大規模修繕ってどんなことをするの?

修繕積立金は大規模修繕に備えて積み立てられるお金。毎月数万円の金額を何十戸何百戸という各部屋のオーナーから集めるわけですから、非常に大きな金額になります。その積立金はどういった使い方を想定しているのでしょうか? 大規模修繕の実際をみていきましょう。

外壁塗装など大がかりな工事は10年前後のサイクルで行われる

修繕積立金は外壁や屋上防水塗装、廊下やエレベーター、給排水管といったマンションの共用部分を維持・修繕していくために積み立てていくお金です。何十年にもわたり快適な暮らしを保ち、マンションの資産価値を維持していくために「長期修繕計画書」がつくられ、修繕積立金はこの計画に基づいて集められ工事が実施されます。

■長期修繕計画に基づく主な工事内容と実施時期の例■
外階段の手すりなど外部鉄部の塗装…5年前後
外壁塗装・タイル補修…10年前後
バルコニー・共用廊下の防水補修…10年前後
屋上防水補修…10年前後
給・排水管の修繕…20年前後
エレベーターの修繕…30年前後  など

このように、外壁塗装や屋上防水の修繕など大がかりな工事は10年前後のサイクルで行われるケースが一般的です。街を歩いているとマンションが外側からパイプの足場と防護用のシートで覆われている姿を見かけたことがありませんか?もしくは住人として体験した人もいるでしょう。あれが大規模修繕工事を行っている現場なのです。

大機規模修繕は住人にとってストレスのかかる大変な工事

外から見ていると実感はわきませんが、住人が普段の生活続けている部屋のすぐ外側にパイプの足場が作られて、バルコニーの外を工事の職人さん達が行き交う光景は非日常のシーンです。

居住者として体験した住人の声を紹介しましょう。
「工事が行われる数ヶ月の間は日照も遮られて薄暗く、洗濯物も干せない状態が続きました。物干し竿や観葉植物のプランターも室内に取り入れる必要がありました。外壁の吹きつけ工事とバルコニーの防水塗装を行う際にはエアコン室外機も一時的に取り外され、換気ダクトや窓もビニールシートでマスクされて塗装が乾くまでは換気もままならないような状態になります。それ以外の時にも工事の人が窓の外を歩き回るので、ずっとカーテンを閉めておく必要があります。もちろん生活に干渉しないように気を配ってくれているのですが、いきなり窓の外に人影が現れると驚きますからね。工事が終わって足場が撤去された時は、開放感が味わえて本当にうれしかったです。しかも、新築時のように壁やバルコニーがきれいになっていましたから、我慢をした甲斐があったと思いました」とのこと。工事用のシートで覆われたマンションの中では、「非日常的」な日常生活が営まれていたようです。

大規模修繕の工事期間中、住人は非常にストレスのかかる生活を強いられるわけですが、逆に言うとマンションの価値を保ち快適な暮らしを維持していくための努力がしっかりと行われている証でもあるのです。街で見かけたら、「がんばっているマンションだな、がんばれ住民のみなさん」と応援してあげてください。