマンション管理に関する制度は整備が進んできています。管理会社とは「管理委託契約書」を取り交わして業務を委託することになりますが、国土交通省がモデルとして「標準管理委託契約書」を作成しています。

一戸あたりの平均的な管理費は約1万1000円

国土交通省が調査した管理費の平均については以下の通りです。駐車場や専用バルコニー使用料を管理費に充当しているケースと修繕積立金としているケースがあり、それぞれの平均額が算出されています。
・駐車場使用料等からの充当額を含む月/戸当たりの管理費の総額の平均は 1万5848 円、
・駐車場使用料等からの充当額を除く月/戸当たりの管理費の額の平均は 1万990 円
総戸数規模が大きくなるほどスケールメリット効果が生まれて管理費額は少なくなる傾向にあります。

※国土交通省「平成20年度マンション総合調査」より

       







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